夜とコンクリート の商品レビュー
眠れない夜、本棚に眠っていたこの本を十年ぶりに読んだ。眠れない建築士と建物の声を聴く男、丘の上の戦闘機とありふれた夏休み、君に会えない僕と屋上で見上げた空、夜とコンクリート。懐かしくて新しくて、今もなお不思議な気持ちにさせてくれる物語たちだった。
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イラスト自体は結構、癖があるのだけど、内容がとても好きで、何度も読み返しています! 青いサイダーが特に好き!
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全部好きだけど特に「青いサイダー」が刺さりすぎて食らった。狭い世界で生きる子供にとって空想は生きる大きな力になるし、子供みたいな大人が近くにいることが救いになったりもするのだと思う。 「発泡酒」はこの超短編の中でよくここまでノスタルジックに表現できるなと脱帽。ラストのカットで誰もいない公園を持ってくるのがほんとにセンスの塊。 町田洋さんの作品集めたいし、この作品は何回も読みたい。
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町田洋の初期短編集。細い線からクールな詩情がさらりと流れ出す。淡々として静かなのにものすごいダイナミズムを感じる。傑作。
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日常の中に訪れた、小さな、不思議な出来事を描いた短編SFマンガ集。少し昔に読んで、あまりハマらず本棚に寝かしていて、なんの気無しに手に取ったら目から鱗の良いマンガだった。 異質なものに対峙しているのに、どこか懐かしくて、ひりひりする。 最小限の絵と言葉で描かれているけれど、余白...
日常の中に訪れた、小さな、不思議な出来事を描いた短編SFマンガ集。少し昔に読んで、あまりハマらず本棚に寝かしていて、なんの気無しに手に取ったら目から鱗の良いマンガだった。 異質なものに対峙しているのに、どこか懐かしくて、ひりひりする。 最小限の絵と言葉で描かれているけれど、余白にいろんな想いや景色が見えてきて読み応えばっちり。 特に「夜とコンクリート」が胸にしみたなぁ。建物も眠ると思ったら、主人公と同じように気持ちがふわっと楽になってしまった。
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短編集。全体的にゆったりとした時間が流れていた。 特に「夜とコンクリート」の最後の風景はしばらく心に残りそう。あの静寂がいま恋しい。 最近なんだか急いでたなと思わされました。
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広がる世界が静かでおだやかなのがとてもよかった。 帯に「新しくて懐かしい」とあるけれど、まさにその感じ。都会的なのになぜか懐かしさをおぼえるふしぎな感覚。どれもちょっぴり切ないきもちになる。 とくに「夏休みの町」が好きだった。SFと現実のはざまのようなゆらっとしたテーマに、理想の夏の絵がうつる。 何度も読み返したくなるような短編マンガ集だと思った。
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まず、表紙と題名が最高におしゃれ。かっこいい。 日常とそれ以外のものを簡潔な絵で表現するSFマンガ。 訴えているものが大きいのか小さいのかもわからない。 その大小は読み手に全て委ねられているような底が見えない物語4編。
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夏休みの町、とても良かった。 読み終わったあとなんともいえない気持ちがずっと続く。 一生漫画描いててほしい。
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