その手をにぎりたい の商品レビュー
最後にじんわりと温かく感動するお話でした。 人とどんな形であれつながること。影響しあうこと、素直になること、とても共感しました。
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バブル期に上司に連れられて高級寿司店にいった青子は、田舎に帰るはずだったが、すし静のお寿司に魅せられ、東京に残ることを決意する。 不動産業界に転職した青子の成長と 日本のバブルの成熟、 一ノ瀬という若い寿司職人の成長が描かれる。 正直、バブルを経験していないので きらびやかで...
バブル期に上司に連れられて高級寿司店にいった青子は、田舎に帰るはずだったが、すし静のお寿司に魅せられ、東京に残ることを決意する。 不動産業界に転職した青子の成長と 日本のバブルの成熟、 一ノ瀬という若い寿司職人の成長が描かれる。 正直、バブルを経験していないので きらびやかで羨ましいなと思っていた。 けれど、きらびやかな時代を経験したからこそ、衰退していく様は、もっと切なく悲しく感じるのかなとも感じた。 それにしても すし静で握られるお寿司の美味しそうなことといったら! お寿司の描写を読んでいるとおなかがすいてきます(笑) 青子は何も手にしていないように感じていたけど、揺るぎない強さや信念を確かに手にいれたんだと思う。 田舎に帰ることは負けじゃないし 青子が手にいれたものは、自信に繋がると思う。 青子と一ノ瀬のプラトニックな 同志のような関係は もどかしかったけど、最後はなんだか清々しかった◎
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初めて柚木さんの本を読んだ。書き方が好き。 バブル時代は今といろいろ違うんだろうなぁ。 いつも優しい一ノ瀬さんが最後怒ったときはグッときた。大人の恋、だなぁ。 食事は何を食べるかも大事だけど、 誰と食べるかの方が大事だと思う。 大切な人と美味しいものを食べることは本当に幸せ。
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言葉選びが素敵でテンポ良く読了できました。始めてこの作者の本を読んだけど、売れてるのが納得。カウンターのあちらとこちら。好きだけじゃだめなんだなあ。
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2014.11.20 読了 バブル直前からの10年間の話。 青子(せいこ) 24歳、 東京での生活を終えて 実家に帰る前日に 会社の上司から 送別会にと連れて行かれた 高級寿司店。 そこの味に感激し、 そこの職人にも どうやら惚れてしまい、 実家に帰るのをやめて 自分のお...
2014.11.20 読了 バブル直前からの10年間の話。 青子(せいこ) 24歳、 東京での生活を終えて 実家に帰る前日に 会社の上司から 送別会にと連れて行かれた 高級寿司店。 そこの味に感激し、 そこの職人にも どうやら惚れてしまい、 実家に帰るのをやめて 自分のお金で その寿司店に 通えるようになるべく ステップアップしてゆく。 転職を 当時の言葉「とらばーゆ」と 表記してあったり、 途中 バブルを迎えるので、 時代背景が 懐かしかった。。。 青子も 周りの人たちも 成長したり、 状況が変わったり。 どうなるんだろうと 気になり サクサク読めました。 てか、最後 気になる~!! その後の話も書いてくれ~!
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多分私には一生縁がない、高級寿司店。 タイトルから、ありふれた現代恋愛小説かと思ったら、少し違った。 寿司と寿司職人に惚れた女性が、そこへ通うためにがつがつバブル時代を成り上がってゆく物語。長い年月で綴られてゆく中、あの頃の主人公の奥ゆかしさはいずこ…?と思う日々もあり。 だけど、寿司を受け取り、口にする瞬間だけはずっとあどけなくて一途。 最後にようやくカウンターに二人並んで、いつまでも手を繋いでいる。そんな微妙すぎる終わりは、なんかモヤモヤが残るけど、美味しいものを食べたい、その情熱は私も欲しい。 どれだけお金をかけても絶対に譲れない、そんなものがあれば、こんなに人は力が湧くんだなあ、としみじみ。
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バブル前後の東京と一人の女の人生の断片、そしてそこに不思議な寿司屋の世界が混ぜ合わさることで奇妙な世界観が生まれる。バブルを経験していない80年代生まれの作者が書くからこそ面白い部分も多かった。こんな寿司屋あったら一度行ってみたいかも。
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鮨とその手に恋をした。 怒涛のバブル期を生きる青子さん。 その姿は痛々しくも凛々しくて、この時代を生き抜いた女性は強いなぁと憧れます。共感も好感も持てないながらも。 カウンター越しの、近くても触れられない距離は十年かける価値のある時間だ。 長い時間も、この一瞬のために、と思える...
鮨とその手に恋をした。 怒涛のバブル期を生きる青子さん。 その姿は痛々しくも凛々しくて、この時代を生き抜いた女性は強いなぁと憧れます。共感も好感も持てないながらも。 カウンター越しの、近くても触れられない距離は十年かける価値のある時間だ。 長い時間も、この一瞬のために、と思えるお話でした。 お鮨食べたいなぁ…
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バブル時代、田舎に帰ろとしていた女性がある寿司屋に連れて行かれてから、大きく人生が変わる。 敷居の高い店に見合うようにがむしゃらに働く姿は、時代の風潮に巻き込まれ、大事な物を無くしていってるようで痛々しかった。
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