博物館のファントム の商品レビュー
博物館で起こる些細な?事件を知識と推理で解決する。コンピュータの方が好きな女性主人公と偏屈だけど博学な自称博物学者のコンビ。 読みやすいし、学名とか色々と勉強になる。 送りオオカミの話が良かったです。ニホンオオカミの話。 博物館に行きたくなる。
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自然史博物館を舞台に、謎を解き明かすファントムと呼ばれる博士を中心にした物語 ミステリーとしてはやや弱い感じがするのは、今一つキャラが弱くて賛同しにくいからかも あとがきで、どの部分が架空の設定なのかが記されているのは非常にありがたいと思った
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「どんなものも絶対に捨ててはならない」が口癖の博物学者と、片付け魔の新人分類学者のでこぼこコンビが博物館で起こるさまざまな事件を解決していくお話。古生物、鉱物、植物学など今まで深くは知らなかった分野の知識を得ることもできて面白かった。最後のお話の中で箕作が立てた、人類の祖先は異種...
「どんなものも絶対に捨ててはならない」が口癖の博物学者と、片付け魔の新人分類学者のでこぼこコンビが博物館で起こるさまざまな事件を解決していくお話。古生物、鉱物、植物学など今まで深くは知らなかった分野の知識を得ることもできて面白かった。最後のお話の中で箕作が立てた、人類の祖先は異種同士で共同生活をしたかもしれない、という仮説は夢があって好きだなあ。「黒とか白とか黄とか僅かな違いでいちいちいがみあうホモ・サピエンスばかり見てる」という言葉が刺さる…そうだよね。
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伊予原さんの作品は、少しのフィクションと沢山の学術的事実から構成されています。例えば、学校の教科書がみんなこんなだったら、さぞかし授業は楽しいものになるでしょうね!
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博物館にはそれぞれの分野のスペシャリストが揃っているであろう事はわかっていたけれど、そういう人たちの矜持とかプライドを垣間見ることができてよかった。 国は科学や芸術や教育にもっと力と予算を注いで欲しいと切に願う。
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国立科学博物館をモデルにした架空の「国立自然史博物館」。その敷地の外れにある赤煉瓦造りの標本収蔵庫を寝ぐらにする“ファントム”こと箕作(みつくり)類と、DNAバーコーディング担当の池之端環。二人を介して博物館で起こった事件を解決していく6つの連作短編。 6つの事件は、動物、植物...
国立科学博物館をモデルにした架空の「国立自然史博物館」。その敷地の外れにある赤煉瓦造りの標本収蔵庫を寝ぐらにする“ファントム”こと箕作(みつくり)類と、DNAバーコーディング担当の池之端環。二人を介して博物館で起こった事件を解決していく6つの連作短編。 6つの事件は、動物、植物、地学、人類と博物館の四つの研究部に因んでいるのが面白い。 自らを“博物学者”と称する箕作がその科学的洞察力を持って謎を解き明かす科学ミステリ。 一番良かったのは人類学をテーマにした「異人類たちの子守唄」。 「白だの黒だの黄色だのと、わずかな見た目の違いばかりに目を向けて、同じ種どうしでしつこくいがみ合うホモサピエンス」の言葉に強烈な皮肉を感じる。 箕作と環の共同研究の構想まで触れているから続編はあるのか?と思ったけど、ないのね…。 続編、読みたかったな〜。
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蘊蓄たっぷり。 でもあまりそういう方面に詳しくなくとも理解しやすく書かれていて充分楽しめた。 賢くなった気もしてお得。 …くらいの気持ちで読み進んだけど、最後の「異人類たちの子守唄」がなんだかとても良かった。 はるか彼方のご先祖たちの真実はどうだったんだろう。願わくば本当に子守...
蘊蓄たっぷり。 でもあまりそういう方面に詳しくなくとも理解しやすく書かれていて充分楽しめた。 賢くなった気もしてお得。 …くらいの気持ちで読み進んだけど、最後の「異人類たちの子守唄」がなんだかとても良かった。 はるか彼方のご先祖たちの真実はどうだったんだろう。願わくば本当に子守唄の聴こえた世界であってほしい。 そして多分実際にあるであろう学者同士の軋轢や現代の価値観で歴史の真実が歪められないように、歪んでたり間違って伝わったりしていることが少しずつでも明らかになるといいな、と思わずにはいられない話だった。
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博物館の変人と新人の謎解き科学ミステリ。興味を引いた4編。 1.呪ルビー3.剥製師:戻り狼 5.死神-甲虫:昆虫館の死の予兆 6.異人類達:失踪したファントムからSOS。人類の祖先を辿る謎。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(借.新宿区立図書館) 変人だが実は知識豊富で推理能力の高い研究者とその態度に反発しながら助手的役割を果たすようになる若い女性というよくあるパターン。いわゆるマンスプレイニング的作品。2014年出版なのでまだ有効だったのかな?ま、それは置いといて著者の「博物学的」興味(うんちく)を見るべきなのだろう。(個人的にそこまで生物学方面の興味はないのでイマイチ面白くはなかった)
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不思議な味わいのミステリーだった。 私は博物館が大好きだ。歴史系の博物館が好物。この作品の舞台の博物館は自然史系の博物館。理系が苦手な自分にとってはあまり詳しくない。そんな自分でも読みやすい作品だった。6つの短編で構成されている。自分なりの分類では①宮沢賢治と鉱物 ②ナス科の植物...
不思議な味わいのミステリーだった。 私は博物館が大好きだ。歴史系の博物館が好物。この作品の舞台の博物館は自然史系の博物館。理系が苦手な自分にとってはあまり詳しくない。そんな自分でも読みやすい作品だった。6つの短編で構成されている。自分なりの分類では①宮沢賢治と鉱物 ②ナス科の植物と魅惑の女性研究員 ③絶滅したニホンオオカミと剥製師 ④モロッコから来た三葉虫の模造化石売り ⑤昆虫学者と死神の別荘 ⑥中国の洞窟で箕作博士危機一髪 架空の博物館『国立自然史博物館』が物語の舞台。その一画に「赤煉瓦」と呼ばれる古い標本収蔵室がある。そこに寝泊まりする博物学者が「箕作類」(みのつくりるい)。新人女性職員で電子計算機が専門の「池之端環」(いけのはたたまき)が主役。 箕作は博物館でも特別風変わりで偏屈、あまり本館にも現れないため博物館のファントム(怪人)と呼ばれている。そうとも知らず環は彼と関わることが増えていく。俳優でいうと「箕作」は阿部寛。「環」は芳根京子のイメージ。この2人が遭遇する博物館ゆえのミステリーが 6作品。ミステリーだが、誰も死なないし誰も不幸になることも無い。箕作が解決するエンディングに心温まる。とは言え、箕作はかなりの毒舌で変わり者。事あることに環と対立する。その掛け合いがウイットに飛んで痛快で愉快だ。この2人いつも半目し合うが、はたから見てるとイイ感じに写る。自分もこの2人の行方は気になった。6番目のエピソードでは環の機転で箕作が救い出される。環は本気で心配していたが箕作は相変わらず減らず口をたたく。それでも環の背中に腕を回した時はまさか!と思ったが、あー結局それなのね〜と期待がしぼんだ。シリーズ化を期待したい作品だった。
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