いつまでもショパン の商品レビュー
01月-01。3.0点。 岬洋介シリーズ。新作出たため、再読。ショパンコンクールに出演する岬洋介。面白い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ミステリーというよりピアノコンクールに重きを置いた作品だった。 その中でも音楽の持つ力。音楽で表現できる悲しみ、力強さを感じさせられる作品。 カミンスキ先生、嫌いになれない…。コンクール続行の目的は別にあったかもしれないけど、音楽に対する想いは本物だっただろうから。 ところで榊場くんが初登場にしてめちゃくちゃ出番多いし、なのに彼の心情が現れる部分が少なかったから、絶対犯人と思ってたらぜんぜん違った。
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舞台はショパンコンクール。コンテスタントの1人であるヤンの視点から物語が語られます。ポーランドという国にとってショパンがいかに特別な音楽家なのかがよく分かります。そのコンクールにおいて、ミサキとサカキバの2人の日本人が一目置かれているのはフィクションでも嬉しいものですね。テロにも...
舞台はショパンコンクール。コンテスタントの1人であるヤンの視点から物語が語られます。ポーランドという国にとってショパンがいかに特別な音楽家なのかがよく分かります。そのコンクールにおいて、ミサキとサカキバの2人の日本人が一目置かれているのはフィクションでも嬉しいものですね。テロにも屈しない音楽という武器は世界平和のために欠かせないものだと思います。
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岬も感情を持つ一人の人間だった。いつもは、感情の起伏を見せず、どんなことにも穏やかに向き合っていた彼。そんな岬の姿は憧れでもあり、一抹の冷たさも感じた。しかし、そうではなかったことが分かった。思い返してみれば、本作はこれまでとは違い、常に緊張感のある、そして一層血生臭い物語だった...
岬も感情を持つ一人の人間だった。いつもは、感情の起伏を見せず、どんなことにも穏やかに向き合っていた彼。そんな岬の姿は憧れでもあり、一抹の冷たさも感じた。しかし、そうではなかったことが分かった。思い返してみれば、本作はこれまでとは違い、常に緊張感のある、そして一層血生臭い物語だった。岬がピアニストとしての高みを登っている時に、禍までもが大きくなってしまっているところに皮肉を感じた。 本作のテーマは音楽のちからとでもいうのかな。言葉で表現できず、頭でも論理的かつ巧妙に組み立てる事ができないもの。それなのに、いや、それだからなのか、心に真っ直ぐ訴えてくる。自分は音楽に暗いから分からないが、岬のような音楽家がこの世にいるならば、その音楽で今の世界の危機を救って欲しい。 なぜ岬があのように犯人を抑えることに成功したのか、よく分からなかった。そして、ピオトルが彼に辿り着いた形跡も知りたかった。全体として面白いのは言わずもがなではあるが、推理の流れをあと少しだけ欲しかったな。 岬はどの物語でも主人公ではない。脇役なのに、毎度主人公を食ってしまうほどの存在感がある。まさに名優である。主人公をはじめとした多くの登場人物が彼に惹かれるのと同じように、読者も惹かれている。こんなにも魅力的な人物を描いてくれて中山七里さん、ありがとう。
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アルカイダによるテロが頻発する中 行われた 「ショパンコンクール」 「由緒正しいポーランドのショパン」のヤン ハンデを背負いながら素晴らしい演奏をする日本人2人 優勝するのは誰か。そして最悪のテロリスト「ピアニスト」の正体は? これ、シリーズの3作目だったのね・・・ 知らず...
アルカイダによるテロが頻発する中 行われた 「ショパンコンクール」 「由緒正しいポーランドのショパン」のヤン ハンデを背負いながら素晴らしい演奏をする日本人2人 優勝するのは誰か。そして最悪のテロリスト「ピアニスト」の正体は? これ、シリーズの3作目だったのね・・・ 知らずにこれから読んでしまった(笑) ミステリとしてもだけど、音楽小説としても深い
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シリーズ3作目。 国際的 わたしも普段からピアノを弾くから、共感できる部分があり(もちろんそうでもない部分もあり)読んでいて頭にすっと入ってくる感じがいい。 ピアノを弾きたくなる、クラシックが聴きたくなる、そんな一冊
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子どもがバイオリンを習い始めたので手にしてみたシリーズ。音楽描写がとても面白く、読んでいる最中はクラシックばかり聴いていました。ピアノのこと、クラシックの事をもっと楽しむきっかけになるシリーズです。
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岬洋介シリーズ第三弾 中山七里さんの作品は大半が事件内容や殺傷描写が重い。でも気になって一気に数時間で読んでしまいたくなるから読み始めに気合いみたいなのがいるんですが、岬洋介シリーズは数ページで惹き込まれあっという間に読了。 あー、好きすぎる… 毎度の事ながら音楽の描写が素...
岬洋介シリーズ第三弾 中山七里さんの作品は大半が事件内容や殺傷描写が重い。でも気になって一気に数時間で読んでしまいたくなるから読み始めに気合いみたいなのがいるんですが、岬洋介シリーズは数ページで惹き込まれあっという間に読了。 あー、好きすぎる… 毎度の事ながら音楽の描写が素晴らしいのでクラシックに馴染みがなくても音の強弱や細かい表現描写で本から音が流れてくる。今回は舞台がピアノコンクールということもあり同じ譜面であってもコンテスタントが違えば奏でる音が違うところの描写が本当に凄かった。 ミステリー部分はさぼと強くないシリーズだけどそれだけを楽しむシリーズではないのでバランスがちょうどいい。 岬洋介シリーズは岬洋介の視点で物語は進まない。第一弾、第二弾はそれでもまだ登場場面こそ多いけど、基本は岬洋介に関わる人たちがメイン。岬洋介と出会う前と後では生き方が変わってしまうターニングポイントになる人物設定。そして過去のシリーズに登場した人たちが同一線上で生きてるのがまたリアル。岬洋介って本当にいるのかななんて思ってしまう。
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最近、読むペースを速めてる中山七里さん! 岬洋介シリーズ第3弾! ポーランドのショパンコンクールとテロ! 凄い組み合わせやけど、なかなか。 このシリーズは、ミステリーではあるんやけど、ピアニストである岬さんの話しなんで、ピアノ演奏シーンの描写が多い。多分、ミステリー的な描写より...
最近、読むペースを速めてる中山七里さん! 岬洋介シリーズ第3弾! ポーランドのショパンコンクールとテロ! 凄い組み合わせやけど、なかなか。 このシリーズは、ミステリーではあるんやけど、ピアニストである岬さんの話しなんで、ピアノ演奏シーンの描写が多い。多分、ミステリー的な描写よりも…それもかなり… なのに、クラッシックとか、ピアノとか知らん私にも入り込める。 何か、演奏が凄いなぁ〜と思える。まぁ、読んでる間の話しではあるんやけど。 演奏シーンに飽きないというのは、作者の表現力が凄いんやろな。 コンクールでの賞受賞よりも、人の心を震わせ、全てを止める。 そんな人に、ホントの意味の賞をあげて欲しいな〜!
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面白かった 岬洋介シリーズ第3弾 ショパンコンクールでの物語 ストーリとしては大きく二つ コンクール会場で起きた、指が10本とも切り取られてる殺害事件。さらに頻発する爆弾テロ。そのテロには「ピアニスト」と呼ばれるテロリストが絡んでいる。テロリストは誰なのか? 一方で、岬も出場...
面白かった 岬洋介シリーズ第3弾 ショパンコンクールでの物語 ストーリとしては大きく二つ コンクール会場で起きた、指が10本とも切り取られてる殺害事件。さらに頻発する爆弾テロ。そのテロには「ピアニスト」と呼ばれるテロリストが絡んでいる。テロリストは誰なのか? 一方で、岬も出場しているショパンコンクール。 優勝候補の一人であるヤン・ステファンス。そのヤンの成長の物語。父親との確執がありながら、予選から決勝の中、ほかの出場者の演奏を聴きながら、本当の自分のショパン・演奏を見つけていきます。 ショパンコンクールの優勝者は誰なのか? やはり、この音楽描写がすごい。熱量を感じます。 そして何よりも、今回、一番感動したのは 岬のノクターン すぐにYoutubeで曲を聴いてしまった。 そのノクターンで起きた奇蹟 ありえないと思いながらも、今までの伏線ふくめて、岬が奏でたその瞬間のノクターンにはそれだけの強さがあるのだろうと思わずにはいられません。 とってもお勧め
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