いつまでもショパン の商品レビュー
このシリーズが好きで他の作品も読んでいるが、この本はミステリー要素は酷く薄い。 事件はテロで、規模が大きい上に日本人である私には馴染みがないので、想像することがほぼ出来ない。 ただ、岬先生の優しさと音楽の偉大さは理解した。
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第1作が好きだったので、手に取る。 ミステリーとしてはあまり楽しめなかったけど、 ショパンコンクールの緊張感やテロの残虐さ、 そして何よりピアノの運指の描写はとてもインパクトがあった。 それだけでも読みごたえのある本だった。
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ポーランドで開催されるショパンコンクール、開催期間中にピアニストと呼ばれる犯人による連続爆破事件が発生する。 コンテスタントのヤンは音楽一家に育った一流のピアニスト。 ピアノ、弾き手の感情描写が素晴らしく外国が舞台のある意味現実離れした物語にも引き込まれてしまった。ノクターンが好...
ポーランドで開催されるショパンコンクール、開催期間中にピアニストと呼ばれる犯人による連続爆破事件が発生する。 コンテスタントのヤンは音楽一家に育った一流のピアニスト。 ピアノ、弾き手の感情描写が素晴らしく外国が舞台のある意味現実離れした物語にも引き込まれてしまった。ノクターンが好きになりました。
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【あらすじ】 ポーランドで行われるショパン・コンクールの会場で 殺人事件が発生 遺体は手の指を全て切取られるという奇怪なものだった コンサート会場に居合わせた岬洋介は、 取り調べを受けながらも鋭い洞察力で 殺害現場を密かに検証していた さらに世界的テロリスト通称ピアニストが ワルシャワに潜伏しているという情報を得る そんな折、会場周辺でテロが多発し・・・ 【感想】 音楽の力の素晴らしさを 小説で痛感するとは思わなかった 全編がすべて繋がっているという演出も すばらしい このシリーズは読んだ方がいい
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ミステリーと言うより友情物語だった。 カタカナの名前が苦手過ぎて途中で混乱!!自分にガッカリでした…
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前作よりもより音楽がメインとなっている。 ショパンコンクールを題材にした本作は、漫画「ピアノの森」を彷彿とさせた。 ロシア人、フランス人、アメリカ人、中国人と様々な国のピアニストが各々の個性を全面に押し出す演奏シーンはその曲を知らずとも情景が目に浮かぶ。辻井伸行さんのモデルや岬先生はその中でも一線を画しているが、最高の表現が多すぎるため、少し食傷気味に感じた。少し欠点がある方がいいというのはこういうことかもしれない。 ただ辻井伸行さんの詳しいエピソードは全く知らなかったので、その凄さを少しでも知れたのは興味深かった。 主人公のヤンは境遇は正反対だが、自己評価が低く夢中になると周りが見えなくなる所が似ていてどこか親しみやすい。趣味でしか音楽をやっていない私も、表現力のなさに打ちひしがれることが多々あるので、ヤンにどんどん感情移入していってしまう。 誰かの敷いたレールを歩んだだけで人生経験がないと感じてしまうのは、ピアニストという特殊な職業でなくても感じることだと思う。世間一般の普通の暮らしを目標とし、そこそこ努力してなんとなくその時のノルマをこなす。私自身、ヤンと努力量は比べものにならないが、困難や感情を揺さぶられる経験の少なさが表現力に出ているのかと思い悩む事もあった。 ヤンは圧倒的な存在に打ちのめされ、恋をして、凄惨な事件を経験して、自分の感情をさらけ出すことで最高の演奏を行った。音楽、芸術とは本来こういうものなのだと再認識する。自分の中の抑えられない感情をアウトプットする手段であり、技術だけを追い求めるものではない。新生ヤンの誕生はそれまでの溜めの解放も相まって幸福感に浸ることが出来る。 テロの描写が多くても、前作より読後感がいいのは主人公が苦難を事件にしているのが明確であるからだろうか。またエピローグが長いのも嬉しい。犯人は今回も予想がつきやすいとはいえ、ヤンにとってはショックが大きい。さらに父親も知っていた。それでも前を向いて歩いていく様が見られてほっとした気分になった。 ただ岬先生の演奏が争いを一時止めたのは、少しファンタジーに感じた。実際にそういうことがあったのかもしれないが……
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岬さんが出てくるピアニストのシリーズ。ポーランドのショパンコンクールでのテロ事件に関して、岬さんが活躍する。全体的にピアノコンクールの曲の描写が多く、ショパンの曲を聴きながら読んだら、より表現の的確さが分かるだろうと思う。豊かな表現でショパンのピアノ曲の優雅さを表しているため、よ...
岬さんが出てくるピアニストのシリーズ。ポーランドのショパンコンクールでのテロ事件に関して、岬さんが活躍する。全体的にピアノコンクールの曲の描写が多く、ショパンの曲を聴きながら読んだら、より表現の的確さが分かるだろうと思う。豊かな表現でショパンのピアノ曲の優雅さを表しているため、よりテロという出来事の凄惨さを浮き彫りにしている感じがして、最後までドキドキしながら読めた。
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岬洋介シリーズが大好きになった。 前作のおやすみラフマニノフよりも好きだなぁ夢中で読んだ。 作中の曲が分からないので調べて聴きながら読むとより臨場感が味わえる! ヤンの父親には本当にイライラさせられた。
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さよならドビュッシーぶりに中山さんの作品。 中山さんの作品のお陰で、好きなピアニストさんができたほど。 クラシックを聞いたことのないような人でも 聴いてみたいと思わせる表現力がすごい。 ショパンコンクール、名前は知っていたけど こんなにも過酷なコンクールとは。 ミステリーは付...
さよならドビュッシーぶりに中山さんの作品。 中山さんの作品のお陰で、好きなピアニストさんができたほど。 クラシックを聞いたことのないような人でも 聴いてみたいと思わせる表現力がすごい。 ショパンコンクール、名前は知っていたけど こんなにも過酷なコンクールとは。 ミステリーは付属的で、あくまでも主役はピアニスト。ピアニストの心情描写、文章を読むだけで どんなに鍛錬が必要なのかわかる。 加えて、ショパンに関して背景をしっかり描かれているから面白かった。ポーランドという国がどんな国で、ショパンがどうして曲を作ったのかなど、、。 いまだに多くの人に愛される理由がわかったかもしれない。
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小説で音楽の演奏を読んで(聴いてる錯覚)涙ぐんだのは初めてです。 「岬洋介シリーズ」3作目は、「いつまでもショパン」です。 ポーランドのショパンコンクールが舞台です。 これまでの音楽ミステリーに、テロが加わり殺人事件が起きます。 これも中山さんの得意分野で、殺人モノで本気で出...
小説で音楽の演奏を読んで(聴いてる錯覚)涙ぐんだのは初めてです。 「岬洋介シリーズ」3作目は、「いつまでもショパン」です。 ポーランドのショパンコンクールが舞台です。 これまでの音楽ミステリーに、テロが加わり殺人事件が起きます。 これも中山さんの得意分野で、殺人モノで本気で出せば「カエル男」が書けちゃう中山さんが、「軽くテロによる無差別殺人をひとつまみ」って感じかとおもえば、岬洋介シリーズには似合わないグロさを見せます。 前作と同じく、クラシック音楽に対する造詣が深く、描写もまるで聞いているような錯覚におちいります。 明らかに「辻井伸行さん」を意識した登場人物の役割もうまいですね。 コンクールの最後、岬洋介がアレになったあと、題目にはないアレを弾いたとき泣けました。 小説で音楽演奏を読んで(聴いてる錯覚)で泣けるとか初めてでした。自分でも驚き。中山七里の描写にも驚き!
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