三日間の幸福 の商品レビュー
主観的な幸福、「誰かの死ぬまでにやりたいこと」ではなく「自分が死ぬまでにやりたいこと」を見つけるのは思いつかないようで案外近くに転がっているものなのかもしれない。そのやりたいことが自分を幸福に、かけがえのないものになる。 感動した
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他人が決めた幸福よりも自分で決めた幸福の方が断然価値がある。 この事を死をテーマに綺麗に語られた物語ではないかと思いました。 最終章でタイトル回収もしつつ非常に綺麗に完結する小説でした。
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この本は、人が死ぬまでに何をすればよいのかといったハウツーが書かれている本ではない。 そんなものよりも、もっと根幹にある、世界と向き合う姿勢について描かれていると感じた。 全てがどうでもよくなったからこそ見えてくる美しさというものがこの世界にはあるようで、そんな残酷で皮肉な世...
この本は、人が死ぬまでに何をすればよいのかといったハウツーが書かれている本ではない。 そんなものよりも、もっと根幹にある、世界と向き合う姿勢について描かれていると感じた。 全てがどうでもよくなったからこそ見えてくる美しさというものがこの世界にはあるようで、そんな残酷で皮肉な世界の在り方を、どう解釈して生きていきたいのかを問うてくる本。 この本を読んで、不幸中毒でいる自分を自覚して、そんなことはもうやめようとも考えた。 幸福になることを諦め、不幸に居場所を求めることをやめたい。不幸の臨界点を超え、世界の美しさに気付く主人公が描かれているが、臨界点を超えてしまうともう戻ってくることはできない。 簡単なことではないけれど、肩の荷が少し下りるような心地よさを感じた。
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人生の価値を何に求めるか?を考えさせる作品。 査定価格が年一万円と言われ、寿命を売る主人公。命の価値が値段に変換されることで、人生への絶望感が如実に現れる。 残り少ない人生であっても、自分の本当にやりたいことはなかなか見つからない。他人と出会い、関わることの中で初めて朧気ながら...
人生の価値を何に求めるか?を考えさせる作品。 査定価格が年一万円と言われ、寿命を売る主人公。命の価値が値段に変換されることで、人生への絶望感が如実に現れる。 残り少ない人生であっても、自分の本当にやりたいことはなかなか見つからない。他人と出会い、関わることの中で初めて朧気ながらも見えてくるのだと思う。
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2024.10.30 読了。 人生の価値は何で決まるのか、いくらで売れるのか、というスタートからこの話は始まるが、本質はタイトルの通り、「三日間の幸福」なのだと感じた。 他人が決める人生の価値よりも、自分が選ぶ最後の幸福の方が、本人にとってよほど価値がある。 そのメッセージを...
2024.10.30 読了。 人生の価値は何で決まるのか、いくらで売れるのか、というスタートからこの話は始まるが、本質はタイトルの通り、「三日間の幸福」なのだと感じた。 他人が決める人生の価値よりも、自分が選ぶ最後の幸福の方が、本人にとってよほど価値がある。 そのメッセージを、順にそって、丁寧に描写してくれている小説だと感じた。
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最初は捻くれていた主人公と冷淡だったミヤギが徐々に良い方向へと変わっていくから読む手を止めることができなかった。ところどころで表現がくさくてあまり好きじゃないと感じる部分はあったけど、全体で見たら面白さが勝った。ヒメノとの別れが回収されずただのどうしようもない出来事となっているの...
最初は捻くれていた主人公と冷淡だったミヤギが徐々に良い方向へと変わっていくから読む手を止めることができなかった。ところどころで表現がくさくてあまり好きじゃないと感じる部分はあったけど、全体で見たら面白さが勝った。ヒメノとの別れが回収されずただのどうしようもない出来事となっているのが残念。
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この作者始めてで『三日間の幸福』て何だろ? と思いながら読んだ。 生きる気力のない20歳の男が自分の寿命を売る話し 読み始めはとにかく暗いのかな‥と思ったが 泣けて来たり、少し笑ったり‥ 薄い本で読みやすいしサラッと読めて面白かった。
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とっても読みやすい文章でした。 ヒメノが「可哀想な人」の印象で止まってしまうので彼女についてもう少し掘り下げがあっても良いかもしれないと思いつつ、クスノキとミヤギのやり取りをもっと読みたいという気持ちの方が優った。 30年より価値のある30日。 病気や事故などで失う寿命ではなくて...
とっても読みやすい文章でした。 ヒメノが「可哀想な人」の印象で止まってしまうので彼女についてもう少し掘り下げがあっても良いかもしれないと思いつつ、クスノキとミヤギのやり取りをもっと読みたいという気持ちの方が優った。 30年より価値のある30日。 病気や事故などで失う寿命ではなくて、自分から寿命を手放す物語性に惹かれました。そうした主人公が残りの日々をどのように過ごすのかも。 電撃系は普段読まないのですが、するすると読めました。
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金欠の主人公クスノキは 「寿命を買い取ってくれる店」に立ち寄り、彼の人生には、今後、いいことが起こらないという事実を知ってしまい、残りの人生の三ヵ月を除く全ての寿命を売り払ってしまった。その価値とは一年につき一万円と、最低買収価格だった。そんな中、クスノキを監視する「監視員」のミ...
金欠の主人公クスノキは 「寿命を買い取ってくれる店」に立ち寄り、彼の人生には、今後、いいことが起こらないという事実を知ってしまい、残りの人生の三ヵ月を除く全ての寿命を売り払ってしまった。その価値とは一年につき一万円と、最低買収価格だった。そんな中、クスノキを監視する「監視員」のミヤギ。クスノキが彼女に対する好意に気付いたときには、残りの寿命は二ヵ月を切っていた。【相馬高校】
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予想外の結末だった。自分の命の値段なんて考えたこともなかったけど、自分が主人公と同じ立場ならさすがに20歳で寿命を売るのは早いんじゃないかなと思う。またヒメノとミヤギについてもう少し掘り下げがあっても良かったかなと感じた。将来自分がどんな人生を送っているのかなんて知らないほうが良...
予想外の結末だった。自分の命の値段なんて考えたこともなかったけど、自分が主人公と同じ立場ならさすがに20歳で寿命を売るのは早いんじゃないかなと思う。またヒメノとミヤギについてもう少し掘り下げがあっても良かったかなと感じた。将来自分がどんな人生を送っているのかなんて知らないほうが良いとこの物語を通して思いました。
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