ぼくは戦争は大きらい の商品レビュー
「あんぱんまん」第一話に続き、やなせたかしさん自著本を読んだ。(インタビュー再構成本だけど) 朝ドラ「あんぱん」における連隊本部と戦地の場面は、この本をかなり忠実になぞっているようで、とてもイメージしやすく、あっという間に読み終えた。 「塞翁が馬」の例えが何度も登場するように...
「あんぱんまん」第一話に続き、やなせたかしさん自著本を読んだ。(インタビュー再構成本だけど) 朝ドラ「あんぱん」における連隊本部と戦地の場面は、この本をかなり忠実になぞっているようで、とてもイメージしやすく、あっという間に読み終えた。 「塞翁が馬」の例えが何度も登場するように、いろんな巡り合わせで、やなせさんは無事に帰還を果たせたわけだが、そうはならなかなった日本人(外地での戦没者)が260万人。国を問わずであれば、第二次世界大戦の犠牲者数は5-8千万人。 P3 (はじめにより) 戦争を語る人がいなくなることで、日本が戦争をしたという記憶が、だんだん忘れ去られようとしています。人間は、過去を忘れてしまうと同じ失敗を繰り返す生き物です。 P141 (おしまいに の最後の頁) ぼくが『アンパンマン』の中で描こうとしたのは、分け与えることで飢えはなくせるということと、嫌な相手とでも一緒に暮らすことはできるということです。
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朝ドラを見ていて、手にとった作品。 語り口が、優しそうな先生そのもので、あの時代に「人間万事塞翁が馬」で乗りきっていたのがすごい。 途中、弟さんとお母様の写真があったが、キャストとそっくりだった。
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あんぱん、は見ていませんが、 Podcastでも何度かやなせさんについてのトークを聴いて、その人柄を知り、興味を持っていたところ、この本を見つけました。 1919年に生まれたやなせたかしさんは、国内で徴兵がなされ始めていたときはすでに東京の田辺製薬の広告部でグラフィックデザイナーとして働かれていたとのことです。 徴兵時に地元高地に戻り、その後は九州の小倉に配属されることになり、 戦争中は福州、その後、歩いて10日ぐらいも書けて、上海決戦に行ったそうです。 人間万事塞翁が馬、について書かれているのですが、 まさに馬の世話関連の任務から始まり、そのときは運悪くこうなった、ということが好転して、という具合に、生き残って無事帰国し、こうしてアンパンマンを大ヒットさせるにいたったのは、ものすごい人だとしか言えないですね。 戦争は嫌いだ、と断言するやなせさんですが、 戦時中のエピソードの語りはとてもユーモアがあり、取材・構成者の佐藤宏さんの書かれているように、マンガ家の才が自然ににじみ出ているようでした。
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アンパンマンのやなせたかしさんって 戦争経験者というか、、、元兵隊さんなんだなーと思って、手に取った。 戦争って、ほんと運命の分かれ道がたくさんあって あの時あれを選んだから助かった とか 自分の体調がこうだったから助かった とか 途中で出てくる「塞翁が馬」っていうのが 本当にその通りだなと改めて思う。 過酷な環境で戦う人もいれば 激戦地に行かなくて済む人もいる。 あまりにも現実離れした経験で 語るのが嫌な人も、トラウマになってしまった人も沢山いるし。 戦後80年の今、話せる人が本当に減っているのも現実。 でも、現代の人々は知らないといけない過去だし 考えないといけない歴史であることは確か。 この本はすごくシンプルに戦争について知れるから ぜひ多くの人に読んでほしいと思った。
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やなせたかし先生の戦争体験の話。短くて読みやすくて、コミカルで楽しい。あっという間に読んでしまった。資料もたくさんついていてわかりやすい。 気軽に読みたい時にお勧め。 『はじめに』にはこんなことが書かれていた。 『戦争を語る人がいなくなることで、日本が戦争をしたという記憶が、だんだん忘れ去られようとしています。人間は過去を忘れてしまうと同じ失敗を繰り返す生物です。』3p これ……歴史を忘れることで人は戦争をするって、最近、他の記事でも見かけた。 忘れちゃいけない。語らないといけない。経験者がいなくなっても、経験者の代わりに『戦争はダメ』だと言い続ける社会を続けたい。 戦争は戦争だとわかるけど、平和は平和だからわかんないんだよな……それが一番怖い。 本の中身は兵隊になって、戦争に行って、帰って来るまでの話。やなせ先生は運がいいことがわかる。寸前で激戦区に行くのを避けていたり、行った先の住人たちが快く迎えてくれたりと……いや。他の地域だったらそれ無理だよね。という話が続く。 不穏になるのは、銃撃に一度だけあった話と、物資を節約するために食べることが出来なかった時期の話。あとは、弟が特別任務で最後のあいさつに来たというあたりの話。この弟さんは亡くなってしまう。 ところどころ、『やっぱり戦時中だ』と思わせるシーンはある。平和な世界とは言えない。戦争はどこを向いても戦争しかない。 『おしまいに』では 『アンパンマンとばいきんまんは、食べ物とばい菌です。だから、仲良くしてもらっては困るのです。それでも、彼らはマンガの中でともに生きています。』139p 『ぼくが『アンパンマン』の中で描こうとしたのは、分け与えることで飢えはなくせるということと、嫌な相手とでも一緒に暮らすことはできるということです。』141p アンパンマンはそういう物語なのか……と思ってしまった。私が最初に見たアンパンマンは可愛くなかった(今のような可愛い姿ではなかった) だから、好きではなかったのだけど、あっという間に姿が変わって今では大人気のキャラクターになってるの不思議だ。 ばいきんまんもばい菌だから仲良くできないとなってるけど、発酵食品の菌だったら仲良くできたのかもしれない。ばいきんまん、発酵食品の菌に改造する計画になったら面白いのに。イースト菌になってみるとか……アンパンマンの物語が壊れてしまう。 でも、たぶん、そういう事なのだろうなと思ってる。 あとはばい菌のままでも、数が少なければ無害で共存はできる。というか、世界はそんな感じで共存してるんだよな……。相手を絶滅させて生き延びてるわけではない。 読んでよかった。ごちそうさまでした。
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編集後記に「読むマンガ」とあったけど、そんな感じでサクッと読めた。進んでいるアメリカ兵に対して、日本は過去に戦勝した古い戦法しか使わなかった事が敗戦の要因の一つなのかなと思った。すぐ根性論に頼るところも、なんとなく日本が今もなお遅れている理由なのかと思ってしまった。
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朝ドラを観ていて、どうしても気になって購入した本。 もちろんドラマだけで描かれないことだらけで 結構事細かに当時の戦争の話が沢山出てきて、あぁ当時はこういう事もあったのか と。 暴力や権力に耐えたのに、空腹には耐えれないかった。 私が幼いころからやっていたアンパンマンのアニメや絵...
朝ドラを観ていて、どうしても気になって購入した本。 もちろんドラマだけで描かれないことだらけで 結構事細かに当時の戦争の話が沢山出てきて、あぁ当時はこういう事もあったのか と。 暴力や権力に耐えたのに、空腹には耐えれないかった。 私が幼いころからやっていたアンパンマンのアニメや絵本は そういった人々を無償の愛で助けてくれる最高のヒーローでもあるし おなかが空くということは、人間だけでなくありとあらゆる生物にとって共通項。 戦争の話メインなのに、暗くならず すごく読みやすいいい本だった。
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「戦争を語る人がいなくなることで、日本が戦争をしたという記憶が、だんだん忘れ去られようとしています。人間は、過去を忘れてしまうと同じ失敗を繰り返す生き物です。」 やなせたかしさんは幸運なことに?激戦地に赴くことなく日本に帰ることができた。軍隊ではやたら殴られたり、馬に蹴られて前歯を折ったりもしたという。でも、やなせさんらしいのは軍曹になっても殴らないどころかおもしろいので、人気者になってしまうところ。どんな立場になっても変わらないやなせさんが素敵だ。 最後にやなせさんが書いている。 本当の戦争を知らないから、「戦争をしろ」と考えるのです。 戦争の原因は「飢え」と「欲」ではないかと。 そして「『アンパンマン』の中で描こうとしたのは、分け与えることで飢えはなくせるということと、嫌な相手とでも一緒に暮らすことはできるということです。」と語る。 戦争を礼讃する方々はアンパンマンから学びましょう。
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NHKのあんぱんを見つつ、やなせさんを深掘りしようと図書館で借りてみた。 戦争体験、どんぱちはされてないけど、これもやはり確かな戦争体験。 ユーモアを交え語られているけど、戦争は大きらいというタイトルな訳で、きっと辛いこともたくさん経験されたのだろう。 やなせさんが常にやなせさん...
NHKのあんぱんを見つつ、やなせさんを深掘りしようと図書館で借りてみた。 戦争体験、どんぱちはされてないけど、これもやはり確かな戦争体験。 ユーモアを交え語られているけど、戦争は大きらいというタイトルな訳で、きっと辛いこともたくさん経験されたのだろう。 やなせさんが常にやなせさんでいたことがすごい。 94歳まで長生きされ、アンパンマンを世に残されたことに感謝。
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2013年の4月から6月にかけて行った、やなせたかし氏のインタビューをまとめたもの。 徴兵検査で招集されたとき、親戚一同は、集団行動のできないやなせ氏に兵隊は務まるはずがない「たかしちゃんはきっと逃げ帰る。脱走したらどうやってかくまうか。」と真剣に話し合った、とあとで聞かされた...
2013年の4月から6月にかけて行った、やなせたかし氏のインタビューをまとめたもの。 徴兵検査で招集されたとき、親戚一同は、集団行動のできないやなせ氏に兵隊は務まるはずがない「たかしちゃんはきっと逃げ帰る。脱走したらどうやってかくまうか。」と真剣に話し合った、とあとで聞かされた、とあります。 ところが、3か月もすると軍隊での生活のコツを覚え、兵隊らしくなっていった、とあります。よく聞く話にあるとおり、古参兵からのビンタはまともにくらっています。しかし「軍隊は要領を覚えてしまうと楽なんです」とあり、ここがこの本で最も恐ろしい所でした。え?と思いつつも、理不尽とも思える規律に従ったのでしょう。軍隊は規律を守ってこそのものでしょうが、それで悲惨な方向にいくんだな、と感じました。 高知に帰ってからは、戦争ぼけでしばらくぼーっとして、弟の死を知らされても、遺骨もなく自分が生きるのに精いっぱい。今の方が100倍以上悲しいですよ、と言います。氏より先にフィリピンから引き揚げてきたもうひとりの叔父の所に行くと、がりがりに痩せてミイラのよう、二人とも戦争のことは何も話さずにきた。「早く忘れたかった、なかったことにしたかった」といいます。当時者として当時は当然かもしれません。 今話さなけれは、また同じ過ちを起こすかもしれない、との思いから語った94歳のやなせ氏。このインタビューのあと数か月後に亡くなったとあります。 2013.12.21初版 2013.12.31第2刷 図書館
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