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フード左翼とフード右翼 の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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2019/04/26

たしかに食で人間性が読み取れることはあるかもしれない。 「オーガニック」なんて言葉を日常で使う人は、自分なんかとは違って相当意識が高いんだろうなとか勝手に想像してしまうf(^^;) 著者がこの本で何を言いたかったのかいまいち僕にはわからなかったが、食にまつわるいろんな言葉や考え方...

たしかに食で人間性が読み取れることはあるかもしれない。 「オーガニック」なんて言葉を日常で使う人は、自分なんかとは違って相当意識が高いんだろうなとか勝手に想像してしまうf(^^;) 著者がこの本で何を言いたかったのかいまいち僕にはわからなかったが、食にまつわるいろんな言葉や考え方知ることができた。

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2019/01/19

なんか最初はえらい大上段に構えた感じで「うわあ」と思ったけど、だんだんと落ち着いた筆致になって、前著と同じように楽しめた。

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2018/05/14

食を通じて、その人の政治思考を見てみようという面白い一冊。 左翼、右翼、政治という単語を見るとどうもキナ臭い印象があるが、本書は実にとっかかりやすい内容だ。 人にはそれぞれ食の好みがあり、それをマッピングしてみる。 そこから、ジロリアンやB級グルメなどのジャンク好き、有機野菜...

食を通じて、その人の政治思考を見てみようという面白い一冊。 左翼、右翼、政治という単語を見るとどうもキナ臭い印象があるが、本書は実にとっかかりやすい内容だ。 人にはそれぞれ食の好みがあり、それをマッピングしてみる。 そこから、ジロリアンやB級グルメなどのジャンク好き、有機野菜、ベジタリアン、ビーガン、種々いるわけだ。本書はフード左翼主体九割で書かれているものの、実にあるあると頷き通しだ。 ベジフェスなどで見るフード左翼。ベジタリアンやビーガンになるまでの過程として、健康志向から入る、毒素を抜く(デトックス)気持ち的要素から入る、環境破壊反対から入る、動物愛護精神から入るなど様々だ。 もちろん単純に左右に分けられるわけではない。 ディーンアンドデルーカのトートを下げて、有機野菜たっぷりの弁当を日々作る人も、呼ばれた結婚式のフォアグラを食べたりする人もいるわけだ。 左右どちらが良い悪いということは一言も書かれていない。 かつて、日本では台所は女性の聖域とされた時代があったが、そこから女性を解放しよう(国力の一部に組み込もうという平等主義)という共産主義が生まれたわけだ。 現代。アイランドキッチンで老若男女が地産の有機野菜やオーガニックの種々を調理し、ワインを持ち寄り一席設ける。これは超極左的共産主義キッチンだと。 左右どちらが良い悪いという話ではない。 政治思想と言うと胡散臭いが、その人の消費、食を見ると、その延長線上に結果としての思想(意識、無意識関わらず)が見えて来る。

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2016/10/17

面白い。自然志向はあくまで都市生活の延長だとか、有機栽培を増やすことが自然破壊に繋がるとか、なるほどと思うことが多かった。他の方も指摘しているが左翼側の話がほとんどで右翼側の視点はあまり出てこない。食べることについて色々考えさせられるという意味ではなかなかいい本だと思う。

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2016/09/22

毎日われわれが何のけなしに享受している「食」。そこから思いもよらぬ政治意識(無意識?)を摘出するという趣旨の本。タイトルは右翼と左翼が対置されているが本のほぼ9割はフード左翼のことを取り上げている。本書を読んでも「なぜかつての左翼が自然食への没頭へ向かったのか」という謎はもう一つ...

毎日われわれが何のけなしに享受している「食」。そこから思いもよらぬ政治意識(無意識?)を摘出するという趣旨の本。タイトルは右翼と左翼が対置されているが本のほぼ9割はフード左翼のことを取り上げている。本書を読んでも「なぜかつての左翼が自然食への没頭へ向かったのか」という謎はもう一つ分からなかったけどさまざまな参考文献も紹介されているのでそこは親切である。

Posted byブクログ

2016/05/30

試みとしては、非常におもしろかった。 筆者も書いているが、これは「あー、たしかにそうかもね」「あるある、あるわ〜」というノリで読むべき本。 逆に言うと、それ以上は期待しちゃダメです。 さて。 日本人の食は二極化している。 安心・安全を求める人と、安くてボリュームがあればよしとす...

試みとしては、非常におもしろかった。 筆者も書いているが、これは「あー、たしかにそうかもね」「あるある、あるわ〜」というノリで読むべき本。 逆に言うと、それ以上は期待しちゃダメです。 さて。 日本人の食は二極化している。 安心・安全を求める人と、安くてボリュームがあればよしとする人。 それを本書は、半ば強引に「フード左翼」と「フード右翼」と呼んでみることから始まる。 が、ここの「左右」の分類に、あまり根拠はない。 もちろん学生運動からの流れで有機農業をやっているグループもいるし、たしかに言われてみれば、私の周りの自然派の友人たちは選挙の時、おそらく自民党には入れないだろうな…という気はする。 でも、右からの農本主義的思想だって、そちらはそちらで脈々とありますよね。 それに左翼・右翼というのはどちらにしても、何らかの思想を積極的に選び取っている人々を指すと思うが、本書で描かれる「フード右翼」には、ほとんど思想性がなさそうだ。 言葉は悪いが、ただ低きに流れているだけというか、あんまり深く考えなければそうなるよね、というだけのような。 もうちょっと、フード右翼側を掘り下げて書いてくれればよかったのに。 掘り下げが足りない、あるいは著者の認識不足と思われるところは他にも結構あって、それもまた気になった。 たとえば。 世界の食糧不足問題を解決するためには、収穫量の少ない有機農業ではダメ→遺伝子組み換え技術が必要→そこにフード左翼のジレンマがある、という。 でも、食糧問題を語るには、先進国における大量廃棄の問題や、途上国に輸出作物ばかりを作らせて自給できない構造になっている問題など、いろんな要素があると思うが、それらは一切触れずに「GM必要」の一点張り。 また、健康志向のランチは丸の内OLにはウケても、コンビニ商品にはならない→地方では売れないから→オーガニック店なんて都市部でしか成り立たない、という。 これは東京から地方移住した身としては、声を大にして反論したい。 そんなこと、全然ないですよ〜! 「オーガニック弁当を買うためにコンビニに行く」なんて人、田舎にはいないでしょ、というだけの話では? …と、ここまで文句を書いてしまったけれど、これはあくまで、ひとつの思考実験なのである。 何を食べるのか。 何を買うのか。選ぶのか。 それは実は、非常に政治的なことなんだ。 そこに気づかせてくれただけでも、本書は大きな収穫だった。 ちょうど読んでいる頃に、Facebookで「買い物は投票だ!」というポスターを見かけたけれど、本当にその通りだと思う。 「キッチンの再魔術化」という下りもおもしろかった。 近代以前、竃(かまど)は信仰の対象であり、日本の農村の女性は一日じゅう竃の前に張り付いていたそうだ。 そして戦後、GHQの民主化政策のスタートは、竃からの女性の解放だったという。 そして現在、フード左翼たちの間で、再びキッチンが竃化しているというのだが…。 たしかに、味噌やら醤油やら梅干しやら、いろいろ手づくりしようとすると、「あれ?私、今日ずっとキッチンにいるよね」みたいなことになっていたりする。 そしてそういう生活は、会社勤めをしながらでは、やはり難しい。 …そんなわけで、食と政治を結びつけて考えると、なかなかおもしろいことが分かった。 興味のある人には一読をおすすめしたい。

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2016/04/01

食を通じて日本人の政治意識を探ろうとする一冊。めちゃくちゃ面白い。知り合いにはフ左もフ右も何人もいる上、自身も右から左の転向組なので、かなり当事者意識の強い読書体験だった。特に第5章「フード左翼のジレンマ」は左翼としては必読。オーガニックや有機農法の欺瞞に真っ向から切り込もうとす...

食を通じて日本人の政治意識を探ろうとする一冊。めちゃくちゃ面白い。知り合いにはフ左もフ右も何人もいる上、自身も右から左の転向組なので、かなり当事者意識の強い読書体験だった。特に第5章「フード左翼のジレンマ」は左翼としては必読。オーガニックや有機農法の欺瞞に真っ向から切り込もうとする気迫は読み応えがある。反GMO批判は若干弱い(農薬耐性GMOは農薬を前提としている時点で筆者の論理は当たらない等)が、立場が偏りがちなフード本のジャンルでかくも科学的な視点から論考を試みているのは素晴らしいと思う。通低音としてのメタ視点が食という日常を政治につなぎ、生活を省みざるを得なくなる良著。ただこれ、フード左翼しか読まないよねー…

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2016/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“フード左翼”側の分析が主な記述。 フード左翼方面も、歴史的背景、思想的つながりも理解できる良書。 思想的に左から右への転向は良くあるが、逆はない。 フード的には右から左への転向はありが、玉はない。 「20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない。」 (チャーチル) 原文 "If you are not a liberal at 20, you have no heart. If you are not a conservative at 40, you have no brain." That's what former British Prime Minister Winston Churchill once said, anyway. He was right. 20才までに自由主義者でなければ、情熱が足りない。 40才までに保守主義者出なければ、知能が足りない。

Posted byブクログ

2015/03/26

フードインク、映画 競争、効率、発展、というものを押しとどめ、そうしたものがつくった世界ではなくもっと身の丈に合ったシンプルで本質的な生活を送りたい。それがフード左翼のイデオロギー。 スローフード宣言、イタリア発祥 素材とその文化を学ぶこと、地球環境から農作物を守ること、正当...

フードインク、映画 競争、効率、発展、というものを押しとどめ、そうしたものがつくった世界ではなくもっと身の丈に合ったシンプルで本質的な生活を送りたい。それがフード左翼のイデオロギー。 スローフード宣言、イタリア発祥 素材とその文化を学ぶこと、地球環境から農作物を守ること、正当な価格に見合った品質を伝える、食べる喜びの探求 スローフード運動はマクドナルドのイタリア進出抵抗運動として始まった オーガニック本、うかたま、veggyドクターうつみんのニヒリズムな毎日、kinfoke、クウネル、Olive、マーマーマガジン ジャン=ポール=ジョー監督、ドキュメンタリー映画、世界が食べられなくなる日 暮らしの実験室やさと農場完全無農薬オーガニック野菜 畑中三応子「ファッションフード、あります。はやりの食べ物クロニクル」 阿古真理「うちのご飯の60年」 「昭和の洋食平成のカフェご飯家庭料理の80年」 山本謙治「日本の食は安すぎる」 渋川裕子「ニッポンの定番メニュー事始め」 遠藤哲夫「大衆めし、激動の戦後史いいもの食ってりゃ幸せか」 マイケルポーラン「雑食動物のジレンマ」 美味しい革命アリスウォーターすとシェパニースの人びと ジョシュシェーンバルドの「未来の食卓2035年グルメの旅」

Posted byブクログ

2015/03/26

食における消費を通して政治思想を読み解くという本。 スローフードや有機野菜、地産地消にこだわる人をフード左翼、ファストフードやコンビニ食などを好む人をフード右翼としている。 本書ではフード左翼の取材と解説がメイン。

Posted byブクログ