東京ロンダリング の商品レビュー
夫の陰謀で、離婚し無気力な日々を過ごすりさ子は、訳あり物件のロンダリングをするという,人が避けるような仕事をしている。病死した部屋、自殺した部屋,事件のあった部屋 それらに住んで,浄化していく。その中で 出会った食堂「富士屋」で、手伝い、人とのふれあいを取り戻し、徐々に 自分自身...
夫の陰謀で、離婚し無気力な日々を過ごすりさ子は、訳あり物件のロンダリングをするという,人が避けるような仕事をしている。病死した部屋、自殺した部屋,事件のあった部屋 それらに住んで,浄化していく。その中で 出会った食堂「富士屋」で、手伝い、人とのふれあいを取り戻し、徐々に 自分自身も取り戻し、浄化していく姿を描いている。最悪な男と結婚し、でも騙されたとはいえ、夫の仕掛けた男と不倫し、離婚し、そこから立ち直れずに。ただ、元夫以外の人は、人間的でほっとする。原田ひ香さんの本は初めてだったが、とても読みやすかった。
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雰囲気を楽しむ小説だったな、という印象。 いわゆる事故物件を『ロンダリング』→’浄化’するという仕事に従事する主人公の職業設定そのものは好み。どことなく感じるホラーっぽい空気とか。 導入部分のただならなさも関心を惹くに十分。 ただ、物語全体がひどく薄っぺらいように感じた。 ...
雰囲気を楽しむ小説だったな、という印象。 いわゆる事故物件を『ロンダリング』→’浄化’するという仕事に従事する主人公の職業設定そのものは好み。どことなく感じるホラーっぽい空気とか。 導入部分のただならなさも関心を惹くに十分。 ただ、物語全体がひどく薄っぺらいように感じた。 「あんたにはこの仕事は向いてる」(p33)と相場はりさ子を評するが、いったい何をもって向いてると言っているのかがちょっとよくわからない。「私たちの力」(p185)を特別なものとりさ子は主張するが、その具体的な特別感が全然よくわからない。強いて言えば「見栄えがいい」「外見」(ともにp29)を相場は挙げているのだが、それと「なにかを感じるとか、恐いとか、そういうこと」(p33)をキャッチする力とが作中では結びつかないし説明されない。 また、りさ子再生の一助として食堂「富士屋」での息子との交流や、お手伝いとして働く描写や美味しそうな食事の模様が描かれるが、どれもこれもが中途半端。 これをやりたいなら『ロンダリング』の設定が要らないのでは? おまけに最終盤でのりさ子の豹変について行けなかった。 もうちょっと要素を絞っても良いのではなかろうか。 5刷 2022.7.21
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2022/07/20 読了 「事故物件のロンダリングをする」という、ありそうでなさそうな仕事をする女性が主人公。 精神的にズタボロ状態なことを表すためか、文章が淡々としていた気がする。 そんなところもこの本の魅力かな^_^
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「三千円の使いかた」が話題の原田ひ香作品を初購入。 変死などの起こった所謂「事故物件」に一ヶ月だけ住み、浄化することを仕事とするバツイチ女性の生活を中心に、関わる人々との交流と主人公の変化を、少し切ない人間ドラマとして描いています。 新聞広告を見て、惹かれ読んだのですが・・正解で...
「三千円の使いかた」が話題の原田ひ香作品を初購入。 変死などの起こった所謂「事故物件」に一ヶ月だけ住み、浄化することを仕事とするバツイチ女性の生活を中心に、関わる人々との交流と主人公の変化を、少し切ない人間ドラマとして描いています。 新聞広告を見て、惹かれ読んだのですが・・正解でした。 続編も続けて読みます(^_^;)
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離婚後居場所もなくお金もないところから、ロンダリングという仕事を通して自己を取り戻していくりさ子の再生物語。 ロンダリングという仕事が実際にあるかしらないけど、 変わった設定で引き込まれた。 東京に住む人間には様々なものを抱えていて様々な人生があることを強く感じた。 菅さんは心が...
離婚後居場所もなくお金もないところから、ロンダリングという仕事を通して自己を取り戻していくりさ子の再生物語。 ロンダリングという仕事が実際にあるかしらないけど、 変わった設定で引き込まれた。 東京に住む人間には様々なものを抱えていて様々な人生があることを強く感じた。 菅さんは心がガラスすぎて東京に向かないのでは?? と思ったけど笑
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一気読み。面白かった ロンダリングという仕事が本当にあるのかどうかは知らない。 同著者のランチ酒と同じような感じ 少し特殊な仕事につく傷ついた人を、あくまで仕事をベースとしながらも、主人公の再生の物語に帰結する。 本書はラストのりさ子と義父の電話がグッときました
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切り口、ストーリー、筆致も良くて、面白かった。(正確な表現ではないが)東京で摩耗する感覚はとても分かるし、共感性も高かった。終わり方はもう少し期待してしまった感がある。
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読みやすくてサラッと読み終えました。変わったシチュエーションで興味が湧き、面白かったです。もう少し続きを読みたかったかな。
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事故物件に一定期間住んで、事故物件じゃなくするという変わった仕事、ロンダリングをする女性のお話。生きる気力が感じられない主人公が、少しずつこの世に執着を持っていくのを面白く読んだ。
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東京の事故物件に一定期間住むというロンダリングという仕事(本当にあるのかな?)をする女性の話 離婚をして、人との関わりを出来るだけ避け、「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たない」を指針に思ったことは心の中でつぶやく、そうやってロンダリングをしな...
東京の事故物件に一定期間住むというロンダリングという仕事(本当にあるのかな?)をする女性の話 離婚をして、人との関わりを出来るだけ避け、「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たない」を指針に思ったことは心の中でつぶやく、そうやってロンダリングをしながらなんとか過ごしてきた主人公のりさ子がある出会いを機に気持ちが徐々に変わっていく。 ロンダリングという仕事で生活は成り立ち、人と深く関わらず生きていけば傷ついたり、やっかいな事に巻き込まれたりすることはないかもしれないけど、やっぱりそれだけではね… 自分の居場所をみつけられて良かったね、りさ子さん♡
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