東京ロンダリング の商品レビュー
とても読みやすい作品でした 暗い気持ちにならず読めるので休日のんびりの日におすすめ^_^ 私もこんな出会いがしたい。でも訳あり物件に住むのは無理かな…1月人が暮らせば訳あり物件と伝えたくてよくなるなんて…でも浄化してくれるなら安心できるか…
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何が起きるのか楽しみですらすら読めた。 けど、思ったより最後のおちは大したことない出来事でした。 この方の本は結構希望のある終わり方が売りのようなので致し方ないかも。 この展開ならこの際どこまでもドロドロのサスペンス系として最後までハラハラしっぱなしが良かった。 でも、そうなる...
何が起きるのか楽しみですらすら読めた。 けど、思ったより最後のおちは大したことない出来事でした。 この方の本は結構希望のある終わり方が売りのようなので致し方ないかも。 この展開ならこの際どこまでもドロドロのサスペンス系として最後までハラハラしっぱなしが良かった。 でも、そうなるときっと、この方の本ではなくなりますね。だからこれで良いのだと思います。
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図書館。 どうしても主人公に感情移入できないまま話が進んでいってしまったし、私の想像力の至らないせいで脳内でイメージ化するときにひっかかりのある部分があったが、全体的に面白く読めた方だとは思う。
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夜中に扉を叩く音。 外からは男性を必死に呼ぶ女性の声。 絶対やばいやつやん! というところからスタートするこちらの小説は、事故物件に住まい、浄化していくロンダリングという仕事をする女性のお話。 ロンダリングってなんぞや? そんな仕事が本当にあるのか? 確かに事故物件にしばらく住ん...
夜中に扉を叩く音。 外からは男性を必死に呼ぶ女性の声。 絶対やばいやつやん! というところからスタートするこちらの小説は、事故物件に住まい、浄化していくロンダリングという仕事をする女性のお話。 ロンダリングってなんぞや? そんな仕事が本当にあるのか? 確かに事故物件にしばらく住んでもらって、お客さんに説明する必要がなくなれば不動産も安心かもしれない…。 しかし、こんな仕事を平然とやっているこの女性はなんなのだ。 別にミステリーってわけではないけれど、序盤から訳ありな女性、聞いたことはないけれど需要がありそうなのが納得できるロンダリングの仕事内容…ふしぎで引き込まれました。 途中アパートに移り住んで、そこの大家さんや、とある食堂での人とのつながりが出来始めてからは、主人公に言いたいことをズバリと踏み込んでくれて爽快でした。 心ここに在らず…という感じで人間味のなかったりか子さんが、少しずつ何かが変わりつつあるのを感じると、とても温かい気持ちになった。 めちゃくちゃいい小説!とは違うかもしれないけれど、じわーっと染み込んでくるものがあり、個人的にとても気に入った。
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事故物件に1ヶ月だけ住むお仕事の話 諸事情により夫と離婚し、行くあてのない32歳女性の内田りさ子 格安の物件を探していたところ、事故物件に一定期間住んでまた転居仕事を不動産屋の相場から相談される 存在感がなく、何事にもやる気を見いだせないりさ子が、仕事を続ける中での出会いや変化...
事故物件に1ヶ月だけ住むお仕事の話 諸事情により夫と離婚し、行くあてのない32歳女性の内田りさ子 格安の物件を探していたところ、事故物件に一定期間住んでまた転居仕事を不動産屋の相場から相談される 存在感がなく、何事にもやる気を見いだせないりさ子が、仕事を続ける中での出会いや変化 初っ端から、元住人の恋人(?)が深夜に訪れてくるという状況から始まる 池田エライザ主演の映画「ルームロンダリング」でも同じような仕事が描かれているけれども、あちらは幽霊が見えるという設定に対し こちらはそんな描写はない むしろ、冒頭の描写のように、怖いのは人という描かれ方をしている 事故物件とは、事件や事故が原因の死、自殺、孤独死などにより入居者が部屋で死亡した物件 不動産業者は事故物件を次の店子に貸す際に告知義務がある 進んでそんな部屋を借りる人は少ないため、通常は家賃を下げる等するしかない しかし、一度誰かが住めば伝える義務はなくなるため、大家は一時的にお金を払ってでもロンダリングの仕事を依頼するメリットがある 作中での相場の言葉 「あんたたちが入ってロンダリングしてくれれば、俺も助かる、大家も助かる、次に入る人間も助かる。俺たちは法を犯してはいない。東京は狭くて不動産は限られている。しかも、人がやたら死ぬ。変死した人間がいる部屋がどんどん使えなくなったら、だれも住めなくなっちまう。 あんたたちがやってることは人助けなんだよ。いや、東京助けなんだな」 この理屈は詐欺師のような論法ではあるけど、確かに一理あるとも思える (次に入る人間としては助かるかは疑問) 何らかの現象が起こるという噂の部屋も人気はない 外国だと、幽霊が出るという噂の物件はむしろ値段が高くなるという話を聞いたことがあるけど、どこまで本当なんでしょうね? 亡くなった人の部屋に何らかのマイナスイメージを持つのは、日本人の「穢れ」という概念なんだろうか? クリーニングをしているし、物理的に先住者の痕跡は残っていないけど、「何となく嫌」という感情 そう言えば、海堂尊の小説でも似たような事を白鳥が論破してたな ご遺体をスキャンしたCTを使うのは倫理的に問題はないのか?という疑問 病院なんてベッドで亡くなる人がいっぱいいるのに、次の患者は同じベッドを使うという理屈 その違いは何なんでしょうね? 病院は人が亡くなっていてもおかしくないけど、普通の部屋は人が亡くなることが想定されていないという認識の問題か? だとしたら、相場さんが言うようにこれからは部屋で亡くなる人は普通にいるという常識が根付くような意識改革が必要なのでしょうね 「狭くて土地と建物が限られた東京を助けるため」 という相場の詭弁も、ちゃんと仕事として成り立つのであれば認められてもいいのかもしれない 相場から聞かされる心構え 「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たないように。そうしていれば、絶対に嫌われない」 これは、ロンダリングの仕事だけでなく、現代の近所付き合いに必要な要素でしょうね 外からは汚れて見えず、最低限の挨拶と付き合いだけというのが最適解かもしれない 乙女アパートの大家で、おせっかいをやいてくる真鍋夫人 今どき、こんな大家さんはいるんだろうか? 富士屋のような定食屋はあるでしょうけど そこまで人の生活にズケズケとした物言いをする人、いるかな? でもまぁ、こんな人たちと関わることで、りさ子さんも自らの気持ちをロンダリングしているように思える 菅さんの失踪した理由は何ともねぇと思う 一応伏線めいた説明がされているし、そんな事がされていているのもありそうという事件が実際にありますしね この作品が書かれたのは、事故物件が今のように取り沙汰される前 今は「大島てる」というサイトで色々と事故物件について借り主が調べることができるし 2021年10月に「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」が制定されたので、作中のような1ヶ月でのロンダリングはできないようになっている ガイドランでは、告知義務はおおむね3年 老衰、病死、不慮の事故死などは告知義務なし 特殊清掃をした場合には告知義務あり あと、事故物件は家賃が低い傾向ですけど、それも年数が経てば通常の価格に戻っているようですし 敢えて事故物件とわかていて住みたがる人もいるようなので、ロンダリングの仕事は現実的ではなくなっている
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「訳あり賃貸物件に一定期間住むこと」を仕事にしている主人公。そうすることで次に賃貸する際、訳ありな事情を説明する義務がなくなり借り手がすぐ見つかる。マネーロンダリングならぬ、不動産ロンダリング。 設定が面白い。ただ内容としては、不動産ロンダリングを深掘りする訳ではない。気づかない...
「訳あり賃貸物件に一定期間住むこと」を仕事にしている主人公。そうすることで次に賃貸する際、訳ありな事情を説明する義務がなくなり借り手がすぐ見つかる。マネーロンダリングならぬ、不動産ロンダリング。 設定が面白い。ただ内容としては、不動産ロンダリングを深掘りする訳ではない。気づかないうちに溜まっていくストレスフルな日々の中で、どう息抜きしていくか、自分らしくいられる場所って大事だよね、というメッセージを感じるものだった。
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2023.01.03. 読了。 ロンダリングという響きに惹かれて。事故物件に1ヶ月住んでロンダリングする女性の話。 もっとホラーな感じかと思えばそんな要素はなし。なんだか温かくなる話でした。ほぼ一日で読了。面白かった。
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面白くてイッキ読み。人と関わりを避けていたりさ子が、少しずつ変わっていく。人を癒すのはやっぱり人なんだね。豚肉のこしょう焼き、食べてみたい。ランチ酒にも通じるけど、料理の描き方、最高。タワマンに移ってからの展開はワクワクしたなぁ。読後感もスッキリ
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事故物件のロンダリングを仕事にしているりさ子の心の傷がふさがり、前を向いて生きていけるようになって、よかった。人を傷つけるのも、癒すのも人。
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全てを打ち明ける事から物語が始まる。明快に話が進んでいく。 優しさに詰まった柔らかく、読みやすい作品だった。
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