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きみはダイジョブ? の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2018/11/04

直木賞作家による、R25等に投稿されたエッセイ集。主として若者や日本社会に焦点を当て、鋭い切り口でコメントしている。同意できる意見が多いが、保守的考え方を批判する姿勢には違和感がある。間違っていること、不正確なことは、断固正していくべきだというのが私の考え。誤ったことが事実である...

直木賞作家による、R25等に投稿されたエッセイ集。主として若者や日本社会に焦点を当て、鋭い切り口でコメントしている。同意できる意見が多いが、保守的考え方を批判する姿勢には違和感がある。間違っていること、不正確なことは、断固正していくべきだというのが私の考え。誤ったことが事実であるかのごとく定着することは避けるべきだ。 「ぼくたちひとりひとりにはできることがある。明るく笑顔で生きて、生き生きと働く。それで、きちんと恋をして、子どもをつくるのだ。人口減少と個人の稼ぐ力が衰退したのが、ニッポン病の根本原因なのだから」p18 「この国の成長がとまり、給料があがらなくなってから、ぼくたちはやけにおたがいに対して厳しくなっている。21世紀にはいってからこのかた、窮屈で生きづらい社会で息を殺すように生きているのだ。目立たず、騒がず、道を踏み外さず、心を凍らせて。どうして、そんなふうにちいさくなって生きているかといえば、ひどく敏感になった正義の逆鱗に触れるからだ。一度、社会の逆鱗のスイッチがはいったら、もうまともな理屈や常識などおかまいなしである。容赦のない攻撃に徹底してさらされることになる。理由などあやふやでもかまわない。なんとなくあいつは悪いやつだ、嫌なやつだという程度の社会的な空気感で、血祭りにあげられてしまうのだ」p21 「夏季冬季をあわせて、これまでもっともたくさんオリンピックを開いた国はアメリカの8回、ついでフランスの5回である。今回の決定で日本も4回目で、単独第3位になる」p37 「みなさん、自分がつかうお金は、必ず自分が支持したいという会社の商品やサービスにあてましょう。経営者が嫌なやつだったり、納得のいかない労働環境だったり、悪質な販促戦略だったりを繰り返している会社には1円だってつかわない。資本主義国では、自分の消費行動が政治的信条の宣言になるのだ」p49 「アイドルの処女信仰は、もうやめませんか。ぼくのしる限りかわいい子、美人には95%以上の確率で恋人がいる」p99 「「みんな感情的になっていて、反対派と容認派双方とも聞く耳を持たないんだ。」「知性というのは、そういうときのためにあるものだ」」p137 「中国はいまだ発展途上である。そのことを忘れてはいけない。国際社会のルールも民主主義も、あの巨体でこれからゆっくり学んでいくのだ」p144 「(無料の文化について)おなじみの文化状況だ。売れないから、つまらなくなる。市場はさらに縮んでいく。文化的デフレ現象である」p178 「駄々っ子のように国に頼るのはそろそろやめた方がいい」p197

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2016/08/15

16/08/15 さくさくさくっと。 ・ぼくたちの人生には1パーセントの幸福などない。それを決めるのは、数式でも平均でもなく、自分自身である。(P15) ・人は人によって世界からはじかれるけれど、また人と結びつくことで世界にもどってこられるのだ。(P65) ・きれいな引き際...

16/08/15 さくさくさくっと。 ・ぼくたちの人生には1パーセントの幸福などない。それを決めるのは、数式でも平均でもなく、自分自身である。(P15) ・人は人によって世界からはじかれるけれど、また人と結びつくことで世界にもどってこられるのだ。(P65) ・きれいな引き際を演じることはないし、潔く責任をとる必要もない。思う存分自分らしさを発揮して、じたばたするも、すっぱりするも、好きに決めたらいい。結局、自分の引き際に責任をとれるのは、この自分ただひとりだ。(P200-201)

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2015/07/26

「エッセイは時代を映す鏡」著者の言葉に同感です。 石田さんのエッセイがすごく好きvv 恋愛と政治のカテゴリーは本当に頷けて、納得(^^)/

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2015/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

50すぎのおっさんが25歳ぐらいの子に向けて世の中の事を語ると親父の小言になるんだなぁという典型的見本。 冷静な目線で世の中を見据え、背伸びもほどほどに、まずは目の前にある仕事や恋や諸処をしっかりやって、お金もしっかり使って人生を楽しみなさい。 マスコミを過信するな政治家を過信するな、でもマスコミも政治家も我々や君たちも含めた国民の創意が求める事をやっているのだって自覚があることも忘れていけない。マスコミも政治家もレベルが低いと思ったら、それは自分たちのレベルの低さを写す鏡という側面もあるんだということは覚えといた方がいい。 等々 俺なんかの年齢だと「そうそう良識ある大人は、若者に向かってこういうことを言わないとなぁ」と勉強になる。若者が俺ら年寄りのいう事を素直にきくかどうか疑問だが(俺が若いころはじじいだと言うだけで悪いヤツだと思ってた節もあったんで) 考え方の違いや生き方の立ち位置から、賛同しかねる内容もあるにはあったが、なるほど大人ってのは若者たちにこういう話をすればいいのかと、そういうことが分かって随分勉強になった。俺もそろそろ冷静な大人にならないとなぁ。 実は著者の小説を読んだことがなく、この本が石田衣良デビュー戦。有名な池袋ウェストなんとかも名前しか知らないというのだからちょっとバリエーションルート的な読み方をしているのかも知れない。

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2014/01/28

R25の連載をまとめたエッセイ。草食系男子のハシリのような脱力系な印象がする石田衣良さんですが、若者たちへの熱いメッセージが込められたエッセイ集です。政治、経済、外交、ジェンダー問題から芸能ネタまで幅広くて面白いです。

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2014/01/26

小説は読んだことありましたが、エッセイは初めてで、コメンテーターで良く出てるだけあって、R25の若者に向けのいいメッセージ込めてます。小6の娘にも中学受験の時事問題対策になるかと思い、進めてみました。楽しく読んでるようです。

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2013/12/22

20131222 対象が若い世代なので軽い感じがするが同世代の一つの意見としても感じるところがある。共感と反発、色々あって良いと思う。

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2013/12/04

石田さんのエッセイ集。 ポンッと背中を押してくれるような適度な力の「抜け感」が本当に大好き。 ユーモアを交えて、厳しい中にも優しさが溢れる文章が満載。 心が軽くなる一冊でした♪

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2013/11/25

R25に連載されたものと書き下ろしのエッセイ集。東日本大震災、世界金融危機、電機産業衰退、少子化問題など、時代に合わせた作者の考えなど非常に勉強になります٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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2013/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石田衣良さんの小説は読んだことはありませんが、経済や外交の問題からAKB48まで、話題が尽きないエッセイです。気軽に読めたし、全体として、人生頑張らなくても良いのだなと言うイメージ。それでも、物事を無条件に受けいれるのではなく、自分で考える事は大切だと思う。 ぼくたちの人生には1パーセントの幸福などない。それを決めるのは数式でも平均でもなく、自分自身だ! と言う言葉は、どれだけ自分たが数字に追い回されているか実感しました。 最後のフィリップマーロー「タフでなければ生きられない。優しくなければ生きている価値がない。」と言う言葉が良かったです。目に見えるやさしさよりも、さりげないやさしさの方が好きだったりしますが。

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