かわいそうだね? の商品レビュー
【同情は美しい? それとも卑しい?】私の彼は元彼女と同棲中……話題を呼んだ表題作と、女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」を収録。大江健三郎賞受賞作。
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女ってこわい!笑 けど面白いや。共感。 自分はじゅりえちゃんタイプだなあ。 同じような経験したこともあって その時のこと思いだした。 理由付けて相手を信用しようと必死だけど その時の自分って 自分の中では結構きらきらしてたり…矛盾。 まあ、こんな必死な理由付けは長続きしないよ...
女ってこわい!笑 けど面白いや。共感。 自分はじゅりえちゃんタイプだなあ。 同じような経験したこともあって その時のこと思いだした。 理由付けて相手を信用しようと必死だけど その時の自分って 自分の中では結構きらきらしてたり…矛盾。 まあ、こんな必死な理由付けは長続きしないよねやっぱり。 意地のはりすぎはしない方がいいね。 ドロドロのこの修羅場を抜け出す そんな解決策 あって欲しいものだね。 好きって気持ち、最初は本当に素敵な感情なのに、悲しいよなあ。
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2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞して話題となった、綿矢りさ。 受賞作を読んだ後は、この作家さんの作品を読んでいなかったことに気づきました。 そこで最近、文庫化された作品の中から、書店に並んでいたこの作品を読んでみることにしました。 主人公は百貨店の服飾品売場で働く、独身...
2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞して話題となった、綿矢りさ。 受賞作を読んだ後は、この作家さんの作品を読んでいなかったことに気づきました。 そこで最近、文庫化された作品の中から、書店に並んでいたこの作品を読んでみることにしました。 主人公は百貨店の服飾品売場で働く、独身女性。 付き合っているアメリカ帰りの恋人から突然、「元彼女と一緒に暮らすことにする」と言われます。 愛情ではなく人助けだ、と主張する恋人。 この事態に苦労する彼女は・・・という展開。 久しぶりにこの作家さんの小説を読んで感じたのは、「こまやかな心象描写が上手な作家さんだなあ」ということ。 恋人の行動を理解しようという主人公の揺れ動く気持ちが、男性の僕でも共感してしまう表現で、描かれています。 人を「かわいそうだ」と思う気持ちというのはどういうものなのか、考えさせてもらえました。 表題作と合わせて収録されているのが、『亜美ちゃんは美人』という作品。 こちらも、女性、特に若い世代の女性にとって、「美しい」ということがどのようなことなのかを、感じ取らせてもらいました。 次々と事件がおこる小説も面白いのですが、最近の僕は、この作品のように人間の内面を考察する小説が、マッチするようです。 1980年代生まれの若い作家さんですが、ひょっとしたら将来は、大御所と呼ばれる作家さんになるかもしれませんね。 他の作品も、読んでみることにします。
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思ったよりおもしろい、というのが正直な感想。どちらかというと後ろの「亜美ちゃんは美人」の方がいろいろと考えさせられて面白かった。女性向け、女性目線の作品だと思うが、男性の自分でも十分楽しめる。文章もストーリーもきれいでストレスなく読めるのが良かった。
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樹里江みたいな自分、いるわー。自分の物差しで納得のいく理由こじつけてわかった気になる。人に相談してるように見えるけどその実自分の聞きたいことしか聞かない。本質的にコミュニケーションをあんましない人。ほんと自分の心のなかで見かける。すごい苦手。 旅行の場面からどんどん冷えてって、そ...
樹里江みたいな自分、いるわー。自分の物差しで納得のいく理由こじつけてわかった気になる。人に相談してるように見えるけどその実自分の聞きたいことしか聞かない。本質的にコミュニケーションをあんましない人。ほんと自分の心のなかで見かける。すごい苦手。 旅行の場面からどんどん冷えてって、そっからどんどん熱くなっていって最後の一行に落ち着くまでは圧巻。白けている気持ちとは裏腹にとんとん読んでしまった。 二本目は登場人物が結構好きになれたので読みやすかった。 あと表情に関する視線がいい。綿谷さんはきっと人の目をしっかりみて話す人なんだろうな。
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かわいそうだね?も亜美ちゃんは美人もすごく面白かった! 女性のしたたかさや、計算高さ、自分でも気がついていない闇とか、そういうどす黒い感情が上手に描かれていると思う。 かわいそうだね?の結末部分、何となく以前映画であった「バカヤロー!私怒ってます」を思い出した。 さすが色んな...
かわいそうだね?も亜美ちゃんは美人もすごく面白かった! 女性のしたたかさや、計算高さ、自分でも気がついていない闇とか、そういうどす黒い感情が上手に描かれていると思う。 かわいそうだね?の結末部分、何となく以前映画であった「バカヤロー!私怒ってます」を思い出した。 さすが色んな賞をとっている作家さんだけある。
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どちらの作品もいかにも現代に生きる者らしい言葉使い・文章で書かれていて、良くも悪くもライトな感じの読み物にあたるのかなと感じつつ読み進めたのだけれど、読めば読むほど一概に軽いとはいえない端々の文章技術に驚かされ、読了後はもう「この人の書く文章は調度良すぎてすごい」の一言に尽きた。...
どちらの作品もいかにも現代に生きる者らしい言葉使い・文章で書かれていて、良くも悪くもライトな感じの読み物にあたるのかなと感じつつ読み進めたのだけれど、読めば読むほど一概に軽いとはいえない端々の文章技術に驚かされ、読了後はもう「この人の書く文章は調度良すぎてすごい」の一言に尽きた。 ・かわいそうだね? ワケありの元カノを彼氏の家に住まわせてあげられない自分は、彼氏の意思を尊重できない自分は、心が狭い嫌な女なのでは。と葛藤する樹理恵に共感せずにはいられず、この三角関係、絶対にアキヨには負けてほしくない!と対抗心を燃やしながら読んだので、最後の結末は悔しかった。 それでも彼氏のためにやめていた方言を使ったり煙草を吸ったりする樹理恵の生き生きとした雰囲気は読んでいて爽快で面白くて魅力的で、こちらまでしゃーない!という気持ちでこの作品への感情をきれいに終わらせられた。 かわいそうはエゴで、かわいそうと思うことも思われることもない、そんな人どこにもいない。でもかわいそうという単語があるくらいには人は誰かをかわいそうと思うのであろうから、人って難しいなと感じた作品。 ・亜美ちゃんは美人 友人が美人とはかぎらずとも何かしら自分より秀でてるものを持っていると、嫉妬とまでいかずとも似たような感情を持ってしまうのが女性だよなぁ、と共感した。 亜美ちゃんに対するさかきちゃんの感情がメインで、美人でも苦労することはあるし、自分に無い物を補いたくなるのが恋愛だといいたいのかなと読んでいる最中は思ったのだけれど、さかきちゃんはさかきちゃんで入籍予定の毅の言動に浮気してるような描写があるうえに最後には亜美ちゃんの結婚を認めているあたり、さかきちゃんに必要な相手も結局は亜美ちゃん(無い物を持ってる人)だったという意味でもあるのかなと。
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めちゃくちゃ笑った。これはおもしろいー! 「かわいそうだね?」のラストの、ガーーーッて盛り上がっていく感じがすっごい楽しい。小説の中でメールの文章とか出てくるの苦手だったんだけど、この話は全然いけた。むしろめちゃくちゃおもしろかった。今までそういうの避けてたぶんすごい新鮮に思えた...
めちゃくちゃ笑った。これはおもしろいー! 「かわいそうだね?」のラストの、ガーーーッて盛り上がっていく感じがすっごい楽しい。小説の中でメールの文章とか出てくるの苦手だったんだけど、この話は全然いけた。むしろめちゃくちゃおもしろかった。今までそういうの避けてたぶんすごい新鮮に思えたし。 すごいスッキリしたなぁ。良い。素直におもしろいです! そして「亜美ちゃんは美人」も!おもしろい! なんかこうあの、いるよねそういう子ね!美人だし性格も別に悪くないんだけど「ああこの子やっちまってるな」と思う子。しでかしちまってるな、と。思う子。いるよね。 でも大丈夫です好きなように生きてください、としか言えない。私はそういう美人すぎる子を見るとひとまず一線ひいてしまうタイプです。そして慣れてきたら持ち上げるタイプです。わっしょい。 でもまぁーおもしろい。こっちも笑ったわ。これ書かれたの2011年なのにすでにバイブスという言葉が出ていて綿矢りさ未来に生きてんなと思った。 っていうか本当に時代を映した小説を書いてるんだなぁ!と。小説って本来そういうものだと思うから、そういう意味でもいいなぁと思った。 どちらもおもしろいです。スッキリするよ。ぜひ!
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綿矢りさの背負う闇というものは、なんだかとても近しいものだ。他の純文学系の小説にあるような、圧倒的で自分の人生の薄っぺらさに嫌気がさして、でもそんなものも嘘くさくて全部が嫌になってしまうような、そんな闇ではなく。ささやかで共鳴できて、たまに味わいたくなるような、クラスのお前分かっ...
綿矢りさの背負う闇というものは、なんだかとても近しいものだ。他の純文学系の小説にあるような、圧倒的で自分の人生の薄っぺらさに嫌気がさして、でもそんなものも嘘くさくて全部が嫌になってしまうような、そんな闇ではなく。ささやかで共鳴できて、たまに味わいたくなるような、クラスのお前分かってるな、みたいな特別な女の子と話すような、そんな感覚なのです。非常に現実的で、いや私小説にそういうものを求めてないので、と言いたくなる気分のこともありますが、そうではない気分の時もあります。そういう時に読むと、やはり刺さるものもあります。かわいそうという言葉を使う、その時の人間の愚かさや残酷さや軽薄さをなんとなくやんわりと描く、その軽さに救われる。そしてどれだけ闇を抱えるとあんな美人がこういうものを書くようになるのか、と不思議になる。
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ページが進んでスラーっと読めちゃいました。 "かわいそうだね?"は、主人公を頑張れ頑張れ、と見守っている気持ちになりました。後半は胃が痛くなるような苛立ちを覚えて、少なくとも女性なら大小はあるだろうけれど共感して彼女を応援したくなったと思う。彼女が素を出した時...
ページが進んでスラーっと読めちゃいました。 "かわいそうだね?"は、主人公を頑張れ頑張れ、と見守っている気持ちになりました。後半は胃が痛くなるような苛立ちを覚えて、少なくとも女性なら大小はあるだろうけれど共感して彼女を応援したくなったと思う。彼女が素を出した時スッキリした。ただ、悔しかった。 "亜美ちゃんは美人"は、良かったなと思う。坂木が彼に愛された時、涙が出そうになった。この子を見つけてくれる人が現れたことに感動した。亜美ちゃんははたから見たら愚かだけれど、彼女は彼女なりの生き方を見つけた気がした。否定するのも友情だけれど、坂木は間違っていても認めて見守る、更に上の友情に行き当たったのだと。亜美ちゃん、どうか幸せに、と願わずにはいられなかった。
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