ガーンジー島の読書会(下) の商品レビュー
(下)もまさかの往復書簡形式でございました…(終盤では捜査手帳も登場します笑) 「会話形式」だと思い違いをしていて、猛烈に恥ずかしい笑 文通相手の島民たちと対面するため、ガーンジー島を訪れたジュリエット。ナチス占領下の出来事をインタビューしていくのだが、どのエピソードでも必ず...
(下)もまさかの往復書簡形式でございました…(終盤では捜査手帳も登場します笑) 「会話形式」だと思い違いをしていて、猛烈に恥ずかしい笑 文通相手の島民たちと対面するため、ガーンジー島を訪れたジュリエット。ナチス占領下の出来事をインタビューしていくのだが、どのエピソードでも必ず、エリザベスの存在が輝きを放っていることに気づく。 エリザベスは「ガーンジー島読書会」の創設者であって、島の良心でもあった。 「彼女は強さだけでなく、自分がいまどんな所にいるかを、私たちに少しのあいだ忘れさせてくれる才能をもっていました」(P 29) 「本作の主人公は二人いる」と私は思っていて、(上)でのジュリエットに続いて、(下)のレビューではエリザベスを中心に書いていきたい。 シャイな島民ドージーを読書会に招き入れ、彼が持つ本来の明るさを引き出したような、「みんなのお母さん」的存在。ナチスの占領もものともせず、自分が正しいと感じたことは迷いなく実行する女傑。(だから前述で「島の良心」と書いた) ガーンジー島出身者でないとはいえ、家族同然の島民と笑顔で再会してほしかったという思いは、変わらない。(下)で語られた運命は、読者共々大変やるせなかったが、彼女らしいと言えば彼女らしい。 むしろ、「生まれ変わったって、きっと同じことをするだろうな…」という気さえしている。 戦後も読書会を継続させ、エリザベスと同じ収容所にいた親友レミーを島へと招待する…。 島民たちは、エリザベスが望んだであろうこと全てに、真摯に応えていた。 特にキット(エリザベスの一人娘)を、読書会メンバーが交代で面倒を見るという信頼関係には、いたく感服させられる。そのおかげで、メンバーに対しては、分け隔てなく接するようになっていったキットにも。 (下)ではそこに、ジュリエットや友人のシドニーも加わり、ますます「家族の輪」が広がっていく。 その中心にはいつもエリザベスがいて、彼女が島民たちの未来をやさしく見守っているのだ…。 ダメだ、書いているだけで目頭が熱くなってきた。 「すでに知り合いになり、愛まで感じはじめた人たちが、この私を待っている。だけどいまの私には、隠れみのになるペンも紙もない」(P 4) エリザベスのコテージに泊っていたジュリエットは、やがて自分に正直に生きようと決意を固めていく。(エリザベスが後押ししてくれているように、私には思えた) 大富豪マーク・レイノルズをフったことも、このまま島のみんなと一緒に暮らしていくことも、(上)の時点では考えもつかなかったことだ。シドニーの言う通り、ロンドンに戻ってしまえば、本など書かなくなっていたかもしれない。 エリザベスがなぜ咄嗟に「読書」というキーワードを持ち出せたのか、未だに謎ではある。しかし(本慣れしていなかった島民を含め)一丸となって読書会に取り組んでいった結果、本という心が安らげる場所、そしてそこから生まれる絆を得ることができた。 このブクログというコミュニティもそう。だから、やっぱり、読書はやめられないんよな。
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前半と同じような雰囲気で物語は進む。主人公は実際にガーンジー島を訪れるのだが、やはり最後まで手紙のやり取りで物語は進む。ちょっとしたロマンスもあってあしながおじさんのような雰囲気。最初に比べると物語の進行は頭に入ってきやすいが、好きかといわれると好きな小説ではなかった。
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下巻読了。 ガーンジー島へやってきたジュリエット。ついに島の読書会メンバーと対面し、彼らとの交流を深めていきます。 そんなある日、ナチスに捕えられ消息がわからなかったエリザベスと同じ収容所にいたレミーから手紙が届いて・・・。 前巻同様、手紙と電報(そしてこの巻ではイゾラによる...
下巻読了。 ガーンジー島へやってきたジュリエット。ついに島の読書会メンバーと対面し、彼らとの交流を深めていきます。 そんなある日、ナチスに捕えられ消息がわからなかったエリザベスと同じ収容所にいたレミーから手紙が届いて・・・。 前巻同様、手紙と電報(そしてこの巻ではイゾラによる“捜査ノート”もあり)で構成されておりますが、ガーンジー島ライフを満喫するジュリエットの様子が活き活きと伝わってきて、私もすっかりガーンジー島に魅了されてしまいました。 戦時中の辛さを、持ち前のたくましさとユーモアで乗り越えていた島の人々・・・。皆個性的で愛すべき存在なのですが、とりわけエリザベスの存在感が光っていましたね。 彼女の収容所での体験は(そして結末も)、あまりに辛いものでしたが、却ってその真っ直ぐな生き様を皆の心に刻みつけたように思います。 個人的には、“めざせ、ミス・マープル?”のイゾラのキャラが好きで、イゾラと編集者シドニーとの友情は微笑ましく、彼女の“迷”探偵ぶりもナイスでした。 そして、ジュリエットとエリザベスの娘・キットとの絆が深まっていく様子や、イゾラの“ビスケット缶”から見つかった驚きの手紙に関する騒動、さらにジュリエットの恋の行方・・・といったエピソードを経て迎えるラストは最高にハッピーで、この素敵な物語に出会えてよかったと思いました。 映画は見逃してしまいましたが、きっと島の美しさが良く映えた仕上がりだったのだろうなぁ・・と思いをはせた次第です。
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書簡形式で進む物語。手紙+過去の出来事を複数の人が語る+本の力 という私の大好きな3点セットだったので貪るように読んでしまった。下巻はちょっとメロドラマティックなところもあるが面白かった。イゾラの年齢がわからなくて映画の配役を調べた…
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下巻を読み終える。 第二次大戦中のドイツ軍の占領時代を経験したばかりのガーンジー島と島の人たち。決して悲しいことがなかったわけでもない、というか、はっきりと悲しいことがあった中でも、穏やかで、自分の個性とユーモアを忘れない島の人たちと主人公のジュリエットに魅せられた。 つらい中で...
下巻を読み終える。 第二次大戦中のドイツ軍の占領時代を経験したばかりのガーンジー島と島の人たち。決して悲しいことがなかったわけでもない、というか、はっきりと悲しいことがあった中でも、穏やかで、自分の個性とユーモアを忘れない島の人たちと主人公のジュリエットに魅せられた。 つらい中で生きていくには、人と人との繋がりが特に必要であり、本が、その繋がりをつくり得るということに、心を動かされた。 ネタバレになってしまうので、具体的な内容は申し上げないが、この物語のきっかけとなった、島からジュリエットに届いた手紙と物語の最後の場面の繋がり方は素晴らしいというか、心が暖かくなる。 私は急いで一気に読んでしまったけれども、もう少し時間をかけて、ゆっくりと読むべき本だったと、読んだ後で気がついた。
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面白かったです。良い作品を読みました。 ジュリエットがガーンジー島へ行ってからは、島民である読書会の皆さんとは直接会話しているけど、ロンドンにいる人たちとのやり取りは変わらずお手紙なので下巻でもかなりの数のやり取りがありました。イゾラはシドニーにお手紙出してるし。 ジュリエットの島で活き活きしてとても楽しそうなのが伝わってくるし、皆ジュリエットが好きで、ジュリエットも皆のことが好きで、島を訪れたシドニーなど出版社の方々もすっかり好きになってしまうくらい、全員が魅力的って凄いです。 キット、誇り高くて可愛い。エリザベスの娘だなぁ。占領軍として島にきてエリザベスと恋に落ちたドイツ人の旦那さんも良い人でした、彼のこともみんな好きになる。 エリザベスの事はとても悲しかったけれど、レミーも素敵だったので幸せになって欲しい。エーベンいつの間に…隅に置けない。イゾラは本気で気付いてないのかな?? オスカー・ワイルドの書簡が見付かるエピソードも、ジュリエットとマークの顛末も(ジュリエットが百歳になったけど拒否した後また若返ってるの好きです)、ジュリエットとドージーも遂に落ち着いて。大団円でした。 この人々に戦争は深く影を落として決定的に損なわれているものもあるけど、決して奪われないものもあるんだなって思いました。 わたしも本に救われること多々あるので、そのことも嬉しくなる作品でした。
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下巻ではいよいよガーンジー島に赴き、住民たちと交流する作家の姿が描かれる。とはいえ、上巻に続いて書簡体なので間接的にやりとりが綴られるだけなのだが、逆にこれがいいのだ。あくまでもそれぞれの主観として描かれる人物の“真実”は読者が想像するしかない。キーパーソンである女性、作家が思い...
下巻ではいよいよガーンジー島に赴き、住民たちと交流する作家の姿が描かれる。とはいえ、上巻に続いて書簡体なので間接的にやりとりが綴られるだけなのだが、逆にこれがいいのだ。あくまでもそれぞれの主観として描かれる人物の“真実”は読者が想像するしかない。キーパーソンである女性、作家が思いを寄せる男性など、興味は尽きない。間接的とはいっても、上巻とは違って実際には直にやりとりしているのでテンポよく進み、あっという間に読了してしまった。素晴らしい作品だった。
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下巻からは手紙形式じゃなくなるかな?と上巻最後で思ったけど、最後まで手紙の形式で進みます。 下巻を手に取った時、一部ページの色が違って、あれ?落丁かなんかの差し替え??って思ったらそんなわけなかった(笑) なんか、そもそもの歴史の話、立場の違う人達から見た歴史、人物の話、色々な人の主義主張、登場人物の多さ、人格のバラエティー、等文字数の割に情報量が多い本でした。 映画はどういう風に撮ったんだろな??ありがちな感じだと、上巻部分は主人公と周辺人物しか出てこなくて、手紙の相手は後ろからのカットとかで顔出さずに、島についたらいよいよ生身の相手とのふれあいの映像&エリザベスを語る島民の回想、って感じ???
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下でいよいよ本格恋愛に入ったが、恋愛小説として結果は結構甘々。予定調和的。 もしエリザベスが生還していたら、レミーよりもっと手強い恋仇になったかも。レミーの本心がわからなかった。 ガーンジー島はジュリエットに作家としてのネタと、恋と、新しい家族を提供してくれたけど、作家としての成...
下でいよいよ本格恋愛に入ったが、恋愛小説として結果は結構甘々。予定調和的。 もしエリザベスが生還していたら、レミーよりもっと手強い恋仇になったかも。レミーの本心がわからなかった。 ガーンジー島はジュリエットに作家としてのネタと、恋と、新しい家族を提供してくれたけど、作家としての成長はさせてくれるだろうか。エリザベスを主人公とした物語を書き上げられるだろうか。幸福に溺れて、ペンを折っちゃいそうで不安。 読書会の人々は多読派ではなく、一冊の本や1人の作家を深読みするタイプが多い。そこは共感。 私がシェイクスピアに親しむきっかけはチャールズ・ラムだったなとしみじみ思い返す。
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映画を観たいと思い、まず原作を読んだ。 戦時下のガーンジー島の人々の暮らしが手紙によって明らかになってくる。 細やかな楽しみも喜びも笑いも、哀しみも理不尽な出来事も、日常のひとこまとして手紙に綴られる。 手紙に書く、その静かな行為から伝わる怒りや哀しみが、静かに胸に染みた。だから...
映画を観たいと思い、まず原作を読んだ。 戦時下のガーンジー島の人々の暮らしが手紙によって明らかになってくる。 細やかな楽しみも喜びも笑いも、哀しみも理不尽な出来事も、日常のひとこまとして手紙に綴られる。 手紙に書く、その静かな行為から伝わる怒りや哀しみが、静かに胸に染みた。だからこそ日常のかけがえのなさを痛感した。 映画はどうだろう。 タイトルも「ガーンジー島の読書会の秘密」となり、あるエピソードがセンセーショナルな出来事として取り上げられているのでは。
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