想い出あずかります の商品レビュー
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2023.09.07 読了。 青春な雰囲気の作品だったので気になって読んだ。 途中、アクセントとなるお涙頂戴過ぎる展開があったのは確かに泣けるんだけどちょっと興ざめ感も。
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吉野万理子 著「想い出あずかります」、2011.5発行。「想い出」とは何かを子供たちに教えてくれる不思議な魔法使いさんの話です。「想い出」をテーマに、魔法使いさんの言葉を介して、好き・嫌い、面白い・つまらないなどの人間の感情の機微と人を愛することの大切さを説いた物語だと思います。...
吉野万理子 著「想い出あずかります」、2011.5発行。「想い出」とは何かを子供たちに教えてくれる不思議な魔法使いさんの話です。「想い出」をテーマに、魔法使いさんの言葉を介して、好き・嫌い、面白い・つまらないなどの人間の感情の機微と人を愛することの大切さを説いた物語だと思います。とてもいい作品でした!読みながら、自らを省みて、考え・思うことの多い作品でした。
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自分には大変好みな作品だった。 成人済みだからこそ一瞬「忘れてしまったけど、もしかしたら自分にもこんな魔法使いのような存在と昔出会っていた想い出があるのかもしれない」と思えた。 本文の一番最初にあった「思い出をおもいでと平仮名で書く」というのは(本文中にその理由が明確にあったら申し訳ない。読み終わってすっかり忘れてしまっていることになる)子どもたちが魔法使いに「思い出」「想い出」を預けているということの暗喩なのだろうかと感じた。もしそうなら、子どもたちの殆どは一つ以上想い出を預けていることになる。逆に何があっても感じでしっかり書く子どもは預けていないということなのかもしれない。 それこそ里華のような子。
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ここのところ、ティーン向け(と思われる)作品が続いております。 が、良いじゃないか好きなんだから。 良い作品というものは、性差も年齢も関係ないのだ! まあ、精神年齢が低いだけ、というのもあるかと思います。 この作品も、好きな感じの作品でした。 「魔法使い」が良いんですよねー。主...
ここのところ、ティーン向け(と思われる)作品が続いております。 が、良いじゃないか好きなんだから。 良い作品というものは、性差も年齢も関係ないのだ! まあ、精神年齢が低いだけ、というのもあるかと思います。 この作品も、好きな感じの作品でした。 「魔法使い」が良いんですよねー。主人公もいい。 きっとこうなるかな、と思いながら読んでいて、ああやっぱり、と。 けれど、そこでちゃんと選ぶべき方向を選んでくれたのが本当に嬉しかった。 何を言っているか分からない? きっと、本作を読めば分かると思います。ああ、なるほど、と。 ちょっと話が逸れるけど、いわゆる「イヤミス」的なものが苦手です。 というか、読後感が悪い作品は、だいたい好きじゃありません。 そういう作品が好きな人を否定する気はありません。 けれど、せめて物語くらい、幸福な世界であって欲しいのですよ。 ハッピーエンドである必要はないけれど、すっきりと終わって欲しい。 すべての謎が解決されなくても良いけど、ちゃんと「終わって」欲しい。 「イヤミス」を読んだことがないので、認識が違っているかもですが。。。 ということで、本作品。 ちゃんと「終わって」くれます。すっきりとした読後感です。 そして、なんとも幸福な気持ちに満たされました。 「別れ」をきちんと書ける作家さん、好きだなあ、と思いました。 あともう一つ。 彼、初めはちょっと、お、と思いました。 けど、そのあとの軽薄さというか、ああ男子高校生、って流れがお見事。 ちょっと自分の「若さ」を思い出して、ふえーってなったりしました。 いま、ぱらぱらとめくって、気が付いたこと。 会話のセンスが抜群なんですね。だからリーダビリティが良いんだな。 物語の進むテンポも、場面転換も、そういうタイミングも上手い。 こう、すっ、すっ、と差し込まれてくるタイミングがいい。 それはきっと、「話し上手」な人との会話に近いのかなと思います。 本当に素敵な作品でした。
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思い出って自分にとってどんなものなのかしみじみかんがえちゃいました。 それしてもなんとも不思議で今までもっていた魔法使いのイメージとちがって面白くもありました。
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長編小説でありながら、 児童文学の雰囲気もある。 魔法使いが出てくるけれど 想い出を質として預かるだけで それ以上の不思議を使って 何かを解決したりはしない。 なんだか不思議なお話でした。 けれどほっこりとした気持ちになります。 想い出とかすぐ忘れちゃうたちなので ファイリン...
長編小説でありながら、 児童文学の雰囲気もある。 魔法使いが出てくるけれど 想い出を質として預かるだけで それ以上の不思議を使って 何かを解決したりはしない。 なんだか不思議なお話でした。 けれどほっこりとした気持ちになります。 想い出とかすぐ忘れちゃうたちなので ファイリングする魔法がほしいです(笑)
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20歳未満の子供達が魔法使いに思い出を質に預ける話。 はじめはちょっと変わってて面白い話だと思って読み進めていたけど、途中からすごく素敵なお話になってきて、ぐいぐい読めた。最後まで素敵な終わりだった。 吉野万理子さん初読だったけど、好き! 他の作品も読んでみたい。
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里華を中心にちょっぴり甘酸っぱい物語。 質屋の魔法使いと関わりながら少しずつ大人になっていく姿が素敵でした。
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おもいで質屋、そして魔法使い。なんとも魅力的な組み合わせ。思い出を売る子も売らない子も遊びに来る。魔法使いと子どもたちの間に本当に色々な事が起こり、「おもいで」という言葉からイメージする懐かしいようなほっこりする気持ちだけでなく、辛い事も苦しい事も織り込み色々な日常を見せてくれる...
おもいで質屋、そして魔法使い。なんとも魅力的な組み合わせ。思い出を売る子も売らない子も遊びに来る。魔法使いと子どもたちの間に本当に色々な事が起こり、「おもいで」という言葉からイメージする懐かしいようなほっこりする気持ちだけでなく、辛い事も苦しい事も織り込み色々な日常を見せてくれる。
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小さな入り江に魔法使いが住んでいて、想い出の質屋をやっている。というファンタジー。 その町の子供達が「質屋」の意味を知っていたり、おもいでをひらかなで書いたり…という冒頭から興味津々で読み始め、あっという間に読了。 魔法使いさんと里華には友情があったと思う。 遥斗くんは子供...
小さな入り江に魔法使いが住んでいて、想い出の質屋をやっている。というファンタジー。 その町の子供達が「質屋」の意味を知っていたり、おもいでをひらかなで書いたり…という冒頭から興味津々で読み始め、あっという間に読了。 魔法使いさんと里華には友情があったと思う。 遥斗くんは子供らしさ故に深い痛手を負ったけれども。 雪成はいつかしっぺ返しを食うだろう、いや、食え。 二十歳になった里華は魔法使いさんにまた逢えるのかなぁ。 ふんわりだけど、良いこともそうでないことも大切な自分の一部と思わせられる深い作品でした。 フォローさせていただいてる棚にあった1冊です。 感謝です。
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