想い出あずかります の商品レビュー
屋上でカップルがイチャイチャする中学校。今の中学校ってそんな感じ?笑 とても読みやすくて甘酸っぱくて切なくて、何だか懐かしかった。 ただ、雪成には最後までモヤモヤと… 依頼を御断りした時、その理由をちゃんと説明してあげたらまた違ったのではないかと思ってしまうのは私だけだろうか...
屋上でカップルがイチャイチャする中学校。今の中学校ってそんな感じ?笑 とても読みやすくて甘酸っぱくて切なくて、何だか懐かしかった。 ただ、雪成には最後までモヤモヤと… 依頼を御断りした時、その理由をちゃんと説明してあげたらまた違ったのではないかと思ってしまうのは私だけだろうか。 他の人と想い出を共有できないのは残念だけど、里華がいつかまた再会できますように。
Posted by
びっくりした。 前作に殺し屋の小説を読んだから今回はどこまでもほのぼのした物を…と思って手に取ったのが本書だったのでびっくりしちゃった。 質屋さんのお話。 預けるのは想い出。 預かるのは魔法使い。 子供たちしか知らない秘密で二十歳までに取り戻さないと想い出は帰ってこない。 ほ...
びっくりした。 前作に殺し屋の小説を読んだから今回はどこまでもほのぼのした物を…と思って手に取ったのが本書だったのでびっくりしちゃった。 質屋さんのお話。 預けるのは想い出。 預かるのは魔法使い。 子供たちしか知らない秘密で二十歳までに取り戻さないと想い出は帰ってこない。 ほのぼのすると思うじゃん! 自分だったらどうするかなぁと考えさせられたり…ほのぼのしてる暇なんてない。 リスさん、私にもハーブティーをお願いできますか?
Posted by
再読。 「おもいで」と「記憶」の違い。 <お母さんのオムライスがおいしい、っていうのは単なる事実で、めったにオムライスを作ってくれないお母さんが、二年ぶりに作ってくれて、すっごくおいしくてうれしかったっていうなら、想い出になる> 「おもいで」って普段何気なく口にする単語ですが...
再読。 「おもいで」と「記憶」の違い。 <お母さんのオムライスがおいしい、っていうのは単なる事実で、めったにオムライスを作ってくれないお母さんが、二年ぶりに作ってくれて、すっごくおいしくてうれしかったっていうなら、想い出になる> 「おもいで」って普段何気なく口にする単語ですが、意識して考えてみると、その実態は複雑で、自分はそれをどう扱っていけばいいのか、だんだんわからなくなってきた。 何度も反芻したい楽しかった事、嬉しかったこと…二度と見たくない事、味わいたくない事。 良いもの悪いもの、誰にでもある「感情を伴う記憶」。 それを選別して都合の悪い事だけを質に入れて、お金を得られるなら…ラクに生きられるんだろうなぁ。 でも、20歳になったら質に入れた想い出は二度と取り返せない…だとしたら、昔の私だったらどうしたんだろう。今、私が10代に戻れるのならどうしたいんだろう。 質に入れてしまうのか…入れたとして20歳までに取り戻すのだろうか。 迷う。何度シミュレーションしても答えが出ない。 すごく泣いたあの時の事、辛くて食事が出来なくなって病気にまでなったあの時の事、次々に過去の嫌な想い出が蘇ってきても、今の私はとりあえず生きているし、雨風しのげる部屋に住んでいられて、豪華ではないけれど食べるものがある。 不満や不安はあるけれど、それなりに生活ができている。過去の嫌な想い出をこうして想い出してみても、あぁ…あの時は辛かったなぁ、と冷静に見ることが出来ている。もちろん腹が立ったとか、苦しかったとか、そういう感情も蘇るけれど、でも何とかやり過ごすことが出来ている。 そういう想い出があるから、今の平凡で質素な毎日がありがたいのだと思えるのだと理屈ではそう思うけれど、やっぱり辛い想い出は振り返らなくていいのなら、そうしていたい。嬉しい想い出は何度も反芻したい。 勝手なものだ。 そうやって逡巡しているうちに時間がたって、うまく想い出と付き合っていけているのも事実で。 やっぱり、その実態のないふわふわした感情の記憶は必要なものなのか…。 大人になってからの苦い想い出は、質に入れられるものならそうしたい。そして二度と取り戻さない…かも。
Posted by
子どもたちから何かしらの「思い出」を預かり、それに対してお金を払う魔法使いが居る「おもいで質屋」。思い出は質に入れた瞬間頭の中からなくなり、20歳になる前にお金を戻さないとヒトデになって海の底に沈んでしまう。 ファンタジー的な要素多めなので、それで所々登場するダークな展開とのバ...
子どもたちから何かしらの「思い出」を預かり、それに対してお金を払う魔法使いが居る「おもいで質屋」。思い出は質に入れた瞬間頭の中からなくなり、20歳になる前にお金を戻さないとヒトデになって海の底に沈んでしまう。 ファンタジー的な要素多めなので、それで所々登場するダークな展開とのバランスがとれているようにも見えた。甘甘なほのぼの小説、と侮っているとヤられる。
Posted by
不思議なお話なのに、感情の表現や人間関係の表現が生々しい。魔法使いさんが思い出の質屋さん。 2014/8/8
Posted by
タイトルがなんか切なくて気になっていて読んだ本。期待していたより中盤はそこまでだった。結構どうなったか分からない部分が結構あって、すぐ大幅に話が進んでしまっている感じ。 でも後半は泣きそうになった。里華が思い出質屋で得た思い出。忘れたくない思い出。私にも忘れたくない思い出がある。...
タイトルがなんか切なくて気になっていて読んだ本。期待していたより中盤はそこまでだった。結構どうなったか分からない部分が結構あって、すぐ大幅に話が進んでしまっている感じ。 でも後半は泣きそうになった。里華が思い出質屋で得た思い出。忘れたくない思い出。私にも忘れたくない思い出がある。切なかったし、思い出を大切にしたいと思えた。
Posted by
それぞれ想いは違って、だから、思い出ももちろん多種多様。でも、思い出という言葉自体、使われ過ぎているのかもしれない。真価は変わらないのになぁ。さらっと書かれたからこそ、死のリアルを感じた。
Posted by
おもいで質屋。 それは、想い出を担保にお金を借りられるところ。 ただし、20歳までに取り戻さないと想い出は返ってこないというところ。 誰しも嫌な想い出って1つか2つ、もしかしたらもっとたくさんあったりしますよね。 もちろん私自身もたくさんあります。 忘れたくても忘れられないこ...
おもいで質屋。 それは、想い出を担保にお金を借りられるところ。 ただし、20歳までに取り戻さないと想い出は返ってこないというところ。 誰しも嫌な想い出って1つか2つ、もしかしたらもっとたくさんあったりしますよね。 もちろん私自身もたくさんあります。 忘れたくても忘れられないこと。 それはきっと、他の人から見たら小さいことで、既に忘れられていることなのかもしれないですけど。 自分にとっては忘れられないこと。 そんな嫌な想い出を預けて(忘れて)お金を借りられる。 そんな嬉しいことはないって思うのが普通かもしれません。 だけど、良いことも悪いことも想い出で、それらがあって今がある。 それらがあって、今の自分の形が成り立ってる。 そういった色々なことを考えさせられる素敵な物語でした。
Posted by
文体は児童小説らしさが強く、読み辛かった。読んでいて何だか恥ずかしさを感じるのは、若かった自分を思い出すからなのか。 特別な物語ではないけれど、とても懐かしく感じた。
Posted by
思い出を質に入れる子ども達と、それを担保にお金を貸す魔法使いの物語。 親との喧嘩、友達のいじめや裏切り、恋人とのいざこざなど、誰しもが一度は経験するであろう悩みや葛藤が、年相応の、等身大のキャラクター達から痛い程に伝わってくる。そこまで凝ったストーリーではなく、先の展開がある程度...
思い出を質に入れる子ども達と、それを担保にお金を貸す魔法使いの物語。 親との喧嘩、友達のいじめや裏切り、恋人とのいざこざなど、誰しもが一度は経験するであろう悩みや葛藤が、年相応の、等身大のキャラクター達から痛い程に伝わってくる。そこまで凝ったストーリーではなく、先の展開がある程度読めてしまうのがアレでしたが、充分に面白かったです。 コレ、アニメ化したら面白そう。
Posted by