想い出あずかります の商品レビュー
自分の中にある想い出を担保にお金を貸してくれる魔法使い。 彼女を軸にして、知り合っていく子供たち。 嫌な事も良い事も、全部自分の大事な想い出。 などと言える人は幸せな人生を歩んできたのかと。 簡単に渡せられる想い出、とっておきたい想い出。 もちろん質なので、お金を戻せば戻ってく...
自分の中にある想い出を担保にお金を貸してくれる魔法使い。 彼女を軸にして、知り合っていく子供たち。 嫌な事も良い事も、全部自分の大事な想い出。 などと言える人は幸せな人生を歩んできたのかと。 簡単に渡せられる想い出、とっておきたい想い出。 もちろん質なので、お金を戻せば戻ってくる。 けれど期限の20歳になる前に引き取りに来るのはごくわずか。 大した事ない、と思っていても、いつか大事になるかもしれない。 けれど辛い想い出は、捨ててしまいたいものです。 とはいえ、なくなった事により、相手に対する警戒心は なくなったりしないのでしょうか? お母さんの想い出を次々と質に入れていく少年。 何も質に入れず、訪ねて行くだけの少女。 辛い記憶を捨てていく少女。 どの感情にも共感できる部分があります。 しかし、あの男の子は…どうかと。 いい子だ、と思ったら、単なる上昇志向(?)持ち。 救われていた時間はあるものの もう肥やしにしかならない人物。 立つ鳥跡を濁さず、とはいいますが きっちりした最期にしましょう。 いやでも終わりを見る限り、違うのに走ったのか きれいさっぱりふられたのか…どうなのでしょう?w
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最初は、なんだ、幸せいっぱいのどこにでもある小説か、と思ったのに、次々とそれを裏切るような出来事が起きる。 思い出があるから今頑張れたり、人をもっと好きになれたりする。そんな思い出の大切さをじんわり感じた本だった。 最後の方のお母さんのシーンでは思わず涙。読み始めと読み終わり...
最初は、なんだ、幸せいっぱいのどこにでもある小説か、と思ったのに、次々とそれを裏切るような出来事が起きる。 思い出があるから今頑張れたり、人をもっと好きになれたりする。そんな思い出の大切さをじんわり感じた本だった。 最後の方のお母さんのシーンでは思わず涙。読み始めと読み終わりで、全然印象が変わる、いい本だと思った。
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魔法使いのお店で思い出をあずけ、お金を受け取る。思い出の質屋のような場所で繰り広げられる青春ストーリー。あずけた思い出は二十歳前に取りに来なければ一生忘れてしまう。そんな制約があるにもかかわらず、ほとんどの人は取りに来ないのだと魔法使いは言います。 思い出は失われないと言いますが...
魔法使いのお店で思い出をあずけ、お金を受け取る。思い出の質屋のような場所で繰り広げられる青春ストーリー。あずけた思い出は二十歳前に取りに来なければ一生忘れてしまう。そんな制約があるにもかかわらず、ほとんどの人は取りに来ないのだと魔法使いは言います。 思い出は失われないと言いますが、一方で去るもの日々に疎しと言うように、会わなくなった人や無くしてしまったもののことは、往々にして忘れがちです。忙しくても、時々は立ち止まって思い出してみよう、そう思わせてくれる小説でした。
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「想い出にならない人。それが運命の人よ。」 「好きだった、にならない人。あの頃はよかったな、と思わない相手。何年たっても好き。現在進行形のまま。それが本当に大切な人。」 魔法使いもいいこと言うね。 そして 想い出と記憶の違いも。 想い出は心が動いたこと、 記憶は単なる事実。 ...
「想い出にならない人。それが運命の人よ。」 「好きだった、にならない人。あの頃はよかったな、と思わない相手。何年たっても好き。現在進行形のまま。それが本当に大切な人。」 魔法使いもいいこと言うね。 そして 想い出と記憶の違いも。 想い出は心が動いたこと、 記憶は単なる事実。 昔の男は全部「記憶」にして より良い未来へ進んでいこーう!
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ファンタジー。ライトだけど人の嫌なとこもけっこうでてくる。思い出の金額がみあっているかは別として、子どもにそんなにお金あげて大丈夫なのか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
勝手にほのぼの系を想像していたのですが、微妙にイライラしてしまう作品でした。 子供達だけが知っている魔法使いが営む「おもいで質屋」。 思い出を担保にお金を貸してくれるという面白い設定。 設定は面白いのに登場人物達ににイラついてしまった。 特に雪成。 若いなー青春だなーといえばそれまでなんだけれども。 そこらへんのもやもやを魔法使いが良い具合に中和してくれている印象です。 遥斗くんのあのくだりは胸に染みました。 自分だったらどうだろう。 どんな思い出も私なら自分以外の誰かに委ねるのは嫌だなぁ。 人は思い出を糧に先へ進める強さを持っていると思うから。
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ふんわりファンタジー。 良いも悪いも大事な想い出、わたしの足跡。 人は忘れることができる生き物と言うけれど、だんだん思い出せなくなっているといったほうが正しいのかも。 想い出作りに励まなくても毎日が大事な一日にできればいいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
好きな女優さんが推薦されていたので読んでみた。 現代舞台だったけどがっつりファンタジーで、実写化するなら現実と空想の割合がこれくらいのほうがいいのにな、と近頃の地産地消実写化ブームを思った。 恋愛漫画を実写化するとどことなくうさんくさくなっちゃって勿体無いしファンタジー100%は技術や配役面で無理があってもったいないなって。 お話は好きです。 涙に訴える最初のシーンが人の生き死にに関わるところで、それはちょっとずるいと思ってしまうんだけど、次の魔法使いと主人公の別れのシーンは色々絡まって切なかった。 主人公が言った瞬間に男になってくる魔法使いは、よほど彼女を好いていたんだなあって。 人に同情し過ぎず同調もし過ぎない。でも人の想い出を眺めるのが好き。そんな魔法使いを好きになる人がもっとたくさんいてくれたら、と思ったけど、それはそれで別れがさみしいのかな。 いつか主人公が亡くなるときに、また魔法使いと会えることを願ってます。 ファンタジーでも人物の性格が現実的で読みやすかった。 ファンタジー特有の綺麗でまっすぐな人格を求めちゃうと合わないかもしれないけど、こういうのもいいなあ。
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対象年齢が合っていなかったのか、評価は低め 世の中を何でも思い通りにできる力を持った魔女が思い出と引き換えにお金を貸してくれる。ただし子供限定… 20才までにお金を返せば思い出を返してくれるという、うすら寒い設定。 メインとして描かれているのは中学生~高校生の成長と葛藤ですが...
対象年齢が合っていなかったのか、評価は低め 世の中を何でも思い通りにできる力を持った魔女が思い出と引き換えにお金を貸してくれる。ただし子供限定… 20才までにお金を返せば思い出を返してくれるという、うすら寒い設定。 メインとして描かれているのは中学生~高校生の成長と葛藤ですが、ストーリーに脇道が多いためか、話の筋がつかみづらかった。
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すごくいいお話でした!温かい気持ちになれます。学生にありがちな気持ちや、共感できる部分がたくさんありました。 想い出についても考えられるお話!
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