地図と領土 の商品レビュー
主人公以外の作家陣は、現実にいる有名なアーティストなので、現代アートに興味がある人には、勉強になるかもしれません。 あと、胸が小さい女性にはショックな描写もありますので、お気をつけ下さい。 アーティストである主人公は、結婚もせず、家庭も持たず、付けっ放しのテレビに出てくる人がも...
主人公以外の作家陣は、現実にいる有名なアーティストなので、現代アートに興味がある人には、勉強になるかもしれません。 あと、胸が小さい女性にはショックな描写もありますので、お気をつけ下さい。 アーティストである主人公は、結婚もせず、家庭も持たず、付けっ放しのテレビに出てくる人がもっとも親しい他者であり、出かけるのはスーパーマーケットばかり… 世界的かは分からないけど、日本の芸大美大出の(未婚の)アーティスト達にとっては、リアルな孤独の日常描写です。 日本では、スーパーマーケットより、コンビニだろうけど。 現代社会は人間を幸福にしない。という主題なんですか?そうなんですね。 最後は現実を追い抜いて2046年とのこと。
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自分を登場させた理由はそういうことだったのか。 中盤の展開にはびっくりさせられる。 でも、あの展開なしで、静かに彼の人生を眺めていたかった気もする。 なんとなく、寂しくなる作品だなあ。
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最初読んでて、もしかしてノンフィクションだっけ?って思うんだけども、実際にはフィクション。ただもう進め方が妙に第三者的というか、不思議な感じ。まぁ哲学的なところが多いから、そこは、一般人読者的には、話半分みたいに読んでるんだけども、それ以外に妙に技術的にディテールに凝ってるのが面...
最初読んでて、もしかしてノンフィクションだっけ?って思うんだけども、実際にはフィクション。ただもう進め方が妙に第三者的というか、不思議な感じ。まぁ哲学的なところが多いから、そこは、一般人読者的には、話半分みたいに読んでるんだけども、それ以外に妙に技術的にディテールに凝ってるのが面白い。まるでIT mediaに出てくるような説明が出てきたり、細かい絵の具のメーカーがでてきたり、いちいち変なところにこだわってて、それが不思議と魅力的というか、気になってしまうというか、ノンフィクションだかフィクションだかよく分からなくさせていて、まぁフランスのインテリの考えることはよく分からんわな、という話。
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めっさ難しい 芸術と哲学がわかる人には面白い内容かもしれない。個人的には難しすぎた。 ジェドという芸術家が表現の形態を変えながらそこに情熱をそそぎ、その中に恋愛や 社会との繋がり、貧しくなったり金持ちになったりそれでも歳をとっていくという何か虚無的なシニカルな小説。
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ウエルベック「地図と領土」 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480832061/ … 読んだ。 くううう、つまらんかったあ!何度も、やめよう、いや小説は最後の1行までわからないからと苦痛に耐えて読み続け、最後本をぶん投げたくな...
ウエルベック「地図と領土」 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480832061/ … 読んだ。 くううう、つまらんかったあ!何度も、やめよう、いや小説は最後の1行までわからないからと苦痛に耐えて読み続け、最後本をぶん投げたくなったぞ。あざとさが透けちゃってもう。はー、ばかばかしい(悪口はつづく 実在の人名や社名が大量に出てくる。冒頭ダミアンハーストの名に惹かれたけど出だし負けだった。もしかしてアート作品の価格について暴露のつもりだったのなんなの。厭世作家の一生を淡々描いてあるだけならよかったのに、途中差し込まれる「事件」が本当に邪魔。ああ時間の無駄だった(おわり 年初早々に今年のワースト1は決定した。もうこの作家の本は二度と読まない(年頭の決意)
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にわかに戻ってきた文学熱とともに読む。 初ウエルベック 多くの「現代的な」固有名詞、現代のアートシーンに関する描写、消費社会への愛と皮肉をこめたまなざし、 フォルマリズム批判。 個人的には彫刻のように美しい小説がどちらかというと最近好きであったが 小説は卑俗でありかつ高尚で私的で...
にわかに戻ってきた文学熱とともに読む。 初ウエルベック 多くの「現代的な」固有名詞、現代のアートシーンに関する描写、消費社会への愛と皮肉をこめたまなざし、 フォルマリズム批判。 個人的には彫刻のように美しい小説がどちらかというと最近好きであったが 小説は卑俗でありかつ高尚で私的であり社会的、堅牢な脊椎があり逸脱を許容する軟体生物であることに 固有性がある。そんな気がしてきます。 3部の唐突にも思えるミステリー「調」描写 ミステリー小説は「内面」の描写の発展に大きな貢献をしたのだと思うが ジェド、ウエルベックはその流儀には従わず事件の解決は唐突だ。 各登場人物の意見の表明はそれぞれ面白い、 ウイリアム・モリス、フーリエ、経済学と犯罪学、工業製品について・・・ ポリフォニックで豊かな小説 また同時代人の作品を読む価値に気づかせられる。
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[描きという問いの前で]写真から絵画へと分野を移す一方で、いずれについても高い評価を得たジェドは、自身の個展の推薦文を書いてもらおうとウエルベック(そう、本作の作者であるウエルベック)と出会う。芸術を介しながら、市井の人々が意味するところの「親しさ」とは異なる縁を2人は築いていく...
[描きという問いの前で]写真から絵画へと分野を移す一方で、いずれについても高い評価を得たジェドは、自身の個展の推薦文を書いてもらおうとウエルベック(そう、本作の作者であるウエルベック)と出会う。芸術を介しながら、市井の人々が意味するところの「親しさ」とは異なる縁を2人は築いていくのだが、ある日その関係はウエルベックが無残な死体として発見されたことで、唐突に断たれてしまい......。芸術と資本の関係を鮮やかに提示したとして大絶賛を浴びた長編小説です。著者は、フランスで最も権威ある文学賞の一つであるゴングール賞を本作で受賞したミシェル・ウエルベック。訳者は、フランス文学及び映画論を専門とする野崎歓。原題は『La Carte et le Territoire』。 不可思議な題名や芸術という主題から、とっつきづらさを読む前には感じていたんですが、純粋に「面白い」作品であることに気づくためには時間がかかりませんでした。軽やかなタッチとユーモアが散りばめられた文体に魅了されましたし、どのページをめくっても思考と感情に程よい刺激が得られるそのストーリーに、文字通り没頭してしまいました。 作品の価値が絶えず市場のそれに置き換えられ、機能的なものが幅を利かせることになったとされる芸術と資本の関係において、本書から漂ってくるのは「心地よい諦念」。様々な作品で物議を醸したウエルベックであるからこそたどり着いた、対象に対する軽みが本書には含まれているような気がしました。 〜アーティストであるとは、彼にとっては何よりも、<従順な>何者かであるということだった。〜 久しぶりに海外文学を手に取ったけどハマりそう☆5つ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんとも不思議な物語。写真から絵画へと興味の対象を変えていくアーティストと、そのアーティストに絡むあまり多くない登場人物。主人公、その父、恋人、主人公が友人になってほしかった小説家(原作者本人)。そして主人公の絵を欲する頭のイカれた男が、主人公からのプレゼントである絵を持つ小説家を猟奇的に殺害してしまう。 友人になりたくてお礼をしたのにそれが元で殺されたというのに、主人公は淡々と生活を送る。なんとも言いようが無いのにじわじわっとする作品。
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フェルメールの天文学者の絵の一部ではないか!!と気づき手に取った本。ジェドという芸術家の人生の物語。食うに困らない程度の収入、芸術家なのか技術屋なのか境目のような仕事。しかし、そんな日々にも好機はやってくる。ヨーロッパからの芸術に対する見方が味わえた。本を読んで立場の違う考え方を...
フェルメールの天文学者の絵の一部ではないか!!と気づき手に取った本。ジェドという芸術家の人生の物語。食うに困らない程度の収入、芸術家なのか技術屋なのか境目のような仕事。しかし、そんな日々にも好機はやってくる。ヨーロッパからの芸術に対する見方が味わえた。本を読んで立場の違う考え方を知る、これこそ読書の醍醐味だ。
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ミステリ以外のフランス現代文学は苦手なんだけど、モディアノも昔読んでピンと来なかったし、でも『HHhH』や『煙滅』はよかったし、野崎歓さんの訳なら読み易いだろうと思って手に取った。主人公ジェドの芸術家とは思えぬ体温の低さに驚き。ジェドの父の告白こそ芸術家らしいと思った。
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