わたしが正義について語るなら の商品レビュー
・アンパンマンのマーチを見る目が変わった。作品の背景を知るだけで、こんなに見え方が変わるのは本当に面白いし、芸術というのはその背景の理解こそが重要なのではないかと思った。(e.g.絵画、音楽、詞etc) ・やなせたかしさんの自己認知の高さに驚いた。自分が子供の頃どんな子で、どんな...
・アンパンマンのマーチを見る目が変わった。作品の背景を知るだけで、こんなに見え方が変わるのは本当に面白いし、芸術というのはその背景の理解こそが重要なのではないかと思った。(e.g.絵画、音楽、詞etc) ・やなせたかしさんの自己認知の高さに驚いた。自分が子供の頃どんな子で、どんなエピソードがあって、それを今の自分と紐づける形で意味付けがされている。 ・戦争を乗り越えた歴史から、アンパンマンとスーパーマン等その他ヒーローとの違いは、大それたことを成し遂げるのではなく、目の前のリアルな問題、”餓え”に焦点をあてているということ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正義はある日突然逆転する。逆転しない強いは検診と愛です 必要悪と言う言葉がありますね。つまり光がなければ影もないし、影がなければ光もない この世界は虚仮の一念といって、そのことばっかりやっていれば何とかなるものです 人生なんて夢だけど、夢の中にも夢はある
Posted by
中学生が読むにはお勧め といわれ,さがしてきたのですが, 正義の味方 食べれない苦しさ。口に入れられない苦しさは一度だけあります。 アンパンマン,が最強かな。
Posted by
サラッと読める。 戦争体験抜きにやなせさんを語れませんが、千夜一夜物語、フランケンシュタイン、風と共に去りぬといった古典や名作を読み込んできた素地があったからこそ、アンパンマンで大爆発したんだと納得。
Posted by
「アンパンマンの遺書」にもあるエピソードをこども向けにかいつまみつつ、正義について語られている。 「アンパンマンのマーチ」の歌詞の一節”愛と勇気だけが友達さ”にこめられた想いが心に響いた。
Posted by
マンガ家の中でもそうとうに大器晩成型の人。それだけにマンガ一筋となるわけがなく、舞台演出したり詩集を出したりと、いろいろやっていて面白い。第一マンガ家としてより絵本作家としての方が有名であるわけだし。 しかし笑ってしまうのがアンパンマン初期の評判。今でこそ大正義であるこの作品も...
マンガ家の中でもそうとうに大器晩成型の人。それだけにマンガ一筋となるわけがなく、舞台演出したり詩集を出したりと、いろいろやっていて面白い。第一マンガ家としてより絵本作家としての方が有名であるわけだし。 しかし笑ってしまうのがアンパンマン初期の評判。今でこそ大正義であるこの作品も、出た当初は顔を食べさせるのは残酷だとか、アンパンが空を飛ぶのは下らないと大批判される。やはり芸術が認められるには歴史が必要だ。
Posted by
昔に何となくでこうた本を、今になって初めて開いた。 児童向けに書かれたものらしいけれど、これは本当に子どもたちに読んでほしい。 読んで、またアンパンマンを見返してみてほしいと感じた。 私も心にきざまなあかんことがたくさんのっていた。 大切にしたい本のひとつ。
Posted by
冒頭で紹介されていた「チリンの鈴」を知ることが出来て良かった。あのような復讐の虚しさを共感できる人が増えれば、世界はもう少し穏やかになると思うがそれは夢幻なんだろうか。 あと「愛と勇気だけが友達さ」の歌詞に関して、僕が子供の頃は「アンパンマンは友達が少なくて寂しいヤツ」とからか...
冒頭で紹介されていた「チリンの鈴」を知ることが出来て良かった。あのような復讐の虚しさを共感できる人が増えれば、世界はもう少し穏やかになると思うがそれは夢幻なんだろうか。 あと「愛と勇気だけが友達さ」の歌詞に関して、僕が子供の頃は「アンパンマンは友達が少なくて寂しいヤツ」とからかい合うこともあったけど、本当は「正義の執行には犠牲が伴う。そんなことに友達は巻き込めない」という覚悟と強さと優しさを表現していると知って感動した。 顔が濡れたら力が出ないという致命的な弱点があるのにも関わらず、そういった正義に対する強い意思があるという部分がアンパンマンの魅力なんだろう。決してスーパーヒーローではない。誰だって哲学と勇気があればヒーローなんだと、いい大人なのに勇気づけられてしまった。
Posted by
『正義はある日突然逆転する。 逆転しない正義は献身と愛です。』 やなせたかしの考える正義について語られたもの。半世紀近く正義の味方を描いてきた90歳の話は実に深い。 やなせたかしが戦争で1番辛かったのは、「飢え」だそうだ。世の中に完全無欠のヒーローはたくさんいるが、飢えた子供は...
『正義はある日突然逆転する。 逆転しない正義は献身と愛です。』 やなせたかしの考える正義について語られたもの。半世紀近く正義の味方を描いてきた90歳の話は実に深い。 やなせたかしが戦争で1番辛かったのは、「飢え」だそうだ。世の中に完全無欠のヒーローはたくさんいるが、飢えた子供は救ってくれない。アンパンマンが自分の身をけずって顔を差し出す理由を初めて知った。やなせさんの生立ちや影響を受けた作品、アンパンマンに出てくるキャラクターたちが何故その個性を持つのか等々、結果論ではあるものの全てのことに意味がある。 戦う時は友達を、まきこんじゃいけない、戦う時は自分一人だと思わなくちゃいけない。愛にはいさましさが、勇気にはやさしさが含まれている。 最後に「アンパンマンマーチ」の歌詞を読んで泣きそうになった。 しかしながら、文章の読み易さは然り、冒頭に『あんぱんまん』のあとがきを抜粋し最後に「アンパンマンマーチ」の歌詞を集大成として載せた構成は、さすが放送作家をされていた方だなと思った。
Posted by
目の前のことに必死に取り組んでいく、その中で哲学を昇華させていく。姿勢にも思想にも学ぶところが多くありました。
Posted by