池上彰のやさしい経済学(1) の商品レビュー
経済の基礎を学ぶにはおすすめですが、少しでも経済学を学んだことがある人には簡単すぎる内容であるかもしれない。ただ、途中は古典的な経済学(資本主義、社会主義、リバタニアニズム、新自由主義)などにページを多く割いており、現在の社会のシステムにどう応用されているか事例と合わせて解説され...
経済の基礎を学ぶにはおすすめですが、少しでも経済学を学んだことがある人には簡単すぎる内容であるかもしれない。ただ、途中は古典的な経済学(資本主義、社会主義、リバタニアニズム、新自由主義)などにページを多く割いており、現在の社会のシステムにどう応用されているか事例と合わせて解説されているのが興味深かった。
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◎アダムスミス:見えざる手 p.84 アダムスミスは重商主義を否定。 重商主義は輸出をすれば対価として金銀が入ってくるが、輸入すれば金銀が出ていくから、輸入は国を豊かにしないという考え。 ◎マルクス:社会主義の父 資本主義は資本家ばかりが儲かり、労働者は搾取されるだけ。だから...
◎アダムスミス:見えざる手 p.84 アダムスミスは重商主義を否定。 重商主義は輸出をすれば対価として金銀が入ってくるが、輸入すれば金銀が出ていくから、輸入は国を豊かにしないという考え。 ◎マルクス:社会主義の父 資本主義は資本家ばかりが儲かり、労働者は搾取されるだけ。だから社会主義を推進した。 ◎ケインズ:公共事業で景気回復 p.159 国が公共事業に投資したり、子供手当や家賃補助をするのは、レバレッジを効かせるため。 p.168 不景気になると、金利が下がる理由 ①金利が下がると、銀行はそれよりも少し高い利子で企業にお金を貸せば儲けられる。つまり、融資しやすくなる。 ②金利が低いと、経営者は銀行に預けてお金を増やすよりも、新しい事業に投資した方が良い。と考える。 ◎フリードマン:新自由主義 p.194 いろいろなものを廃止した。例えば、関税、営利目的の郵便事業、家賃統制とか。 国が経営することで競争が生まれないものをどんどん廃止して生産性を高めるっていう考え。 ▶︎郵政民営化だったり、学校選択制だったり小泉内閣が大きく影響を受けた。 ◎リカード:貿易が富を増やす p.218 絶対優位で敵わなくても、比較優位なら生産性を高められる。 ▶︎全体的に劣っている国でも相対的に見て得意分野を高めれば全体の生産量は増える。
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結論から言うと、とても良い。 経済学に着手したいと思い、はじめに手に取ったが身近な話題や社会的な諸問題と絡めて分かりやすく解説してくれている点が経済学初学者にとって特によかった。経済学をもっと深く学びたいと思わされた。かなりのモチベ向上に繋がった。
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近代経済学の基礎についてわかりやすく学べる本。 学んだことを以下にメモ。 〇世界に大きな影響を与えた4人の経済学者 1.アダムスミス ・近代経済学の父 『国富論』 ・金や銀など貴金属を重要視する「重商主義」を批判し、 輸入により消費財を国内に入れることが重要と主張 ・生産性...
近代経済学の基礎についてわかりやすく学べる本。 学んだことを以下にメモ。 〇世界に大きな影響を与えた4人の経済学者 1.アダムスミス ・近代経済学の父 『国富論』 ・金や銀など貴金属を重要視する「重商主義」を批判し、 輸入により消費財を国内に入れることが重要と主張 ・生産性を高めるための分業を提案 ・市場の自動調整機能「見えざる手」 2.マルクス ・社会主義の父『資本論』 ・「労働価値説」-労働により生まれる価値の一部しか資本家は還元していない ・資本家による搾取は格差の拡大に繋がり、不満を持った労働者が革命を起こし資本主義が破綻する! ・社会主義国家の誕生(レーニン、毛沢東) ⇒計画経済では競争がなく崩壊 3.ケインズ ・資本主義を補う政策を提案『雇用、利子および貨幣の一般理論』 ・赤字国債による公共事業⇒ニューディール政策 ・累進課税、金利政策 ・自動安定化装置「ビルトインスタビライザー」 4.フリードマン ・新自由主義の旗手 ・保護政策は不要と主張⇒サッチャー、レーガン ・社会保障、関税、免許制、、、は要らないと主張 〇自由貿易促進の取り組み GATT⇒WTO・・・全世界を対象としておりルールが多い、遅い!そのため、個別でFTAやEPAを締結する流れが拡大。
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大学生への講習を文章化したものだから、対話形式になっているところもあり、読みやすかった。経済学というと、難しいイメージがあるが、基礎的なところを教えてくれるのでわかりやすい。
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息子に「お金って何?」と質問されて答えるのに四苦八苦(^^; 本書を読むとそんな質問にも答えてあげられる。アダム・スミスの「見えざる手」も『神の』という誤った刷り込みがあった。そんな基本中の基本から経済学を学べる良書。TPPもアベノミクスも解説しており、つい先日読了した某書は買う...
息子に「お金って何?」と質問されて答えるのに四苦八苦(^^; 本書を読むとそんな質問にも答えてあげられる。アダム・スミスの「見えざる手」も『神の』という誤った刷り込みがあった。そんな基本中の基本から経済学を学べる良書。TPPもアベノミクスも解説しており、つい先日読了した某書は買う必要がなかった~大学生を講義対象とした講演のため、マルクスやケインズなどの良し悪しについては学生に考えさせる書きぶりである。
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経済の知識を体系的に解説している。身近な具体例を取り入れていることにより、理解がしやすい内容になっていた。一度仕組みを理解した後は、多読することで知識の定着をすべき。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2013年(底本2012年)刊。 タイトルどおりの書。経済の意味から始まり、貨幣論の初歩。そしてアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズ、ミルトン・フリードマン等、経済学の大家の論を簡明に解説。 マルクス経済学、その中でも資本論をここまでかみ砕けるのは著者しかいないのかな。勿論、それは悪い意味ではなく、取っ掛かりとしては大変助かる。 さて、累進課税の正当性につき「貯蓄性向の減少を招来し、それゆえに乗数効果の増大が帰結され、景気が上向きに」と解読するケインズの指摘は個人的に新奇な点。
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文庫になっていたのは知らなかった。 以前、テレビ東京でやっていた番組を何度も観たが、その内容が再現されているし、少し最新内容も加えてある。 出版からも少し経過しているが、興味を惹くための入門としては非常に最適の一冊だと思う。
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やはりこの方の説明はわかりやすいですね。 経済学自体、自分自身もわかっているつもりでも、 改めて優しく解説されると、すごく勉強になります。 改めて気がつくことがたくさんあり、 今まで別々に考えていた事項が、 見事につながっていきます。 この本は経済の基礎を学ぶには凄く...
やはりこの方の説明はわかりやすいですね。 経済学自体、自分自身もわかっているつもりでも、 改めて優しく解説されると、すごく勉強になります。 改めて気がつくことがたくさんあり、 今まで別々に考えていた事項が、 見事につながっていきます。 この本は経済の基礎を学ぶには凄く良い本だと思います。
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