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ラブレス の商品レビュー

4.2

141件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

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2026/02/28

関係性を何度か見返して思い出す作業があり、 最初は少し読みづらく感じた。 けど百合江を中心に進む人生が気になって、気付いたら通勤時間にこれを読むため、朝起きていた。 途中の出来事に耐えきれず 度々後ろのページをパラパラめくって 覚悟したり、安堵しておくくらい波乱だった。 でも...

関係性を何度か見返して思い出す作業があり、 最初は少し読みづらく感じた。 けど百合江を中心に進む人生が気になって、気付いたら通勤時間にこれを読むため、朝起きていた。 途中の出来事に耐えきれず 度々後ろのページをパラパラめくって 覚悟したり、安堵しておくくらい波乱だった。 でも本人がその時を懸命に生きており、あまり可哀想だとかそういう気持ちにはならず、むしろ魅力的に感じた。 幸や不幸というのは、本人にしか分からない 他人があれこれ言うべきではない という感じの言葉は、本当にそうだなと思った。 自分の人生や性分をめいっぱい愛そう。

Posted byブクログ

2025/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに小説を読んで涙が溢れた。 百合江と里美、理恵と小夜子、最初は誰がなんだか関係がよくわからなかったけど、みなさんそうみたいで安心した。人に勧めるときは最初にこの4人の説明だけしておきたいと思った。 物語は杉山百合江の生涯を描いた大河小説って部類らしい。それがまぁ、あまりにも苦しくて苦しくて、気分が落ちてる時は読まない方がいい。元気な時でもパワーは持っていかれる。 一生懸命読めば百合江が報われるんじゃないか、幸せになれるんじゃないかと信じて読み進めるけど、辛い経験しすぎ。多くは望んでいないはずの百合江なのに、なぜこんなに報われないものか。 そう思って読んで、ラストシーンで涙がこぼれた。宗太郎の声が私の耳にも聞こえた気がした。最後に来てくれてありがとう。 なんだかみんな不幸だなぁと思うけど、そんなことはない。人の幸・不幸は他人の匙ではかれるものじゃない。誰にどう思われるかじゃなくて、自分がどう思うか。自分も、自分自信が信じる道を強く生きていきたい。

Posted byブクログ

2025/10/17

今思えばユリエとリエ、サトミとサヨコ、と名前の似てる親子だったのだけど、読んでるときはたびたび関係がわからなくなった。 それはたぶん、現在パートの里実と理恵の性格が、なんとなく似てるからではないか。 それにしても大河だったし、うらぶれた昭和感がたっぷり漂う大作だった。 出てくる...

今思えばユリエとリエ、サトミとサヨコ、と名前の似てる親子だったのだけど、読んでるときはたびたび関係がわからなくなった。 それはたぶん、現在パートの里実と理恵の性格が、なんとなく似てるからではないか。 それにしても大河だったし、うらぶれた昭和感がたっぷり漂う大作だった。 出てくる男のなんと情けないこと。 里実は若い頃はしっかりものという印象だったけど、最後の方では結構イヤなおばさんになっていたな。 椿あや子の存在を、百合江はどのように知ったのだろうか。

Posted byブクログ

2025/10/09

貧しい開拓の村に生まれた女性の半生を描く大河小説。 「北海道の開拓の村」と聞くと明治を思い浮かべるが、 舞台はなんとザ・ピーナッツが流行した昭和の時代。 まずその設定に驚かされた。 クソビンボーな境遇から始まり、旅芸人となり、未婚の母となり、 数々の裏切りにあう百合江。 特に...

貧しい開拓の村に生まれた女性の半生を描く大河小説。 「北海道の開拓の村」と聞くと明治を思い浮かべるが、 舞台はなんとザ・ピーナッツが流行した昭和の時代。 まずその設定に驚かされた。 クソビンボーな境遇から始まり、旅芸人となり、未婚の母となり、 数々の裏切りにあう百合江。 特に義母の嫌なヤツっぷりは全開で、思わずひっぱたきたくなるほど。 それでも百合江は、そんな困難な世の中をはんなりと交わして生きていく。 対照的な妹・里実のしっかり者ぶりといい、 登場人物ひとりひとりが丁寧に描かれていて、読後に余韻が残った。 同時期に出版された『ホテルローヤル』で直木賞を受賞しているのも納得の筆致。 個人的には『ホテルローヤル』よりも本作のほうが好きだ。 気になった点を挙げると、 百合江の子どもが理恵 里実の子どもが小夜子 という名前の構成。 この4人が同時に登場すると、親子関係が少し分かりづらく感じた。 おそらく漢字の形や文字数のバランスの問題だろう。

Posted byブクログ

2025/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごい!これは一つの伝記のような物語。冒頭から引き込まれるタイプの話では無いけど、百合江と里実の幼い頃からの話を読んでいるうちにのめり込み始め、時々ある現代の描写に戻ってくると誰が誰の娘だっけ?この男性は?と確認しに戻り、また先を読み続ける。彼女の数奇な運命、親も含めた周りのひどい人たち。 タイトルのラブレス、愛されない、愛のないというのは誰を指しているのか。心当たりが多すぎて…百合江と里実の親、宗太郎から綾子、高樹親子、里実から小夜子そして、ハギ 百合江は許し、里実は許さないタイプ、姉妹のコントラスト、小夜子と理恵、そしてそれぞれの姉妹、絹子と綾子。理恵とババの関係、よかったな。そこからペンネームもきてたのね。百合江も里実も生活力があって逞しく、春一の情けなさ、宗太郎の身勝手さと自由さ、それを受け入れるユッコの懐の深さ 綾子がちゃんと生きてて、幸せに暮らしていたのは救い。百合江はもっと理恵とコミュニケーションをとった方がよかったんじゃないかな。そして、最後に百合江のそばにいる男性は石黒かと思いきや、宗太郎ってことでいいのよね?

Posted byブクログ

2025/06/11

内容が濃く重かったが、すごく印象に残る本だった。 とにかく、登場する男がクズばかりでイライラさせられる。特に主人公の百合江が結婚した男とその母親は、鬼のようなやつらでめちゃくちゃ腹が立った。そのやつらが、何の罰も受けずに生きた展開には少しガッカリというか憤りを感じてしまった。 百...

内容が濃く重かったが、すごく印象に残る本だった。 とにかく、登場する男がクズばかりでイライラさせられる。特に主人公の百合江が結婚した男とその母親は、鬼のようなやつらでめちゃくちゃ腹が立った。そのやつらが、何の罰も受けずに生きた展開には少しガッカリというか憤りを感じてしまった。 百合江が、めちゃくちゃな事をされても、何もかも赦すというか受け入れてしまう人柄にもモヤモヤさせられた。

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2025/04/25

これは桜木紫乃の最高傑作のひとつと思います。ホテルローヤル級と思います。良かった。かっこよかったです。

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2025/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よかった。最後の再会はやさしい男性と縁があったのかないのか何と言っていいのか難しいシーンだけど、会えてよかったのだと思う。割り切れない想いとか忘れらない人との思い出や後悔が残ることもまた人生なんだと思う。悲しいけれど。

Posted byブクログ

2025/03/29

2013年第19回島清恋愛文学賞 恋愛文学賞を受賞しているけれど、ラブレス 愛がない 北海道の開拓民の家に生まれた女性の生涯は、 生まれた家にも嫁いだ先にも愛がない そんな女性の一生を 歌う事が好きだった彼女に合わせて昭和歌謡曲を挿入しながらの大河小説 父親、弟達、奉公先の主...

2013年第19回島清恋愛文学賞 恋愛文学賞を受賞しているけれど、ラブレス 愛がない 北海道の開拓民の家に生まれた女性の生涯は、 生まれた家にも嫁いだ先にも愛がない そんな女性の一生を 歌う事が好きだった彼女に合わせて昭和歌謡曲を挿入しながらの大河小説 父親、弟達、奉公先の主人、結婚した男 いずれも手の負えない男達に 文句も言わずにその人生を受け入れる 愛がなくても生きるしかない 愛がなくても生きてはいける ただ一人、好きだった男は娘の出産前に何処かへ居なくなる 好きだった男の娘は、行方もわからず 彼女の人生に息苦しさを感じるのは読み手で 彼女は人生を送り続けているだけなのかも 昭和中期くらいまでは、こんな人生の女性も 多かったのかもしれない

Posted byブクログ

2024/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

謎の位牌を握りしめて、百合江は死の床についていた。開拓村標茶で極貧の家に育ち、中学と同時に奉公に出されるが、旅芸人に飛び込んだ百合江、地元に残り理容師になった妹の里実との関係を軸に、子供の小夜子と理恵、親の酒呑みの夫と駆け落ちして5人産んだ文盲のハギと女三世代の壮絶な人生を描いた話だった。道産子としては開拓者の苦労を忘れてはならないし、こういうこともあったのではと思わされた内容だった。「どこへ向かうも風のなすまま。からりと明るく次の場所へ向かい、あっさりと昨日を捨てる。捨てた昨日を惜しんだりしない。」

Posted byブクログ