経済は世界史から学べ! の商品レビュー
非常に読みやすく、面白かった。普段歴史というとその出来事やエピソードなどを捉えがちであるが、古代から現在に至るまで経済の影響は、それだけではないにしても大いにあることを教え悟らせてもらった。 本来こういったことを学び、将来における危機を管理し、それを避けなければならないのであろう...
非常に読みやすく、面白かった。普段歴史というとその出来事やエピソードなどを捉えがちであるが、古代から現在に至るまで経済の影響は、それだけではないにしても大いにあることを教え悟らせてもらった。 本来こういったことを学び、将来における危機を管理し、それを避けなければならないのであろう。 また時代により正しい政策を行なっていたにも関わらず、理解されず、失脚し、果てには生命を奪われる悲しい結果もある。 まさに経済とはヒトに直結するものであることを再確認した。
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わかりやすいが、読みやすくてどんどん読んでしまい、理解したこともすぐに忘れてしまう。繰り返して読むことが私には必要。あと、歴史の出来事ついてもう少し理解しておかないとわからないこともある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・政府が紙幣の発行権を持つと、財源確保のために紙幣を発行しすぎてインフレになって国が崩壊する ・ユーロ圏の金融政策はECBが決定する。各国ができるのは税率と公共事業の量の調整だけ。中央銀行の独立を極限まで高めたかたち。 ・ドイツは輸出産業なので、ギリシアの混乱によるユーロ安でボロ儲けした。ギリシアがECBから融資を受けるにはECB(ドイツが中心)の言うことを聞くしかなく、ドイツがEUを支配しているとも言える ・金が枯渇した明治の日本は、銀本位制を採用したが、日清戦争で賠償金を得て、世界標準の金本位制に移行した。これにより世界市場と結ばれ貿易で成功した。 ・アメリカは第一次世界大戦中、軍需輸出で儲けた。さらに、連合国の戦時国際線を買いまくった。国債を紙切れにしないために参戦。勝利し経済大国に。 ・(ドル)固定相場で、新興国の輸出が有利に。普通は経済成長でドル安になるはずが、ならないため。 ・韓国は財政悪化によりIMF+海外からの投資を受け、多国籍企業が増加。 ・IMFの最大の出資国はアメリカなので、反米政権への融資は行われない。 ・円高ドル安を進めようとしたプラザ合意。安全保障のため日本はこれを受け入れたが、円高不況に突入し、バブル崩壊。 ・ヘッジファンドは莫大な資金力で大量空売りして儲けて市場崩壊させる。ジョージ・ソロスが有名。 ・産業化の進んでいない清がイギリスに負け、自由貿易化。大量の銀が流出し、デフレ不況に。自由貿易は後進国にはつらい。 ・貿易自由化の前に国内産業の強化が必要。発展途上国は保護主義を取るべき。 ・植民地の少ない枢軸国は、植民地の多い連合国のブロック経済により経済にダメージを受け、戦争へ。 ・米牛肉オレンジやタイ米の輸入自由化では、日本の農家にあまり影響はなかった。味や安全性の問題のため。 ・対日赤字が最大の問題だったアメリカは、改革で支持を得たい小泉に構造改革(自由化・民営化)を行わせ成功。次は医療と保険を狙っている。 ・少数民族はすぐに逃げれるように金融資産をかかえたため、金融業に強くなった。 ・経済成長が鈍化してるのにも関わらず何も知らない庶民が買い続けることで株価だけが上昇。あるとき株価が暴落し世界恐慌に。ジョゼフケネディは靴磨き少年が株の話をしててヤバいと思い売り逃げ。この資金を後の大統領に投資し政界入り。 ・世界恐慌でアメリカが戦後復興中のドイツへの投資をやめ、ドイツは経済が崩壊。救世主としてヒトラー誕生。 ・本来、徴税→公共事業で富の再分配をするが、悪徳官僚がわいろ→公共事業をして国が滅ぶ。 ・理想主義の朱子学が重んじられ、重商主義の田沼などは追いやられ、幕末財政は回復しなかった。 ・備中松山藩主の山田(陽明学派)は信用の落ちた旧札を回収・焼き尽くし、新札を作り信用を取り戻した。陽明学は現実派。 ・昭和恐慌時、日銀で大量の紙幣を印刷し、市民に見せつけることで、パニックが落ち着く。高橋是清すごい。 ・ナチスに協力し世界恐慌から紙幣増刷・公共事業などで回復させたシャハトも、その後の拡大抑止の案に軍から反対され失脚。
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紙幣を発明したのはユダヤ人の金貸しだと思い込んでいる人が多い。私もその一人だった。羅針盤・火薬・紙・印刷は中国の四大発明とされるが、紙幣も加えて五大発明にすべきだろう。 https://sessendo.blogspot.com/2021/01/blog-post_28.html
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もともと世界史ってやつをまともに勉強したことなくて、歴史的な話題についていけるのか心配だった。 経済の仕組みは、普通には理解してるつもりだったが… 全ての歴史、戦争などの争いや、れきしてきなできごとが及ぼす経済の影響とか 全て経済につながる。 そんなことがよくわかる本 今度は...
もともと世界史ってやつをまともに勉強したことなくて、歴史的な話題についていけるのか心配だった。 経済の仕組みは、普通には理解してるつもりだったが… 全ての歴史、戦争などの争いや、れきしてきなできごとが及ぼす経済の影響とか 全て経済につながる。 そんなことがよくわかる本 今度は世界史の勉強してみたくなる。
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https://www.diamond.co.jp/book/9784478023648.html , https://mogiseka.at.webry.info/ , https://www.mogiseka.com/
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おもしろい。おもに近現代史におけるお金の話を扱っている。銀行のなりたちなど、実は知らなかったことも多く、勉強になった。もっと過去のことも知りたいと感じた。
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入門には最適。歴史的観点から経済の流れがよくわかる。 今後の経済学の勉強への勉強の関心が高まる良書だった。
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株式等の投資に興味があり、投資する際に役立つ知識になることを期待して読んだ。しかし、まだ大した投資をしたことがないので、役立つ知識かは分からない...第一章、二章、五章は役立つと思う。 経済から見た世界史は、単純に知的好奇心を刺激されたので、その点では十分に面白い本だとおもう。 ...
株式等の投資に興味があり、投資する際に役立つ知識になることを期待して読んだ。しかし、まだ大した投資をしたことがないので、役立つ知識かは分からない...第一章、二章、五章は役立つと思う。 経済から見た世界史は、単純に知的好奇心を刺激されたので、その点では十分に面白い本だとおもう。 以下は各章で関心した点、感想 第一章:円、ドル、ユーロの成り立ち (感想) ・投資の際に活きる知識ではないと思うが、歴史的観点で円、ドル、ユーロの成り立ちを知ることができ、面白い内容ではあった。 第二章:世界経済と国際通貨 (関心) ・ユーロ導入時はドイツは輸出で潤ったが、赤字国の救済のために貧乏くじを引いた。 ギリシャは粉飾したり、他国におんぶに抱っこで、酷い国だった... 第三章:経済の自由化 (関心) ・農業国であるフランスの皇帝ナポレオンは、自国の工業を工業国であるイギリスから守ろうとして保護貿易を布いた。しかし、イギリスへ穀物を輸出していたロシア、ポルトガルが裏切り、ナポレオンは敗れた。 ・アヘン戦争の戦勝国イギリスは、中国に自由貿易を求めた。 第四章:投資とバブル (感想) ・個人的にはあまり興味を持てなかった... 第五章:財政 (関心) ・アメリカの独立は、植民地時代のイギリスvsフランスの戦費負担(課税)への反対運動がきっかけ ・ケインズ主義:財政出動(公共投資)と金融緩和(紙幣増刷)で通貨を供給。(例:アベノミクス) ・自由主義:公共事業は税金の無駄。産業保護は民間活力を削ぐ。政府は貨幣量の調整。(例:小泉内閣の郵政民営化)
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江戸時代から明治時代にかけての政策担当者の朱子学的な世界観と陽明学的のな世界観の対比が新鮮だった。 法思考的には、朱子学が大陸法、陽明学が英米法に近いといえよう。 著者の予備校の授業を聴講できる駿台生が羨ましい。
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