インフェルノ(上) の商品レビュー
[地獄への階梯]病院で目覚めた象徴学の教授であるロバート・ラングドンは、数日間の記憶が抜け落ちるとともに、誰かに銃撃されていたことを突如知らされる。事件の原因を探ろうとするラングドンであったが、その途上でかの有名なダンテの『神曲』にまつわる謎と陰謀が彼の前に立ちはだかり........
[地獄への階梯]病院で目覚めた象徴学の教授であるロバート・ラングドンは、数日間の記憶が抜け落ちるとともに、誰かに銃撃されていたことを突如知らされる。事件の原因を探ろうとするラングドンであったが、その途上でかの有名なダンテの『神曲』にまつわる謎と陰謀が彼の前に立ちはだかり......。芸術の都・フィレンツェを舞台とし、世界で爆発的なセールスを記録したミステリー。著者は、『ダ・ヴィンチ・コード』の衝撃も記憶に新しいダン・ブラウン。訳者は、ダン・ブラウンの訳と言えばこの方、越前敏弥。原題は『Inferno』。 とにかくスピード感が最高。謎が謎を呼ぶ展開、そして各所に散りばめられた文学や芸術に関する興味を惹かれる情報の数々、そして倫理に問いかけてくるストーリーと、どこを取ってもエンターテインメント作品として満点をあげたい作品です。あまりの面白さにすべてを投げ出して読書に没頭する楽しみを思い出させてくれた久々の1冊になりました。 ダン・ブラウン氏の著作を読むたびに感心させられるのが、歴史を感じさせながらも最先端のテーマを盛り込んでくる点。今作でも現在進行形のある「問題」にスポットライトが当てられているのですが、その扱い方とストーリーへの織り込み方がとても上手。ラストの部分に違和感を覚える読者の方もいると思いますが、ダン・ブラウンが提示した意外性も含めてぜひとも堪能していただきたいところ。 〜地獄の最も暗きところは、倫理の危機にあっても中立を標榜する者たちのために用意されている。〜 ダン・ブラウン作品は最高の旅行誘発本でもある気がする☆5つ ※本レビューは上下巻を通してのものです。
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ちょっと前にダンテの『神曲』地獄篇を読んでいたので、一層興味深く物語に引き込まれた。これだけの蘊蓄を絡めながら、息つく間もないサスペンスに仕立て上げる構成が見事。ロバートとシエナ、二人で無事真相にたどり着くことが出来るか、下巻が楽しみ。 p144 「そんなことをしても、接近する...
ちょっと前にダンテの『神曲』地獄篇を読んでいたので、一層興味深く物語に引き込まれた。これだけの蘊蓄を絡めながら、息つく間もないサスペンスに仕立て上げる構成が見事。ロバートとシエナ、二人で無事真相にたどり着くことが出来るか、下巻が楽しみ。 p144 「そんなことをしても、接近する小惑星に向かって蝿叩きを振りまわすようなものだ。 p290 「ありえないことじゃないのよ、ロバート、考えたくないだけ。人間の脳には原始的な自我防衛機制があって、脳が対処しきれないほどの多大なストレスをもたらす事実にぶつかると、決まってその事実を否定するの。精神医学では“否認”と呼ばれてる」
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著者はほんとにきわどい所を問題としたものを書くなぁ…と思う。ただこの「きわどさ」が、読者にとってはたまらなく魅力的なものだけに、一気に読みすすめてしまう。後編も期待。
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ダン・ブラウンの本だから、文句なく面白い。上巻はフィレンツェを舞台にラングドンが逃亡劇を繰り広げます。まるで、フィレンツェ観光絵巻です。私はまだ行ったことがありませんが、いつかこの本をガイドブックにメディチ家の至宝を訪ね歩きたいと思いました。
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学校の図書室で借りた本。 ハーバード大学の宗教象徴学専門教授のロバート・ラングドンは、目が覚めたらフレンツェの病院だった。 頭にけがをしているらしく、記憶が曖昧になっていた。 医師の説明によると、頭を撃たれて運ばれてきたという。 その直後、病院に暗殺者が現れ、医師を一人撃ち殺す所を目撃し、担当の女性医師シエナと命からがら病院を抜け出す。 追手を撒きながら、さまざまなヒントを得て、自分の進むべき道を進む。 外国人作家の作品なので、言葉や人名・地名など難しく、油断していると話が分からなくなるので、集中力が必要だったけど、ぐんぐん引き込まれて意外と早く読み終えることができた。 下巻を早く読みたい。
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前作は自分にとってちょっと小難しい印象があったけど、今作は中世の歴史をテーマに繰り広げるミステリーと、魅力的な女性と距離を縮めていくドキドキ感が復活?してて楽しめました。実は先に借りられた下巻から読んでしまったので結論がわかっていながら、それでも一気に読んでしまいました。
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今回の舞台はフィレンツェ。序章と本章のつながりを探しながら読み進む。ダンテの「神曲」がテーマなので宗教色はそれほど濃くなくわかりやすかった。 何度か訪れたことがあるフィレンツェの町並みを思い浮かべながら、今回も相変わらず逃げ回るラングドン教授。ヒロインは彼が目覚めた病院の医師の...
今回の舞台はフィレンツェ。序章と本章のつながりを探しながら読み進む。ダンテの「神曲」がテーマなので宗教色はそれほど濃くなくわかりやすかった。 何度か訪れたことがあるフィレンツェの町並みを思い浮かべながら、今回も相変わらず逃げ回るラングドン教授。ヒロインは彼が目覚めた病院の医師のシエナ。スピード感があって面白かった。けどちょっと出来すぎなところも。これもきっと映画になるだろうという脚本みたいな感じも受けた。
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ロバートラングドンシリーズ。今度はダンテとバイオテロ?ラングドンの記憶が一部欠けていて、辿っていけばラングドンが犯人?というこれまでで一番の難題。
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ひっかけの数々 ちょっと無理があるのでは? ヴェニス経由でイスタンブールへ 最後の舞台、メデューサの池は 私も行ったところかな? ヴェニス、鐘楼が1900年代初頭に崩れたんだ 最も苛酷な監房は屋根のすぐした、ピオンボ 船大工のタール、ダンテの神曲に影響 ペスト、中国の人口の3分の2を殺した
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フィレンツェに行ってみたい そう、思わせるような 細かい観光案内付き しかも、普通の観光客では行かないような
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