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箱庭図書館 の商品レビュー

3.8

259件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

    81

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2020/10/07

乙一が素人のボツ作品をリメイクしたという作品。 原作も公開されているようだ。 私は原作を読んでいないので比較できないが、さすが乙一、いい作品に仕上がっていると思う。 どことなく乙一らしさも感じる。 しかし、やはり根底にあるものはどこか乙一と違うようにも思う。 「青春絶縁体」は...

乙一が素人のボツ作品をリメイクしたという作品。 原作も公開されているようだ。 私は原作を読んでいないので比較できないが、さすが乙一、いい作品に仕上がっていると思う。 どことなく乙一らしさも感じる。 しかし、やはり根底にあるものはどこか乙一と違うようにも思う。 「青春絶縁体」は良かったが、最後の着地がなんだかイマイチ。 いつもの読後感に近かったのは「ホワイト・ステップ」だけだ。

Posted byブクログ

2020/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書が書いた原稿を著者がリメイクした作品を集めた本。6つの作品、どれも面白い。それぞれ短編ながら、どこかで他の作品とつながりがあるのも楽しめる。中でも「コンビニ日和!」のやりとりと展開、「ホワイト・ステップ」のちょっと変わった設定が好き。「ワンダーランド」の拾った鍵を片っ端から試すっていう物語の発想もすごいなと思う。

Posted byブクログ

2020/08/05

私は最後のホワイト・ステップがお気に入りでした。 現実にあったら素敵な出来事。 自分の人生は間違いの選択で出来上がってるかもしれないと悩んだ時、そんな人生でも、悪いことばかりじゃない。 何かのきっかけで何度でも変わることができるんだ、と思える話だと思います。 切ないけれど、だから...

私は最後のホワイト・ステップがお気に入りでした。 現実にあったら素敵な出来事。 自分の人生は間違いの選択で出来上がってるかもしれないと悩んだ時、そんな人生でも、悪いことばかりじゃない。 何かのきっかけで何度でも変わることができるんだ、と思える話だと思います。 切ないけれど、だからこそ生まれる物語もあるのだなあと。

Posted byブクログ

2020/07/19

短編…どれも ほんのりとホラーぽく恋愛ぽく。で温かかった。この短編…全てが他人のリメイクなんて やっぱり乙一さんはすごい!

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2020/07/11

面白かった。リメイクした物語って後書きを読んで知ったけどとても面白かった。文善寺町が物語を紡ぐ町っていうキャッチコピーだったけど、話を読んでて本当にそんな町だなと思った。最後のホワイトステップが印象に残った作品。潮音さんがいいキャラしてるなーと思った。 Twitterで好きって言...

面白かった。リメイクした物語って後書きを読んで知ったけどとても面白かった。文善寺町が物語を紡ぐ町っていうキャッチコピーだったけど、話を読んでて本当にそんな町だなと思った。最後のホワイトステップが印象に残った作品。潮音さんがいいキャラしてるなーと思った。 Twitterで好きって言ってる人がいたから読んでみたけど私も読んでみて好きになった。

Posted byブクログ

2020/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なにも事前情報を入れずに乙一さんというだけで読み始めました。短編集というのも最近紙の本での読書を怠っていた私にはちょうど良かったので。 最初のお話「小説家のつくり方」 タイトルからテクニックに関するお話?と思いながら(ミステリーの書き方にも寄稿されていたので)読んでいると、なぜ主人公が小説家になったかのお話で面白かったです。怒りとか復讐心って苛烈で偏執的で、心を消費して燃やす分エネルギー量が高いなと思っていて、そういうものが一端を担いつつも綺麗な布で包んでさも素晴らしい思い出のように振る舞って、けど特定の誰かの心臓にアイスピックを突き立てるような鋭い指摘を内包してるのが皮肉的で好きです。 語り部は2人居ると見せかけてラストの方でハッと気づかせる構成とかも、乙一さん読んでる~~~という感じがして良かったです。 「コンビニ日和!」 台詞が多くて、前の話とかなりテイストが違ったのでちょっとびっくりしました。 (後にこれは一般の方の没小説を募集して乙一さんがリメイクした短編集だということを知るのですが、読み終わるまで私は知りません) コンビニ内の出来事で、割とありきたりな展開なのに、警官の乱入でピリッと空気をしめつつ動きを出してるのがすごいなあと思いました。最後の店長の展開もちゃんと計算されてのことだとあとがきに書いてあって、理論的に物語を構築している片鱗を見るのが好きなので楽しくなりました。 前の話に出てきた潮音さんの名前がここでも登場したり、この後に出てくるキャラクターのちょっとした伏線があったりと、短編集でありながら全体を通して門善寺町内での出来事が繋がっている感じも好みです。 そういえば作中に出てたウルグアイの強盗の話、調べてみたら実話みたいですね。こういうのってどうやって知るんだろう。 「青春絶縁体」 途中に主人公が書いたていの小説が入るのですが、乙一文体と全然違って(素人さのある文体)書き分けできるの頭良すぎる、と思って読んでたのですが元の投稿文を使っていたらしいですね。 リメイク前の文章が読めるのも面白かったです。主人公と先輩の文芸部での言葉の投げ合いはライトノベル味があって私は好きです。 「ワンダーランド」 これ怖かったです。でもワンダーランドってタイトルがすごくしっくりきます。 出来事を通じて男の子がちょっと変化したのも動きがあってうまいなあと思いました。乙一さんの一人称で騙してくるテクニックGOTHで散々学んだのに、最後の商店街でぶつかるところでやられた!となりました。この鍵も後の話に関わってきてて、繋がってるのが面白いです。 でもこの人がまだ野放しで居るってのがちょっと怖い…。 「王国の旗」 トランクに女子高生がいるってだけで犯罪臭がすごいのに、そこに関しては主人公のうっかりとして特に言及されることなく話が進んでいくのに笑ってしまいました。 不思議な少年って魅力的ですよね。その子に連れられて王国に案内されて一緒に過ごして、そこから出ていく覚悟をして、ピーターパンぽいお話でした。ボーリング場がもう見つけられないって展開も不思議な余韻を残してて好きです。 「ホワイト・ステップ」 一番好きです。これまでの話の集大成といった感じで。 私は「許す」という行為に弱くて…しかも家族ものだったので…うるうるしてました。 男が恋人のいる友達に嫉妬して有意義な正月を過ごす勝負をして、その勝負に勝つためという不純な動機で最初は関わり始めた不思議な雪の足跡と、いつの間にやら必死になって向き合って、家族の縁を繋いで、それがまた別の縁に繋がって…これが雪の日のお話というのも美しさに拍車をかけていました。 (毎年私は従姉と年が明けると神社まで初詣に行くのですが、雪道を踏みしめて白い息を吐きながら電灯に照らされて人のいない静かな夜道を歩くのが結構好きで、そんな情感を思い出しました) 母はいつもチョキを出す。その癖を知っている娘が、自分がグーを出したから母は死んだと思っているのも、母はわざといつもチョキを出していて娘に選択を委ねていて、娘がわざとパーを出して負けてくれて買い物を変わってくれたために事故死したというのも、生き残った方が相手に対して自分のせいだと思い込んでいるそのすれ違いを、解くきっかけに男が関わっていく。 最後の電話のやりとりも良かったです。いい友達だなぁ。登場する全ての人物が好き。 賛否両論あった作品みたいですが、その情報を入れずに読めて良かったです。 私はすごく楽しめました。読書欲が今もりもりしてます!笑 最後のあとがきや解説に書かれている文章もあわせて余すところなく面白かったです。 そういえば一番最初のお話のボロクソ行ってくるアイツってのは誰のことだったんだろう。もう一回読み直そうかな。

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2020/05/02

それぞれ短編だけど、全ておなじ街で起こっている話。見ていくうちにその世界観に魅入られ、あっという間に読み終わってしまった。 めちゃくちゃ面白かった。

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2020/04/24

短編集だけど、同じ街で起こった出来事で話が繋がっていっておもしろかった。それぞれの作品がユーモアで溢れていた。

Posted byブクログ

2020/04/23

それぞれ短編だったけど、全て同じ街で起こっている事。知り合いが出てくる感じがして良かったなぁ。最後のホワイトステップは「暗いところで待ち合わせ」に世界観か似てる気がした。怪奇と優しさが隣り合わせになってる感じが好きだなぁ。後半とくに加速してののめり込む感じする!

Posted byブクログ

2020/03/05

久々の乙一作品でした。 いやー、乙一さん面白いなぁと 再認識! こういう連作短編集が、 好きだなぁ。

Posted byブクログ