箱庭図書館 の商品レビュー
アマチュアのボツ短編を乙一先生がリライトしたっつう変な短編集。文章力はさすが。読ませます。「物語を紡ぐ町」を舞台に、主人公も年代も異なる6つの作品が交差する幻想的な物語ですね。
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白い雪の中に足跡が残るように、優しく心の中に染み入る物語『ホワイトステップ』。 青春からかけ離れた学生生活の中の青春物語『青春絶縁体』。 気持ち悪い不可解さを残す『ワンダーランド』。 自由にそして少し残酷な『王国の旗』。 白か黒かと言われたら白めの灰色乙一さん。 ホワイトステップ...
白い雪の中に足跡が残るように、優しく心の中に染み入る物語『ホワイトステップ』。 青春からかけ離れた学生生活の中の青春物語『青春絶縁体』。 気持ち悪い不可解さを残す『ワンダーランド』。 自由にそして少し残酷な『王国の旗』。 白か黒かと言われたら白めの灰色乙一さん。 ホワイトステップだけは真っ白ですが。 ひさしぶりの乙一ワールドに浸らせていただきました。 乙一さんらしいテイストの作品だなと思っていたのですが、原案は募集だったのですね。 中途半端な気持ち悪さが癖になります。 でも一番好きなのは『ホワイトステップ』。 見えないし、しゃべれないし、触れることすらできない。 でも、足跡が繋ぐ。 そんな親子の物語。 素敵です。 何故、こんなにいい物語を書けるのだろう。
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読者からのボツ投稿作品を乙一さんがリメイクした作品集、だそうな。 2人きりの文芸部員のイタいやり取りの『青春絶縁体』 ボウリング場で子ども達だけで本当の生活をおくる『王国の旗』 雪の上の不思議な足跡、平行世界の『ホワイトステップ』 が好みだった。 すべてがどこかで繋がっているの...
読者からのボツ投稿作品を乙一さんがリメイクした作品集、だそうな。 2人きりの文芸部員のイタいやり取りの『青春絶縁体』 ボウリング場で子ども達だけで本当の生活をおくる『王国の旗』 雪の上の不思議な足跡、平行世界の『ホワイトステップ』 が好みだった。 すべてがどこかで繋がっているのが良い。
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初乙一作品 凄く好きな世界観だった。優しい、不思議、暖かくて少し切ない。短編の作品同士が、少しづつ重なり合っていて、街全体が不思議な世界になってた。何処かにこの街が本当にあるといいのに。
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きっかけは電車でとなりの女の子が読んでいたのを盗み見て借りた本。しかし中身は互いの物語が絡みつつ、それぞれの短編集が連なり、一つの作品をなしている。非常に構成力が高い作品でした。 企画自体は読者からのボツ案を募集し、再構成するといったものらしいが、それを一つの作品にする力はすごい...
きっかけは電車でとなりの女の子が読んでいたのを盗み見て借りた本。しかし中身は互いの物語が絡みつつ、それぞれの短編集が連なり、一つの作品をなしている。非常に構成力が高い作品でした。 企画自体は読者からのボツ案を募集し、再構成するといったものらしいが、それを一つの作品にする力はすごい。 ホワイトステップの平行世界の話、青春絶縁体の自分自身のような話。またいい作家、一人見つけた
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この町の奇跡はせつなくて、あったかい。1つの町で重なりあう、6つの物語。素人さんの小説を作家・乙一さんがリメイクするという企画で生まれた作品だそうです。そのせいか、全体的にバラエティにとんだ物語になっています.まだ乙一作品は2冊目なので,この作品が乙一さんらしいのかわからないけど...
この町の奇跡はせつなくて、あったかい。1つの町で重なりあう、6つの物語。素人さんの小説を作家・乙一さんがリメイクするという企画で生まれた作品だそうです。そのせいか、全体的にバラエティにとんだ物語になっています.まだ乙一作品は2冊目なので,この作品が乙一さんらしいのかわからないけど,悪くないと思うな.
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WEBの企画で募集した読者投稿作品の中から、乙一さんが「リメイク作品」を選びリメイクした短編集。 乙一のオリジナルじゃないのかあ…と少々ガッカリしましたが、全てが乙一作品らしい感じに仕上がっているのがさすがです。 好みだったのは、「青春絶縁体」というお話。 クラスでは浮いてい...
WEBの企画で募集した読者投稿作品の中から、乙一さんが「リメイク作品」を選びリメイクした短編集。 乙一のオリジナルじゃないのかあ…と少々ガッカリしましたが、全てが乙一作品らしい感じに仕上がっているのがさすがです。 好みだったのは、「青春絶縁体」というお話。 クラスでは浮いていて青春と絶縁しちゃってる「僕」が、文芸部の女性の先輩とは気軽に罵り合うことができる…というお話なんですが、身近にいそうなキャラクターたちの一挙一動がリアルで何とも良かった。 この時代特有の青臭い自意識に苦しむ中、深呼吸できる場所を見つけた彼らの奮闘がほほえましかったなあ。 「ホワイト・ステップ」や「王国の旗」というお話も、忘れがたい余韻が印象的でした。 ただ「ホワイト・ステップ」は乙一の某過去作品に似すぎていて、素晴らしい話だけどどうなのこれ…って思いました。
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読者からアイデアを募り、それを乙一がリメイクするという企画もの。 【物語を紡ぐ町】文善寺町で、密かに起こる小さな事件達。 『コンビニ日和』『王国の旗』が特に面白い。 でも一番は、『ホワイト・ステップ』。愛おしくなる爽やかで素敵な物語。 あとがきで本人が触れているように、過去作に類似設定のものがあるが、個人的にそれより好き。ハッピーエンドだからかもしれないが。
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リメイク短編6つ。最後の”ホワイトステップ”がお気に入り。平行世界を題材にしたものは、ごちゃごちゃしがちだけど、シンプルにそしてハートフルに仕上がっていて、ほっこりさせていただきました。
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短編集です。 一話一話は独立しているのだけど、文善寺町という町を舞台にしていて、少しずつ、登場人物や出来事が重なりあった連作短編の趣です。 面白いのが、すべての作品が、一度ボツになったいろんな作家(の卵?)の作品をリメイクするという企画で作られたということ。元になった作品はwebで読めます。 元の作品は趣も全然違うのに、リメイクすると、乙一らしい不思議さとか、切なさとか、何とも言えない雰囲気が出てくるのがすごい。 収録作 小説家の作り方 コンビニ日和! 青春絶縁体 ワンダーランド 王国の旗 ホワイト・ステップ
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