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波紋と螺旋とフィボナッチ の商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

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2015/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルが摩訶不思議っぽくて、図書館で借りました。「?」が多かったけれど、身の回りにある不思議形状なものが数式に当てはめられるのが分かって、単純に面白かった。 時間が経ったら、また読みたい。

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2014/12/29

『太陽』の波紋の力を制御する呼吸法と『無限』の力を生み出す黄金の回転。どちらも『自然界』に溢れていました。フィボナッチは『嘘』でした。ゴゴゴゴゴ…

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2014/12/16

近藤先生の講義を聴講したことがあり、その前から近藤先生の研究は新聞で目にしたことがあって、大変興味深いけど私には難しくて分からない事も多く、一般向けの本は出さないのかなとずっと思っていた。 やっと読むことができました! 知りたかった先生の魚の模様の研究も載っていました! こんな...

近藤先生の講義を聴講したことがあり、その前から近藤先生の研究は新聞で目にしたことがあって、大変興味深いけど私には難しくて分からない事も多く、一般向けの本は出さないのかなとずっと思っていた。 やっと読むことができました! 知りたかった先生の魚の模様の研究も載っていました! こんな難しそうなタイトルですが、軽い語り口で取っつきやすいです。 難しい事を簡単に書くのって大変だと思います。 でもやっぱりよく分からない点もありました。 シマウマはシマシマでもあまり生存に不利でなかったから生き残ったとあるが、シマウマの縞を作ってしまう変異は不可逆なのか。普通の馬から簡単にシマウマが生まれたように、シマウマから普通の馬に戻らないのは何故? など。 シマウマの縞模様はやっぱり何か生存に有利なんじゃ?と思いました。 フィボナッチの話は難しくてよくわからなくなりました。。 生物と数学が手を結んだら、いろいろな事が解るようになるでしょう。ところが生物学が好きな人は多くが数学が苦手、逆もまたしかり。実はこんな理由で2つの学問はあまり協力して来なかったのです。 だから、近藤先生のような両方できる方は救世主ですよね。天才はやはり違います…。

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2014/10/10

新聞で「原宿ブックカフェ」というBSの番組の紹介記事が出ていた。これは面白そうと思って、2回目くらいから録画して見ている。その中で、本書が紹介されていた。これは買って正解でした。フィボナッチの章だけは途中でついていけない部分があったけれど、他はだいたい理解できた。読んでいても気持...

新聞で「原宿ブックカフェ」というBSの番組の紹介記事が出ていた。これは面白そうと思って、2回目くらいから録画して見ている。その中で、本書が紹介されていた。これは買って正解でした。フィボナッチの章だけは途中でついていけない部分があったけれど、他はだいたい理解できた。読んでいても気持ちいい。指紋の形にもいくつかのパターンがある。そんなこと考えたこともなかった。キリンの皮膚模様とひび割れの写真が横に並んでいると、本当にそっくりだ。らせんマウスの顔写真は笑える。これは一見の価値あり。同一個体とは思えない。最終章の「宝探し」としての研究についての話も興味深かった。糸井重里の埋蔵金の番組は私も何度か見た。確かに面白かった。ところで、ここで登場する免疫学の権威のH先生とは誰のことなんだろう。

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2014/07/31

生物の模様がどういった法則で、作られているか考えたことがありますか。カメの甲羅、シマウマの毛の模様、人の指紋、こうしたものは一見法則性のないものと思われるかもしれませんが、実は科学的なルールがあります。魚の模様ができる原理を発見した著者によってわかりやすく解説されると、自然界のも...

生物の模様がどういった法則で、作られているか考えたことがありますか。カメの甲羅、シマウマの毛の模様、人の指紋、こうしたものは一見法則性のないものと思われるかもしれませんが、実は科学的なルールがあります。魚の模様ができる原理を発見した著者によってわかりやすく解説されると、自然界のものの見方が変わってきます。

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2014/06/24

2014/06 読了。軽妙に生物学を解く! 生物学と数学が関係あるとは知らなかった。語り口につられて、結構難しい話も読めてしまった。(とはいえ、難しくて理解できない部分も…) カリフラワー・ロマネスコやフィボナッチ数など、最近出会った事柄が出てきたのも私にとっては楽しかった。...

2014/06 読了。軽妙に生物学を解く! 生物学と数学が関係あるとは知らなかった。語り口につられて、結構難しい話も読めてしまった。(とはいえ、難しくて理解できない部分も…) カリフラワー・ロマネスコやフィボナッチ数など、最近出会った事柄が出てきたのも私にとっては楽しかった。 そして、全編を通すと筆者の研究人生を語る構成になっていた。構成もよかったです。

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2014/05/30

自然界の繰り返しパターンが、数学で解かれていくその発見過程がとても面白い。こんな所で天才チューリングに出会えるとは思いませんでした。ただ私はこの著者のユーモアセンスが鼻について邪魔で、半分以上読み飛ばしてしまいました。余計な飾りを捨てて、シンプルに読みたかった。

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2014/05/15

日経サイエンスでも見かけた興味深いテーマ。 生物の形質を数式モデルで表しつつ、そこで終わらずに意味合いを生物学的に掘り下げる姿勢は良い。 完全に著者の専門分野で話が展開されるのであまり広がりは無い。話も急に専門的に難しくなったり、ネタ元がわかっても笑えないオタクネタにも引っかかる...

日経サイエンスでも見かけた興味深いテーマ。 生物の形質を数式モデルで表しつつ、そこで終わらずに意味合いを生物学的に掘り下げる姿勢は良い。 完全に著者の専門分野で話が展開されるのであまり広がりは無い。話も急に専門的に難しくなったり、ネタ元がわかっても笑えないオタクネタにも引っかかるが、全体的にきちんと考え抜く科学的姿勢に好感が持てる。

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2014/03/22

シマウマのシマ模様はナゼできたのか、植物の成長にはフィボナッチ数列が影響しているのか、などなど、生物の不思議を解説する作品。 最初のカメの甲羅の話は楽しく読めたが、2章目の異常巻きアンモナイトの途中くらいから、自分にとっては結構難しく感じた。キリンの網目模様や人間の指紋の話など...

シマウマのシマ模様はナゼできたのか、植物の成長にはフィボナッチ数列が影響しているのか、などなど、生物の不思議を解説する作品。 最初のカメの甲羅の話は楽しく読めたが、2章目の異常巻きアンモナイトの途中くらいから、自分にとっては結構難しく感じた。キリンの網目模様や人間の指紋の話など、テーマは非常に興味をそそるのだが、残念ながら落ちこぼれてしまった気分。 その代わり、合間に掲載されているコラムは大変面白く、特に『Nature』信仰の話はある意味とてもタイムリーである。またジンクピリチオン効果については、自分も仕事の報告書などでよく似た手口を使い失敗するので、思わず苦笑いしてしまった。 できれば次作はド素人向けに、もう少しやさしく書いていただきたい。

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2014/10/15

ぽんきちさんのレビューを見て、本屋に注文する。 貝殻や動物の角の螺旋構造、シマウマや魚の模様がどうしてできるのか解明していく。何故、数学的現象が発生するのか、生物学的意味を洞察していく辺りがモノスゴク面白い。 シマウマなどの模様や人間の指紋は「波」であるという。この理論を発見し...

ぽんきちさんのレビューを見て、本屋に注文する。 貝殻や動物の角の螺旋構造、シマウマや魚の模様がどうしてできるのか解明していく。何故、数学的現象が発生するのか、生物学的意味を洞察していく辺りがモノスゴク面白い。 シマウマなどの模様や人間の指紋は「波」であるという。この理論を発見したのはコンピュータ理論の生みの親、天才数学者チューリング。解説図の幾つかはチョット理解が足りなかったが、大雑把ながら理解したその理論は驚きの連続で、面白くて堪らない。 そして、生物に見られるフィボナッチ数、黄金律、螺旋の関係は更に驚き。何故数学的にそうなるのか、僕には理解が出来ないのが残念。ところが、近藤先生は生物学的にはダメ、と更に説得力ある理論を出してくる。只々感服。 全体的に冗談っぽいくだけた文章で、最後は宝を探してインディー・ジョーンズしようという文章。おふざけで終わるのかなと思ったら、近藤先生がたった一人でチューリング理論を立証していく研究史。よもや、これが本題で、ここまでは壮大なる序章ではあるまいか。 メンデルは答えが判って実験をしたはずというコラムもこの隠れ実験の伏線だったようだ。近藤先生。ふざけてばかりだけど、その実はかなりの手練れと拝察する。 自然の摂理を表すと云われるフラクタル幾何学の話は出てこないかなと思いつつ読み進めると、アブラナ科ロマネスコのフラクタル構造がチラッと出てくる。だけど、この本読んでるとフラクタルは生物学的に成立しないと思い知らされた。フラクタルっぽく見える現象も部分が全体を写像し続けているんじゃなくて、全体にも部分にも同じ原理が働いているだけ。近藤先生が明かにしたような生物が螺旋を生み出していく営みなんて、フラクタル理論にはあり得ないよ。 また良い本に会うために、近藤先生の名前は忘れないでいよう。

Posted byブクログ