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人はなぜ集団になると怠けるのか の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2013/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まず、タイトルにある「社会的手抜き」とは何かというと、それは以下の通りであ。 「このように、個人が単独で作業を行った場合にくらべて、集団で作業を行う場合のほうが一人あたりの努力の量(動機づけ)が低下する現象を社会的手抜きという。」(p.11) 例えるなら、運動会の綱引きで、周囲が一生懸命綱を引いている中、顔だけ引きつらせて綱を引くフリをしている、そんな感じでしょうか? 褒められたものではないですね。 でも、そんな褒められたものではない社会的手抜きですが、かのビートルズも社会的手抜きをしていたという研究が紹介されています。 この研究結果が面白い! 「その研究では1963〜70年の作品の中162曲について、曲の良し悪しと、ジョン•レノンとポール•マッカートニーそれぞれの単独作品であるのか、それとも両者の共作であるのかについて調べられ、分析がなされている。(中略)もし共作(とくに1996年以降)のほうが単独作よりも質が悪いということであれば、共作では手抜きをしていたことになる。質の指標として曲がシングルカットされたかどうかということ(出来が良かったものはシングルカットしたと、当人たちが述べている)と、人気投票であるビルボードマガジンのチャートの順位を用いた。分析の結果1967年以前はジョンとポールの単独作品のシングルカット率は37.7%であり、共作は52.9%であった。しかし、67年以降はこの傾向が逆転し、単独作品が21%で共作が15.4%となった。チャートランキングについてもこれと同じような傾向が見られた。『ハロー•グッバイ』という1967年の共作の中に、『君はイエスと言い、 僕はノーと言う。君は止まれと言い、僕は進め進めと言う』という歌詞がある。2人の志向性に違いが生じ、共同作品には単独作品ほどのエネルギーを注がなくなったということかもしれない。」(p4) 恋人同士の別れの曲かと思っていましたが「ハロー•グッバイ」って、そういう意味だったんですね! そんなビートルズの不仲(?)を曲にして売っちゃうのもどうかと思いますが。 でも、こんな例を元にして、自分の身に置き換えて見たとき、結構思い当たりませんか?社会的手抜き。 私の周囲にもありますし、私自身も恥ずかしながら、そういうところあります。 本書を読むうち、そうやって自覚が芽生え、対策も思いついてきます。 心当たりのある方、一度手にとってみたらいかがでしょうか?

Posted byブクログ

2013/11/14

自分が頑張っても組織に影響はないって思うから仕方がないよね。 あと、仕事中のプライベートなWeb利用、多すぎだよね。SNSとかで遊びすぎ。

Posted byブクログ

2018/10/14

いろいろなケースがカタログのように載せてあって、そこそこ面白い。 ケーラー効果:尊敬すべき高い能力の人物が同じ集団の中にいる場合、動機付けをたかめて一生懸命はたらく。 サッカー効果:他者から搾取されることを嫌い、そのために動機付けが低下する。 フリーライダー効果:クソマジメに働く...

いろいろなケースがカタログのように載せてあって、そこそこ面白い。 ケーラー効果:尊敬すべき高い能力の人物が同じ集団の中にいる場合、動機付けをたかめて一生懸命はたらく。 サッカー効果:他者から搾取されることを嫌い、そのために動機付けが低下する。 フリーライダー効果:クソマジメに働く人物がいる場合、楽ができると思いこむ。

Posted byブクログ