君のいた日々 の商品レビュー
20年弱連れ添った春生・久里子夫婦が、お互いを亡くした話がそれぞれの視点で交互に語られる。それぞれがお互いを大切にしているんだなというのが伝わってくる思い出話がとても温かい。少し冷めてるけど心根は優しいんだろうなという息子もいい味出してる。
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仲の良い夫婦の妻が亡くなったパターンと夫が亡くなったパターンを交互に、二人のその後。 なかなかに愛溢れていた。 夢に出てきたとか、これは合図的なものだ、とかは男性がよく言う感じでリアルだった。 亡くなる年齢にもよるだろうけど、多分、女性のほうが立ち直り早そう。 でもいつになっても...
仲の良い夫婦の妻が亡くなったパターンと夫が亡くなったパターンを交互に、二人のその後。 なかなかに愛溢れていた。 夢に出てきたとか、これは合図的なものだ、とかは男性がよく言う感じでリアルだった。 亡くなる年齢にもよるだろうけど、多分、女性のほうが立ち直り早そう。 でもいつになっても似た人とかは目で追ったりするのもきっと本当。 どんなに日頃愚痴ってる夫婦でも。
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すっっっっごい微妙。笑 微妙っていうか、行間誘ってくるなーって感じ。 わたしの読了感が正しい(? 王道? 著者のもとめるもの??)なのかはわからんけれども、 「何が言いたいんや?」 と、首をひねりたくなる(いい意味で)小説。 ここまで丁寧につくられてるんやから意味がないことは...
すっっっっごい微妙。笑 微妙っていうか、行間誘ってくるなーって感じ。 わたしの読了感が正しい(? 王道? 著者のもとめるもの??)なのかはわからんけれども、 「何が言いたいんや?」 と、首をひねりたくなる(いい意味で)小説。 ここまで丁寧につくられてるんやから意味がないことはないやろう、どういうことや?? と、考えさせられる本。 そういう意味で、めっちゃ面白いと思う。 ただなあ…。わたしは…。 違う道もあったかもしれない、と、いうところから派生するファンタジーはいまは触手が動かないのよう。 なんでやろうね。リアルすぎるからかな。 大きく言えば転生ものに近い(あくまで「近い」)フィクション。自分の知らない人生がどこかにある、そしてそこで違う自分が生きているんやろうと、思える夢? 希望?? は、45才では持てないのよう。 中学生のころなら、イケたな! でも、ムスメ@中学生には響かなかったようなので、令和の中学生の琴線はここじゃないのかもしれない。わからんけども。笑 別タイトルも読んでみようかな。^^
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読んでいて不思議な感覚に陥るはずです。 だって、それぞれの視点に死が出てくるのです。 そう、片方だけの死ではないのです。 つまりif…というわけ。 やはり男性のもろさは感じますね。 だけれどもそれでも息子君は何かを感じるんでしょうね。 とげとげしい中にも、やさしさを感じるんですから。 そして最後に、思わぬ描写が… 愛せる人に、出会っていますか?
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木皿泉さん脚本の舞台『ハルナガニ』の原作ということで、ずっと読みたかった作品です。大切な人を亡くしたのちも変わらずに続いていく日々を、それぞれの目線から描いた作品。ゆるやかな日常の描き方がとてもよく、特に駅弁の話が好きでした。物語を無理に展開させようとせず、ただただ日々の時間を描...
木皿泉さん脚本の舞台『ハルナガニ』の原作ということで、ずっと読みたかった作品です。大切な人を亡くしたのちも変わらずに続いていく日々を、それぞれの目線から描いた作品。ゆるやかな日常の描き方がとてもよく、特に駅弁の話が好きでした。物語を無理に展開させようとせず、ただただ日々の時間を描いている中に、少しずつ進む2人の姿が見えてきます。春のような心地よさを感じる良い作品でした。
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18年連れ添った夫婦と一人息子の家族 妻の久里子を亡くした夫の春夫と、夫の春夫を亡くした妻の久里子という パラレルワールド的な二つの物語が、交互に綴られている
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とても仲の良かった夫婦。 こちらでは夫春生が妻久里子を亡くし、そちらでは妻久里子が夫春生を亡くしていた。 … 不思議な世界観に最初は戸惑いましたが、双方からの語りとパラレルワールドに、それぞれが相手を思う気持ちが強く伝わってきます。 2人の仲の良さが際立ち、たいへん好ましい。 そ...
とても仲の良かった夫婦。 こちらでは夫春生が妻久里子を亡くし、そちらでは妻久里子が夫春生を亡くしていた。 … 不思議な世界観に最初は戸惑いましたが、双方からの語りとパラレルワールドに、それぞれが相手を思う気持ちが強く伝わってきます。 2人の仲の良さが際立ち、たいへん好ましい。 そう思うからこそ、それぞれが既にいないという事実、相手を思う気持ちに切なくなります。 同じ妻の立場として、朝見送りをしなかった久里子の後悔には痛いほど共感し、そのシーンは後で見返しては目頭が熱くなりました。 同世代なので、カンチとリカ(再放送もしたばかり)、ユーミンには反応してしまい、メロディーが頭の中を巡る時間を過ごしました。
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仲が良かった1組の夫婦。 妻が先に逝ってしまった時、残された夫は? 夫が先に逝ってしまった時、残された妻は? そんな両面からの不思議な物語でした。 「何でこんなに淋しいのかなぁ…?」 「それは幸せだったってからだよ」 大事な人がいなくなってしまった時の 寂しさがじんわり伝わってくる。
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妻を亡くした春生の日々。 夫を亡くした久里子の日々。 中学生の同級生同士の夫婦は仲がよく、 連れを亡くしてからも、どこかそれぞれのそばにいるような気配を感じながら 喪失感と記憶のなかで生きていく毎日。 泣きおやじと息子の亜土夢に言われてしまうほど 涙もろく、 会社の美人秘書と行列ご飯を食べに行き 和室の蛍光灯がチカチカするのは妻久里子の存在だと信じている。 義姉と姪と美味しいものを食べに行き ころころと変わる息子亜土夢の彼女のこと 廊下を歩く音みしみしさんの気配は夫春生だと感じる久里子。 いったいどっちが亡くなったんだ!? 連れを早く亡くすってつらっ。 互いが互いを死んだと思いながら同じ世界でありながらも違う世界で生きていくのは不思議。 パラレルワールドみたいな感じ?? 大昔に読んだルート225みたいな感じ?? 最後に二人が真実に行き着くのかと思ったら、、、 そうでもなかった)^o^(
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*大切な人を亡くした人にも、今、大切な人がいる人にもぜひ読んでいただきたい夫婦の愛あふれる、感涙必至の書き下ろし長篇。 あなたと過ごしたかけがえのない大切な瞬間。 (妻)と(夫)のそれぞれの世界から紡ぐ、(小さな奇跡)の物語* 泣きました。ええ、そりゃもう泣きましたとも。泣きおばさんですよ。こんなに優しい夫婦愛のお話、初めてかも。死しても、そばにいる。ずっとそこに、いる。大切な何かを教えてもらった。
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