君のいた日々 の商品レビュー

藤野千夜(著者)

2015/09/02

夫と妻、それぞれが伴侶を失った後の何気ない日々の描写。
ふとしたことで嫌でも思い出してしまう相手の気配。分かる気がした。
自分にとっては、夫の亡き妻に対する思いのほうが共感できた。
2015/09

2015/08/06

妻を亡くした夫目線と、
夫を亡くした妻目線で書かれているのだが、
あれれ？って感じ。
パラレルワールド的なの？
あっちの世界とこっちの世界みたいな。

借りる時は2組の夫婦の話かと思ったよ。

何だかよくわからない結末というか。

言える事は、
夫は亡くした妻を本当に愛してて、
妻は亡くした夫を本当に愛してる。

2019/04/16

相手と死別した夫婦の様子を夫、妻交互に描く話。
夫の話では妻が、妻の話では夫が死亡し高１の息子と暮らしているパラレルワールド。

死別後も相手をすごく大事に想っている様子が伝わってくるんだけど、現実は介護の期間が長いと夫婦の感情も違ってくるんだろうなーとか思ったり。

2019/02/22

配偶者に死なれた中年（高校生の息子あり）の話。
一組の夫婦の「妻が死んだ場合」と「夫が死んだ場合」が交互に描かれる。
あらすじをみて面白そうだと思ったんだけど、感覚が合わなくて全部読むかは考え中。

表紙イラストを見た時点でちょっと苦手かもなと思った。
可愛い雑貨屋さんで集めてきた可愛いものを可愛くない家にぎっしり詰め込んだような背景も、ほっそい腰とふっとい首とむくんだ顔の、主人公夫婦にしては若すぎる人物も、わざと悪趣味にしたのか素でひどいのか微妙なライン。

子供の名付けセンスとか法事で乾杯とか、そういう部分でキャラクターの上等じゃない感じを見せるのは上手だなと思う。
けどこれも素でやってるような気もしちゃうんだよな…

で、夫婦関係や子育ての在り方がものすごく苦手なタイプで読んでらんない。
ひどいことはしていない。暴力も暴言も搾取もない。
でもこの「してあげる」つもりで侵害していくほっこりした邪悪さがリアルにおぞましい。

その辺はまあ、私の嫌いポイントを直撃したというだけの話だ。
けど介護に苦しまずにすむ程度の素早い死にざまだとか、
高校に入りたての息子がいてもこれからの生活を心配しないでいい経済状況だとか、
熱心にアルバイトさせてくれる友人だとか、
都合よく恵まれた状況にうんざりしてしまった。
この感じは『シュガータイム』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4122020867っぽい。

『少年と少女のポルカ』http://booklog.jp/users/nijiirokatatumuri/archives/1/4062648512の人だから皮肉を期待しちゃうけどどうなんだろう。
最後まで読めばわかるのかな。

話のタイプが似た『とりつくしま』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4480804072とおんなじ種類の嫌悪感を抱いた。

2014/10/19

『ルート２２５』の方が面白い。これは、夫婦愛がこれでもかという感じで、しっくりこなかった。長い間夫婦でいれば、いい思い出ばかりではないと思うけど、この夫婦はなかったみたいね。そういう夫婦もいるのかな。死んじゃっていい思い出だけが残るのかな。
著者のことは好きなので褒めたいのだけど。
昔の作品の方が好きだった。なんか、だんだん毒気が抜けてきた感じ。

2014/07/08

どうなるのか、と思いながら読み進んで、パラレルワールドでした。
著者の作品は初めてですが、これもありかな。

2014/06/29

ある仲の良い夫婦の、妻が死んでしまった世界を生きる夫と、夫が死んでしまった世界を生きる妻のお話が交互に描かれる。本読んでから舞台観ればよかったなあ。

2014/05/22

★2.5 読みやすくてあっという間に読み終えた。途中、涙をこらえるシーンもあったけれど、好みかどうかというと好みではないかな。夫がどうしても好きになれないタイプでした… (笑)この手のストーリーはどうしたって自分と旦那さんに置き換えて読んでしまうところがあるし、なんとなくフワフワとした雰囲気の話なの で、感情も持っていかれちゃって夢中で読んだ！とはならなかった。
あと、どうでもいいことかもしれないけれど、表紙のイラストと50代の主人公たちの差にどうしても違和感を感じてしまってムズムズします。

2014/05/10

５０前後のそろそろ人生の終わりを感じ始める人のシュミレーション小説だろうか。それにしても夫婦の仲が、現実世界一般で聞くのとは大きくかけ離れているようにも思うけれど、こうだったら良いなという感じかもしれない。

2014/03/10

良かった。私も主人もどちらかが一人になってしまったら
どうなってしまうのだろう。と時々思うが、こんな感じかも・・・と。　切ないな。
時々読みかえしたい。