村上海賊の娘(下巻) の商品レビュー
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上巻前半の冗長さはどこへやら。 どんどんスピード感が上がって、特に海戦が始まってからは途中で止めることができずに一気読みしてしまいました。 景を救うために村上水軍が次々に引き返していく場面は、定番と言えば定番の展開なのですが、やっぱりワクワクします。 和田さんの作品の中では、『のぼうの城』と同じくらい切り入りました。
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上巻は星4つでしたが、下巻は5つです★ 特に“鬼手発動”後の展開が好きです。 村上・毛利両水軍が、次々と反転していく場面は、思わず手に汗握るようにして読みました。 めくるめく海戦シーンでは、挫折後一皮剥けた景をはじめ、どのキャラも輝いていました。 この本で、村上水軍に俄然興味がわきました。博物館があるようなので、訪れてみようかな。
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泉州侍のスコーンと抜けた阿呆さ加減というか 肝の太さ、世の中面白いのが一番偉いっていう 考え方はすごくかっこいい! 現代の男の人にも見習ってほしい 器の大きさってこういうことなんじゃないかなぁ。
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のぼうの城が面白かったから少々ハードルが上がりすぎてて、ものたりない印象があったかも。下巻から始まる海上での戦闘シーンはなかなかの迫力だったけど、どうも登場人物のキャラに入り込みにくくて、うーんもひとつ。
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上巻が凪だとすると下巻は波渦巻く大時化。 色鮮やかな大出血合戦シーンは頭中に怒号轟くほど、掛け合いが駆け巡り読むスピードが追いつかない。 ただ面白おかしいだけでなく、時折引用する史実が劇画的なところをピシっと締めくくる。 うん、面白かった。
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下巻になってもなかなか海戦のシーンにならないので、後半の木津川合戦までちょっと読書スピードがあがらなかったが、いざ合戦のシーンになると内容もスピーディーにかつ展開が速く、同時に読む速度も速くなった。 合戦シーンは逆転につぐ逆転と言った感じで非常にわくわくした。 主人公の「景」...
下巻になってもなかなか海戦のシーンにならないので、後半の木津川合戦までちょっと読書スピードがあがらなかったが、いざ合戦のシーンになると内容もスピーディーにかつ展開が速く、同時に読む速度も速くなった。 合戦シーンは逆転につぐ逆転と言った感じで非常にわくわくした。 主人公の「景」のイメージは小山ゆう氏が描く「あずみ」に近いものがあったのは私だけだろうか。
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一人でも信長軍に挑もうとする景に刺激され、戦場放棄しかけていた毛利、村上の大船団は反転する.物語はいよいよ木津川合戦に.満身創痍の景は全身から血を流しながらも大男の七五三兵衛との一騎打ちを演じる.どうしてこういう時って女性の方がかっこいいんだろう.
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血湧き肉踊る海賊の戦いと言葉の掛け合い、ワクワクどきどきのしっぱなし!単純に面白かった。史実に忠実に書こうとしているところと桁外れのエンターティメントの相乗効果がすばらしい。
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ちょうど下巻を読んでいる時に、この作品が、2014年本屋大賞を受賞したのを知りました。やったね! と思わず、Vサイン? 上巻もそうでしたが、下巻も個性的な登場人物のキャラがますます冴えわたり、面白くズルズルと引き込まれて読んでいました。現代風な歴史小説というならとても新鮮で、...
ちょうど下巻を読んでいる時に、この作品が、2014年本屋大賞を受賞したのを知りました。やったね! と思わず、Vサイン? 上巻もそうでしたが、下巻も個性的な登場人物のキャラがますます冴えわたり、面白くズルズルと引き込まれて読んでいました。現代風な歴史小説というならとても新鮮で、本屋さんが目指す「売りたい本」というのにはピッタリだと思います。 ・・・・と、受賞の感想を先に述べてしまいました。 さてさて下巻でのパイレーツ姫「景」の活躍、どうなったのでしょう。 大坂へ一向宗の門徒を送り届け、泉州海賊眞鍋七五三兵衛たちと顔見知りになった景ですが、戦いを真のあたりにし、頭で描いていたかっこいいだけの戦いではないことを知り、傷心のまま故郷の伊予へ帰りました。 それからの景は、キッパリと舟から降りました。武勇と海賊業の雄姿も影を潜め、相手も決まっていない嫁入り準備に勤しむ毎日。親バカな村上海賊の統領は、そんな娘に満足していました。景は、村上海賊が毛利軍と手を結び、織田と眞鍋海賊の連合軍と戦うことになっても、戦いに行こうとは思っていなかったのですが・・・。自分を慕う門徒たちのことを思い出し、一気に奮いたちます。村上海賊の姫、再び海上へ。荒々しい海賊たちに混じって、眞鍋海賊と戦いに臨みました。 読み応えは、大男泉州海賊の眞鍋七五三兵衛と景の一騎打ち。 普通の男性でも到底叶わない七五三兵衛に、長身とはいえ女性の身で何回も斬られながらも勇敢に挑む景。波にゆれる足場の悪い舟の上ならではの戦いが、映画のワンシーンのように詳細に描かれていました。(やっぱり、海賊ですから、見せ場はこの海上戦ですよね~。) 村上海賊は、当時実在した海賊です。村上景という姫も系図には載っていませんが、『萩藩譜録』にその記録があるそうです。 世間知らずでわがままなお姫さまですが、 守らなければならない信条をしっかりと持って行動していました。 「ありのまま」の自分で生き抜く姿勢を持った女性だったのです。 当時の海賊たちの様子も描かれていて楽しく読めました。舞台が関西だったのも面白味を感じるポイントなのかもしれません。 特に泉州海賊眞鍋のキャラと関西弁は、作品の中でもひときわユニークです。敵ながらあっぱれ!あっぱれ! パイレーツ姫の活躍を堪能し、「2014年本屋大賞受賞」に賛辞して、ブクレポ完了といたします。
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七五三兵衛が死んだ時かな、泣いたのは。木津川口の戦いが夜戦だとは知らんかったし鈴木重秀の参戦もウソくさいけどまぁあれだけ壮大に海戦を描いてくれたもんです。能島村上が途中まで弱く描かれ過ぎな気もしたな。
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