村上海賊の娘(下巻) の商品レビュー
あ~ん、景と七五三兵衛と夫婦にさせたかったのにな~ まあ、それは本を読む前から決まっていたことなのだから仕方ないね。 これって実写化したらものすごいスプラッタだよね
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愛すべき阿呆。 「阿呆」には「しょうがないなぁもう」っていう愛情が含まれていると改めて感じる作品。 史実を知らずに読んだので、 海戦が始まってからは目まぐるしく変わる戦況の怒濤の展開に引き込まれ、どんどんページが進む。眠れない。 戦略・戦術も見所だけれど、それを実行する胆力・...
愛すべき阿呆。 「阿呆」には「しょうがないなぁもう」っていう愛情が含まれていると改めて感じる作品。 史実を知らずに読んだので、 海戦が始まってからは目まぐるしく変わる戦況の怒濤の展開に引き込まれ、どんどんページが進む。眠れない。 戦略・戦術も見所だけれど、それを実行する胆力・武勇にも感嘆する。 魅力的なキャラクターたち。 戦う相手の為人をも知るからどちらか一方に肩入れできず、よい落とし所を願いながら読んでしまった。 きっと甘いと言われてしまうんだろう。
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村上海賊の娘、景。 戦の中で風のように駆け抜けて、風のように時代を生き抜いた強い女の物語。 惚れた漢を手にかけるという決断をした女の心境は如何ばかりだったか。 また逆も然り。 それでも、それを楽しんでしまう所がきっと海賊であり、泉州者なんだろうなぁ。 脇を固める海賊たちも、いずれ...
村上海賊の娘、景。 戦の中で風のように駆け抜けて、風のように時代を生き抜いた強い女の物語。 惚れた漢を手にかけるという決断をした女の心境は如何ばかりだったか。 また逆も然り。 それでも、それを楽しんでしまう所がきっと海賊であり、泉州者なんだろうなぁ。 脇を固める海賊たちも、いずれも心地いい豪傑たち。 日本には、いつの時代からこうした豪傑たちが居なくなってしまったんだろう? 和田竜さんの描くキャラクターには嫌な奴はいても、本当の悪は存在しない。 何故なら、誰もが自分の中での正義を正義だと信じてその人生を全うしている様を描いているからだと思う。 イジメる姉とイジメられる弟の描写が非常に細かくて、和田さんの観察眼の鋭さに敬服です。
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「のぼうの城」にも劣らぬ傑作。 海賊・村上水軍・石山本願寺の戦いと言えば白石一郎の「海狼伝」「戦鬼たちの海」を思い出すが、和田竜独特の歴史エンタメモノ。 「能島村上」「来島村上」「因島村上」の三家村上。筆頭の能島村上家の姫君「景(きょう)」の物語。男勝りで腕力でも男に引けをとらな...
「のぼうの城」にも劣らぬ傑作。 海賊・村上水軍・石山本願寺の戦いと言えば白石一郎の「海狼伝」「戦鬼たちの海」を思い出すが、和田竜独特の歴史エンタメモノ。 「能島村上」「来島村上」「因島村上」の三家村上。筆頭の能島村上家の姫君「景(きょう)」の物語。男勝りで腕力でも男に引けをとらない「悍婦で醜女」。目鼻立ちスラリとした姿態は現代なら美女。 信長に封鎖される「大坂本願寺」。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼り、毛利・村上の水軍もついに難波海へ。村上海賊は「鬼手」を携えていた。泉州海賊対村上海賊。桁違いで圧巻の戦闘シーン。逆転に次ぐ逆転。陽の海賊気質。久々の★★★★★
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海賊だからか、男だからか。こいつらほんと、アホや…と思ってしまった。 後半なんて、私、泣きながら笑ってたし。 和田竜さん、人物を描くのがうまいなぁ。 一人ひとりの描き方がとにかく面白い! 人の生き死にの価値がこんなに現代と違うんだ、と驚きながら、 なんでも守り守りに入る今の時代っ...
海賊だからか、男だからか。こいつらほんと、アホや…と思ってしまった。 後半なんて、私、泣きながら笑ってたし。 和田竜さん、人物を描くのがうまいなぁ。 一人ひとりの描き方がとにかく面白い! 人の生き死にの価値がこんなに現代と違うんだ、と驚きながら、 なんでも守り守りに入る今の時代って、面白いのかなと、ちょっと考えてしまいました。
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和田竜さん「村上海賊の娘」下巻、読了。百姓の源爺、留吉、泉州の面々による攻防戦。本当の戦場を目の当たりにした景、揺れる想い、信長、本願寺の戦いの裏で進む策略とは。兵糧は無事に本願寺へ届けることが出来るのか。。海戦の躍動感が読んでいて心地好い。時にハラハラ、時にそんな無茶なーと思い...
和田竜さん「村上海賊の娘」下巻、読了。百姓の源爺、留吉、泉州の面々による攻防戦。本当の戦場を目の当たりにした景、揺れる想い、信長、本願寺の戦いの裏で進む策略とは。兵糧は無事に本願寺へ届けることが出来るのか。。海戦の躍動感が読んでいて心地好い。時にハラハラ、時にそんな無茶なーと思いながらも楽しく読ませてもらいました。最後はもう少し違った終わり方でもいいかなっと思いましたが、どこか優しさを感じさせてくれる和田さんの作風、好きですね。
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お見事。とにかく人物描写が活き活きとしていて素晴らしい。戦いの場面が長かったけど完璧に引き込まれてしまった。
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後半の戦いの描写はすさまじい。だが戦うものたちはどこか陽気だ。 それぞれの場にあって、状況を読み、策を練る。 義のためではなく一族が生き残るために戦う。 むしろ旗の言葉に背かぬよう、前に進み続ける源爺を殺す七五三兵衛。落ち込む景姫だったがそのまますんなり治まる性格ではない。一向宗...
後半の戦いの描写はすさまじい。だが戦うものたちはどこか陽気だ。 それぞれの場にあって、状況を読み、策を練る。 義のためではなく一族が生き残るために戦う。 むしろ旗の言葉に背かぬよう、前に進み続ける源爺を殺す七五三兵衛。落ち込む景姫だったがそのまますんなり治まる性格ではない。一向宗門徒を救うために抜けだす。「きしゅ」の出現に状況は一転する。 七五三兵衛の猛烈な戦いぶりが群を抜いているが他の武将たちも個性的だ。随所にちりばめてある決めぜりふ。アニメになるかも。
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あー面白かったー。景姫の純粋な行動が海賊たちの心を揺さぶる。最強の瀬戸内水軍がいよいよ動いた。昨日の友は今日の敵。今日の助っ人は過日の敵方傭兵集団。奇襲、取り込み、乗っ取り、沈網、かがり筏にヤガラモガラ。詞(ことば)戦い、航(から)割り、組打ち。ページをめくるごとに緊張、笑い、驚...
あー面白かったー。景姫の純粋な行動が海賊たちの心を揺さぶる。最強の瀬戸内水軍がいよいよ動いた。昨日の友は今日の敵。今日の助っ人は過日の敵方傭兵集団。奇襲、取り込み、乗っ取り、沈網、かがり筏にヤガラモガラ。詞(ことば)戦い、航(から)割り、組打ち。ページをめくるごとに緊張、笑い、驚嘆、安堵、と心が揺さぶられて息つく暇もない。 終盤の展開は予想外だった。個人的に作者の作品には愉快、豪快、爽快、それでいてちょっとセンチメンタル、というイメージを抱いていた。武人の末期の振る舞いなども、ある程度予測可能と思いながら読み進めていたのだけど、良い意味で裏切られた。ちゅうか戦怖い、舐めてたらあかんのね。 本作は歴史学的に一次資料といえる文献からの引用も多く記されており、そこからも作者が史実にどこまでも忠実であろうとした様子が伺える。過去を歪曲させずにエンタテインメント性の高い作品を作り上げる作者の実力は底が知れない。「作者はおんしゃい奴!」ともかく今回もめちゃくちゃ楽しませてもらった。
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上下巻延べ900ページ近くに及ぶ大長編歴史小説ですが、 一度、読み始めると読み止まらなぃ…、重厚といぅよりも、 和田さんらしぃエンターテインメント性のある作品でした。 主人公の村上海賊の娘の『景』は、醜女といぅ設定ですが、 その容姿は、現代であれば、正統派トップモデルのそれで、...
上下巻延べ900ページ近くに及ぶ大長編歴史小説ですが、 一度、読み始めると読み止まらなぃ…、重厚といぅよりも、 和田さんらしぃエンターテインメント性のある作品でした。 主人公の村上海賊の娘の『景』は、醜女といぅ設定ですが、 その容姿は、現代であれば、正統派トップモデルのそれで、 お話や登場人物の設定、構成、展開や、彼女の言動などは、 何気にナウシカを髣髴とさせるものもあり、その点からも、 エンターテインメント性の高さが感じられるお話でした…。 井の中の蛙ながら、誰よりも海賊らしぃ姿を描いた「起」、 外の世界で現実を突きつけられ、失意に沈むまでの「承」、 となる上巻は、本書に引き込まれるには十分な内容であり、 出陣と、およそ海賊らしくなぃ智略により撤収する「転」、 これを一転させ、大海賊同士による一代決戦となる「結」、 となる下巻は、ドラマチックな内容に仕上がっていました。 全編を通して、大河ドラマといぅよりも映画向きの作品で、 スクリーンで、大迫力の海上決戦を観てみたぃと思わせる、 迫力のある、といぅよりも迫力が伝わってくる作品でした。 とても、面白かったです。
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