ミツバチの会議 の商品レビュー
ミツバチ好き向け。 ミツバチの意思決定を直接民主制か間接民主制と比較して自社のマネジメントに活かそうなどと考えている目がギラギラしているビジネスマンには向いてない。 引越しの際、複数の選択肢から新しい巣をどこにするかをミツバチがどのように決定しているかを研究した内容。理想の巣の...
ミツバチ好き向け。 ミツバチの意思決定を直接民主制か間接民主制と比較して自社のマネジメントに活かそうなどと考えている目がギラギラしているビジネスマンには向いてない。 引越しの際、複数の選択肢から新しい巣をどこにするかをミツバチがどのように決定しているかを研究した内容。理想の巣の姿は事前に決まっている。複数の候補のうちどれが理想に近いかを効率的に選んでいることを発見した功績はすごいと思う。しかし引越し意外の事例の紹介はほぼ無い。 実際の人間社会における意思決定はハチの巣選びと比較して不確定要素が多く本書を参考にするには無理があると思う。ハチの生態を勉強してハチすげーなーと感心するための本。
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ミツバチの意思決定がどのように人間で適応できるかについてだけ知りたい人は、本当に最後だけ読めば良い気がする。 後は、ミツバチの生態について科学者じゃなくても分かりやすく書いてあるけど長い。笑 でも驚いた生態能力は沢山あったから楽しかったけど、情報を取捨選択して軽く読んで飛ばしてし...
ミツバチの意思決定がどのように人間で適応できるかについてだけ知りたい人は、本当に最後だけ読めば良い気がする。 後は、ミツバチの生態について科学者じゃなくても分かりやすく書いてあるけど長い。笑 でも驚いた生態能力は沢山あったから楽しかったけど、情報を取捨選択して軽く読んで飛ばしてしまった部分もあるかな。。。
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ミツバチの分蜂のメカニズムを解明する実験の結果が詳しく書かれている。ミツバチの高度なコミュニケーションスキルがすごい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
足長バチは肉食なのにたいし、ミツバチは草食である。 このことを今回はじめて知ったわたしでも読める本。あっぷあっぷしながらだけれど。 “ヒトの意思決定作業にかかわる神経の動きと、ミツバチの群れが新居移住時におこなう一連の動きが酷似している、”という指摘に震えた。無駄のない組織とは、こんなにもうつくしいものなんだなぁ。 ただ、気になるのは、ミツバチの会議とヒトの会議は比較対象としてOKなのかという点である。 著者も述べているように、ミツバチの無駄のない会議運営は、本能に起因したものだ。本能や遺伝子というくくりでいえば、ミツバチの会議(=多数のミツバチ)と釣り合いがとれるのはヒトの会議(=多数のヒト)ではなく、ヒトの細胞の会議(=単体のヒト)では……。 この疑問は、著者のいう「超個体としてのコロニーと社会としてのコロニー」解釈で解決可能なのだろうか? おもしろいことに、本書の装丁はすごく可愛いらしい。 蜂蜜色のカバーとデフォルメされたミツバチ。さらに、章題が載るページにもデフォルメされたミツバチの絵が添えられている。一章では一匹だったその数は、二章では二匹に、三章では三匹に……と、各章と連動して変化する。 本書への細やかな気遣いが感じられる装飾だと思う。 たいして本書の主役であるミツバチは、装飾よりも機能重視・デザイン先鋭化によって、うつくしい会議を運営している。 でも、装飾だっていいものだと思う。 ミツバチの意思決定会議を解明し、ヒトの会議にもそれを活かせないかと思索を広げる本書が、装飾に彩られて手元にある。両者のいいとこどりが出来る、こういうのがヒトの強みなのかもしれない。
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巣の候補地や蜜のありかを示す尻振りダンスがどのように表現されるかなど、実験のプロセスまで含めてかなり詳しく書いてある。 人間の脳が、細胞それぞれがミツバチの個体とみなして、ミツバチの群全体としての意思決定プロセスに似ているというところが面白い。ミツバチの個体はある外界の刺激に対し...
巣の候補地や蜜のありかを示す尻振りダンスがどのように表現されるかなど、実験のプロセスまで含めてかなり詳しく書いてある。 人間の脳が、細胞それぞれがミツバチの個体とみなして、ミツバチの群全体としての意思決定プロセスに似ているというところが面白い。ミツバチの個体はある外界の刺激に対して機械的に反応するだけなのだが、群全体としては複雑な意思決定を行っているということである。
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以前、新聞の書評で採り上げられていたので興味を抱いて読んでみたものです。 「ミツバチの会議」というタイトルは、何とも気になるいいネーミングですね。結構人気も出ているようです。 本書のテーマは、ミツバチが新しい巣を作る際の「集団としての意思決定プロセス」の解明なのですが、著者...
以前、新聞の書評で採り上げられていたので興味を抱いて読んでみたものです。 「ミツバチの会議」というタイトルは、何とも気になるいいネーミングですね。結構人気も出ているようです。 本書のテーマは、ミツバチが新しい巣を作る際の「集団としての意思決定プロセス」の解明なのですが、著者が発見したその仕組みはなんと「直接民主主義」ともいえるものでした。 そして、さらに興味深いのが、このミツバチの分蜂群の意思決定メカニズムと霊長類の脳の働きとの類似性の指摘です。そこでは、ミツバチは“ニューロン”に相当する働きを果たしているのです。 いつもながら「自然の創造の驚異」ですね。
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生物学者が蜜蜂の分蜂(6月頃女王蜂を中心に新しい巣作りのために分離する行動)の研究結果をベースに意思決定論へ展開。蜂の社会は脳の構成に類似しているとする。 8割は蜂の詳細な研究。数万匹のによる一発勝負の分蜂を成功させるために蜜を集める経験を積んだ数百匹の働き蜂が入り口の広さと体積...
生物学者が蜜蜂の分蜂(6月頃女王蜂を中心に新しい巣作りのために分離する行動)の研究結果をベースに意思決定論へ展開。蜂の社会は脳の構成に類似しているとする。 8割は蜂の詳細な研究。数万匹のによる一発勝負の分蜂を成功させるために蜜を集める経験を積んだ数百匹の働き蜂が入り口の広さと体積をベースに周辺の穴をいくつも探して仲間の前でダンスをしてその回数でアピールする。そのダンスを受けて別の蜂も調べてダンスに加わり最終的に満場一致で移動を開始する。 目的を共有した構成員、豊富な選択肢、自由な議論、公平な判断、必要十分な定数での可決がポイントとなる。またリーダーは必ずしも必要ではなく、問題が明瞭である場合は議論と可決のファシリテーターとして動くべきである。
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第1章 ミツバチ入門編 第2章 ミツバチコロニーの生活 第3章 ミツバチの理想の住処 第4章 探索バチの議論 第5章 最良の候補地での合意 第6章 合意の形成 第7章 引っ越しの開始 第8章 飛行中の分蜂群の誘導 第9章 認知主体としての分蜂群 第10章 分蜂群の知恵
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「スゴい会議」のようなビジネス書かと期待して読み始める。 ミツバチは集団で最良の選択をする仕組みを持っている。これを我々の会議の進め方に置き直すと…というような。 たしかにそういう結論ではありました。 全10章のうち、ラスト2章はそのような内容でした。 ただ、それまでの8章は...
「スゴい会議」のようなビジネス書かと期待して読み始める。 ミツバチは集団で最良の選択をする仕組みを持っている。これを我々の会議の進め方に置き直すと…というような。 たしかにそういう結論ではありました。 全10章のうち、ラスト2章はそのような内容でした。 ただ、それまでの8章は純粋にミツバチの生態を分析した内容で、幼い頃に読んだファーブル昆虫記を思い出しましたw こういう結論でした。 「効率的な集団の五つの習慣」 1.意思決定集団は、利害が一致し、互いに敬意を抱く個人で構成する 2.リーダーが集団の考えに及ぼす影響をできるだけ小さくする 3.多様な解答を探る 4.集団の知識を議論を通じてまとめる 5.定足数反応を使って一貫性、正確性、スピードを確保する これがどういう意味なのかは本書を読んでみてください。
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トーマス・シーリー『ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか』築地書館、読了。各々が仕事を分担し複雑な共同生活を営むミツバチ。どうして高度な社会を営むことが可能か。本書は探索バチの巣分かれ行動の分析を通じてその疑問に答える。 http://www.tsukiji-sho...
トーマス・シーリー『ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか』築地書館、読了。各々が仕事を分担し複雑な共同生活を営むミツバチ。どうして高度な社会を営むことが可能か。本書は探索バチの巣分かれ行動の分析を通じてその疑問に答える。 http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1462-0.html ミツバチは数日で巣分かれを実行する。巣場所候補を探し数ある選択肢から最良を見いだすのが探索バチ。各々が尻降りダンスで場所をアピールしその提案が吟味。特定の蜂が先験的に判断するのではなく、コロニー内の水平な討議(会議)が候補を決定する。 ミツバチの行動分析を通じて浮かび上がる合意形成の5つのポイントを著者は次のように指摘する。①意思決定集団は、利害が一致し、互いに敬意を抱く個人で構成する、②リーダーが集団の考えに及ぼす影響をできるだけ小さくする、③多様な解答を探る、④集団の知識を議論を通じてまとめる、⑤定足数反応を使って一貫性、正確性、スピードを確保する 著者は5つの教訓に従い教授会を運営、その成果が評価されているという。(本能だろうが)ミツバチの合意形成プロセスは「集団が選択肢を探す能力は、一個人の力に勝る」ことを雄弁に語っている。無言の会議ではなく、多様な選択肢をどれだけ出し、それを公平に判断できるのかどうか。本書には民主主義再生のヒントが詰まっている。
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