日本の論点 の商品レビュー
アベノミクス、道州制、加工貿易立国からクオリティ国家への転換、グローバル社会に向けた教育の転換、TPPを好機と捉えた農業改革、医療制度改革、憲法問題、外交問題、そして原発・・・。 日本が抱える諸問題を、これでもかというほど取り上げ、分析し、改善案を提示する。書かれている内容は大...
アベノミクス、道州制、加工貿易立国からクオリティ国家への転換、グローバル社会に向けた教育の転換、TPPを好機と捉えた農業改革、医療制度改革、憲法問題、外交問題、そして原発・・・。 日本が抱える諸問題を、これでもかというほど取り上げ、分析し、改善案を提示する。書かれている内容は大前氏が常日頃からあらゆる書籍、媒体で提言している内容の総和といった感じで、特に目新しいものはない。日頃から氏の言動に注目している僕としては、本書を読み通すのは学んだことの復習のような感じで、知識の血肉化になる。(アベノミクスに関しては本書の直前に読んだ竹中平蔵氏の『竹中先生!日本経済次はどうなるの?』での竹中氏の主張と真っ向から対立する意見が多く、少し戸惑ったが。) 冒頭のジャック・アタリ氏との対談も示唆に溢れていて面白い。また最後の三浦雄一郎氏との対談はとても温かみを感じる。いくつになっても夢や目標を持ち、苦労から楽しみや面白みを見出し、やりたいことをやり続けろ、と。 本書で展開される様々な主張(特に日本の現状の悲惨な部分についての言及)にところどころ暗雲たる気分にさせられることもあるが、最後はとても前向きな気持ちになりました。
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最後の、登山家三浦さんの話がとてもよかった。 今度本などがあれば買って読んでみたい。 極端な表現が多く、反発心をすこし持ちながら読んでいたが、私ももっと大きい視野で変化をもたらす人材になれるよう、努力していこうと思った。 あとは、楽しくないことをどれだけ楽しくできるように工夫す...
最後の、登山家三浦さんの話がとてもよかった。 今度本などがあれば買って読んでみたい。 極端な表現が多く、反発心をすこし持ちながら読んでいたが、私ももっと大きい視野で変化をもたらす人材になれるよう、努力していこうと思った。 あとは、楽しくないことをどれだけ楽しくできるように工夫するか、という三浦さんの言葉を、仕事の中でも活かしていきたいと思う。
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教養が一時期流行っていたが、教養の一環として読んだ。 論点が色々書いてあるが、農業に関して頭がスッキリした。そもそも日本は農業に適していない。山ばっかりだから。国土を守るためというのも嘘。そもそも石油は日本では産出で賄えない。他国と揉めたら終わりの国が日本。 平たくわかりやすい。
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大前氏は割と好きな作家でしたが、最近橋下を指示したり 政治の世界に首を突っ込んだり。経営や教育をやってれば いいのにと思うことも多々あり。 今回の本の内容も、ビジネスというよりも政治や外交(外交は昔 からよく書かれていましたが)の話題が多く。特にありきたりの内容 ばかりかと思いま...
大前氏は割と好きな作家でしたが、最近橋下を指示したり 政治の世界に首を突っ込んだり。経営や教育をやってれば いいのにと思うことも多々あり。 今回の本の内容も、ビジネスというよりも政治や外交(外交は昔 からよく書かれていましたが)の話題が多く。特にありきたりの内容 ばかりかと思いました。
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変化を厭うアタマの硬い年輩の方も先々の日本の将来を担う若者も、全員読んだ方が良いと思う。 相変わらずの大前節。 でも、やっぱり納得。アタマの硬い年輩のハズの大前氏が、こんなにも柔軟に精確に日本を分析また予測しているのを1つの参考にして私たちは日々を過ごすべき。 危機感!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
The ヒラの日本人の私ですが、日本の論点について大前氏の意見を拝見させて頂きました。 大前氏は、アベノミクスに懐疑的なんですね! やはり、賛否両論別れるアベノミクスですが、今まで見てきたアンチアベノミクスの人の中では一番冷静に捉えている感がありました。 「今問われているのは、過酷な事故になったときにすべての電力会社にそれを収束させる力があるのか?ということである。 これからの原発事業には、三つの大きな課題待ち受けている。一つは『再稼働、オペレーションの問題』であり、二つめは『燃料サイクルと使用済み核燃料の処理問題』、そして三つ目が『廃炉の問題』である。どの課題も電力会社が単独でマネジメントできる範囲を超えてしまっている。 原発事業は一つにまとめて公営化し、全国九電力の精鋭を集めてマネジメントしていくしかないだろう。」(p.182) 全国九電力がバラバラに対策するのではなく、連携して、原発問題に取り組んで行く。 そして、安全が確保された後、世間を納得させて原発再稼働というストーリーだろうか。 大前氏らしいスマートなやり方かな〜と思いました。
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