日本の論点 の商品レビュー
★プレジデント誌の連載および対談記事を加筆修正して取りまとめたもの。2011年の記事もあるが問題の構造は変わってない。日本の抱える問題を頭に入れて一人一人出来ることを考えるしかない。
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もう一年位、積読状態だった一冊。しかし三年位前に書かれた内容でも今もって通じる話という点に悲しくなるというか、日本は停滞一辺倒…もう救いようなしか、という思いになるけど最後の三浦さんとの対談が救い。今からでも、現状をよい方向に導くべく改革に着手すべき。一人一人が身近な所からでいい...
もう一年位、積読状態だった一冊。しかし三年位前に書かれた内容でも今もって通じる話という点に悲しくなるというか、日本は停滞一辺倒…もう救いようなしか、という思いになるけど最後の三浦さんとの対談が救い。今からでも、現状をよい方向に導くべく改革に着手すべき。一人一人が身近な所からでいいから、勉強・目標・行動。
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論点全体を見て考えたのは、組織的に言えば分業は最適なのだけど、分業しすぎて全体像を考える人間がいなくなってしまった。そして、個別論点しか叫べなくなってしまった。っていうことでしょうか。 それに対し統治機構を変革して個別の戦略を作ることで日本は生き残っていく、と。 対談も良かった...
論点全体を見て考えたのは、組織的に言えば分業は最適なのだけど、分業しすぎて全体像を考える人間がいなくなってしまった。そして、個別論点しか叫べなくなってしまった。っていうことでしょうか。 それに対し統治機構を変革して個別の戦略を作ることで日本は生き残っていく、と。 対談も良かったです。「おもしろくなるように工夫してみろ」。もし自分が親になってもこれは言いたい。間違いなくいい言葉です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大前研一の視点は明確でわかりやすいから好き。 平均年齢が50を超える前に改革しなくてはいけない。 歳をとると保守的になり,新しいことをやりたがらない。 為替で一喜一憂するのは三流国。クオリティ国家はコスト高を言い訳にしない。高くても売れる競争力ある商品やサービスを提供している。
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大前さんの本を久しぶりに読んだが、ひとつひとつの言葉が心に響いてきた。 現在の日本の問題点(論点)について、根本的な本質を捉えて効果的な戦略を展開している。 大前さんのように明確なビジョンを持った人がリーダーになるべきだと思った。
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実は大前研一の著作を読むのが今作が初めてであった。ビジネスマンとしての戦略云々は実感が掴めず敬遠しているところがあったがこの本はもっと広い視点で語られており、一日本人としての心得を学んだ。日本の政治家、官僚、国民の堕落が現在の経済状況を生み出したという指摘はごもっとも。世界がどう...
実は大前研一の著作を読むのが今作が初めてであった。ビジネスマンとしての戦略云々は実感が掴めず敬遠しているところがあったがこの本はもっと広い視点で語られており、一日本人としての心得を学んだ。日本の政治家、官僚、国民の堕落が現在の経済状況を生み出したという指摘はごもっとも。世界がどうのこうのという以前の問題だ。
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いくつかのテーマが書かれていたので、覚えているテーマについて徒然に。 最初の論点はバブル後の日本経済について。ケインズのマクロ経済が一切通用しないグローバル資本主義について軽く触れている。じゃぁ、いったい何が起きてるの?って点については、なにげに藤沢数希の「日本人がグローバル資...
いくつかのテーマが書かれていたので、覚えているテーマについて徒然に。 最初の論点はバブル後の日本経済について。ケインズのマクロ経済が一切通用しないグローバル資本主義について軽く触れている。じゃぁ、いったい何が起きてるの?って点については、なにげに藤沢数希の「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門」が詳しかったな、と今になって思った。 地方分権問題については橋下は俺が育てた、的な話。大阪都構想みたいなのは背景となる理論を良く知らなかったので、中立的に読んだ。まぁ、でも結局はゼネコン絡みになるのか。 憲法については知識の修正が必要になった。「占領軍が間に合わせで作った英文を無理やり翻訳したから、文章がめちゃくちゃ」みたいな批判をしてるので、あれ?と思った。たぶん池上さんの本で読んだ気がするんだけど、実は日本国憲法って民間の憲法研究会が提出した案を元にしてるんだよ、って話。そっちに理解が振れてたので。調べてみると「参考にした可能性もある」くらいの論調が安全なのかな。 それは別としても、実質改正が不可能になってる現状は深刻だな、と思った。 震災を起点とした原発問題。1,000年に一度の大震災を想定してインフラ整備とか馬鹿げている、というのは全くその通りだと思う。公共事業で道路の補強やっても投資になってない。稀な有事にはある程度の被害を受け入れる覚悟が必要。僕ら人類、期待値を計算したら飛行機事故で死ぬ確率よりも巨大隕石落下で人類滅亡に巻き込まれる可能性の方がずっと高いし、他にも惑星規模の絶滅因子はたくさんある。けど、何も対策してないし。ただ一方で、そういう事実はあるにしても原発にはまだまだ対費用効果の高い安全対策がたくさんあるはず。そういう事を考えて実行するのは投資になるかな。 新しいお家芸については、みんなわかっちゃいるけどノーアイデア。バイオ、ナノテク、ロボットみたいなシンギュラリティに繋がるような研究は戦略的に研究してきたはずなんだけど。蓋をあければSTAP細胞事件だったり、うまく言っても外資系企業に買収されたり。宇宙開発とかもっと盛り上がらないかなぁ。
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ゆとり教育のおかげでしゃかりきに勉強しなくなった弊害は今後大きくのしかかってくる。 都は1つでいいという石原さん、そもそも明治天皇は京都の名前を残したくて、本京都と、東の京都、東京・都をつくった。 地方の自立に対する抑えがたい願望と意思を貫いて実現したのは田中角栄、そのかわりばら...
ゆとり教育のおかげでしゃかりきに勉強しなくなった弊害は今後大きくのしかかってくる。 都は1つでいいという石原さん、そもそも明治天皇は京都の名前を残したくて、本京都と、東の京都、東京・都をつくった。 地方の自立に対する抑えがたい願望と意思を貫いて実現したのは田中角栄、そのかわりばら撒きで陳情政治になってしまい、お金がなくなったら疲弊した。 かつては内務省が一手に引き受けていたので私鉄が日本でいっせいに広がって、日本の都市はスラムにならなくてすんだ。
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大前先生の視点は、どうしてこう、鋭いのだろう。 目の付けどころを学びたい、吸収したいといつも思うのですが、たぶんそれは自分で磨き上げるしかないのでしょうね。 本書については、時事問題が深く掘り下げられていますが、それでいて簡潔に分かりやすく述べられています。時事ネタに関して、...
大前先生の視点は、どうしてこう、鋭いのだろう。 目の付けどころを学びたい、吸収したいといつも思うのですが、たぶんそれは自分で磨き上げるしかないのでしょうね。 本書については、時事問題が深く掘り下げられていますが、それでいて簡潔に分かりやすく述べられています。時事ネタに関して、テレビのワイドショーレベルの知識しかない方には、ぜひご一読して頂きたいと思います。 TPPや原発問題など、賛否両論の問題に関して、良い面と悪い面を両方見た上で自分なりの根拠が言える市民が、どれだけいるのだろうかと感じることがあります。どちらか片一方の説明だけを鵜呑みにして異を唱えている人の多いこと、多いこと。 物事の両面を見て、自分なりに深く考え、結論を出して主張をするーーーという姿勢を持っていたいと思います。 物事の良しあしは当然あるにせよ、物の見方を学ぶには、大前先生の視点が大変役に立つと思います。
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本文にも書いてあるけれど、以前の本たちのどこかに書いてある内容。なにも解決されていないのは驚くことではあるが。 著者の本を読んだことがなければ、入口として読むと面白いと思う。
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