ささみみささめ の商品レビュー
この著者には珍しい、少年文学もBLも偏愛もない短編集。 章題が物語の始まりを予感する一言なのが好き。 生活の中にあるほんのちょっとした悪意、気づいていても気づかぬふりをしてもあるだろう先周りをしていてもちょっとだけ手でしまった悪意が、最後に予想以上の結果となって章題で閉じられる...
この著者には珍しい、少年文学もBLも偏愛もない短編集。 章題が物語の始まりを予感する一言なのが好き。 生活の中にあるほんのちょっとした悪意、気づいていても気づかぬふりをしてもあるだろう先周りをしていてもちょっとだけ手でしまった悪意が、最後に予想以上の結果となって章題で閉じられる。 ちらかしてるけど、行ってらっしゃい、名刺ください、一生のお願い、ウチうるさくないですか?どれも好き。特にというのを挙げて行った方が早い気がする。 心が大きく動くものでもなく、気にしなければその辺の雑草も同じものが、年をとって見えてしまうものがあるとき。心も体も凪のようでいてこんな静かに笑えるだろうか。
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短編集。子供の現代文の模試に「君はもう若くない」が使われていたのをキッカケに読んでみた。日常の出来事を綴っているようで、何だか違う不思議な結末。シュールな内容が多いと思った。大好きな恒川さんに少し似た雰囲気でとても気に入った。他の作品も読んでみようと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
25の短編。 ささみみささめ 祖父が最期に言っていた毒を飲んでやったと言う意味。 祖父が子ども時代に見つけた隕鉄というドクロメンの話。 交流のあった老人が亡くなってからアパートの管理人に残してくれた宝くじ。 祖母が孫に譲ると言った天女の本当のありかを婚約者と聞きに行ったこと。 どれも短い話なのに濃厚でジャンル様々。 粋な老人の振る舞いや、不気味な話、 静かな感動に予想もしない展開だったり。 思わず、ささみみささめ、って呟いてる自分がいた。 長野まゆみさんってBL的な話が印象的で ずーっと読むの避けてたんだけど、こういう感じのお話も書いていたのね。
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面白かった〜。 「レモンタルト」と似通った設定の話が2つあったので、やはり「レモンタルト」はかなり気に入って書かれたんじゃないかな。ノリノリだったもんな。 短編集で読みやすい。 怖かったり心温まったり、不思議だったりする短編集。 あえて一つテーマがあるとすれば「意外な結末」だろう...
面白かった〜。 「レモンタルト」と似通った設定の話が2つあったので、やはり「レモンタルト」はかなり気に入って書かれたんじゃないかな。ノリノリだったもんな。 短編集で読みやすい。 怖かったり心温まったり、不思議だったりする短編集。 あえて一つテーマがあるとすれば「意外な結末」だろうか。 わたしはそういうのがものすごく好きなのでそれはそれは楽しく読んだ。 長野まゆみさんの特徴の文体として、起きたことを羅列しその余白は読者に委ねる、というところがあって、それがこの短編集のテーマに合っている気がした。 特に気に入ったのは「ちらかしてるけど」「一生のお願い」「ドシラソファミレド」。
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短編集。 こういう小説書くのか。と、驚き。 日常の些細な出来事のようで、実はそうでもない。不思議な感じがした。 『ママにはないしょにしておくね』『春をいただきます』『こんどいつ来る?』『スモモモモモ』『きみはもう若くない』『ヒントはもう云ったわ』と、書き出していくと、どの短編も好...
短編集。 こういう小説書くのか。と、驚き。 日常の些細な出来事のようで、実はそうでもない。不思議な感じがした。 『ママにはないしょにしておくね』『春をいただきます』『こんどいつ来る?』『スモモモモモ』『きみはもう若くない』『ヒントはもう云ったわ』と、書き出していくと、どの短編も好み。
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ほんとうは何億光年もかなたにある星が、ここから見えるということの、途方もない大きさを、ふだんは考えてもみない。 (P.210)
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短編集だった! 長野まゆみなのにちゃんとオチがある・・・というミステリ?ホラー?から、お得意のちょっと不思議な話、突然のホモ、・・・つまりどういうことだってばよ?ENDなどなどバリエィション豊かな短編集でした。 それぞれの長さも丁度良くて読みやすかったな。 あと不倫ホモ好きだよ...
短編集だった! 長野まゆみなのにちゃんとオチがある・・・というミステリ?ホラー?から、お得意のちょっと不思議な話、突然のホモ、・・・つまりどういうことだってばよ?ENDなどなどバリエィション豊かな短編集でした。 それぞれの長さも丁度良くて読みやすかったな。 あと不倫ホモ好きだよな長野まゆみ・・・長野まゆみの凄いところは少年愛だけかと思いきやいい年した妻子持ち男同士のホモも平気でぶっ込んでくるところだ・・・。あと女装や性転換ネタもぶっ込んでくる・・・。 あと姉貴の旦那に横恋慕してるホモネタね!!!!!!!!!!長野まゆみといえば!!!!義兄×弟!!!!!!!!!!!『レモンタルト』!!!!!そして姉貴はだいたい本編ではいなくなっている
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日常のなにげないひとこと。その言葉をふと拾ってみれば、酩酊をさそう25の物語がゆらりとあらわれる。不気味な話、怖い話、しみじみする話、苦笑いする話、不思議な話、にやりとする話、呆然とする話、あざやかな話、びっくりする話、泣ける話、笑うしかない話、感動する話…。
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長野まゆみの短編集。 よく聞くフレーズ、「名刺をください」や「うち、うるさくないですか?」など日常をテーマに描かれた話。 怖い話や、不思議な話、ちょっといい話など様々なジャンルの話がある。 ブラック系の怖い話が多い。 表題の「ささみみささめ」は作者の造語で、一作目にある。 よく...
長野まゆみの短編集。 よく聞くフレーズ、「名刺をください」や「うち、うるさくないですか?」など日常をテーマに描かれた話。 怖い話や、不思議な話、ちょっといい話など様々なジャンルの話がある。 ブラック系の怖い話が多い。 表題の「ささみみささめ」は作者の造語で、一作目にある。 よくありそうな身内の話だけど面白かった。 この人の話にしては同性愛色がかなり薄いので、苦手な人でも読めると思う。 他に不思議すぎて何回読んでも理解できない話があったのだか、誰か読んで理解できた人に解説してほしいw
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「ささみみささめ」ひそやかなささやき声があちこちから聞こえているような響きだ。 そして、平仮名で書かれたタイトルの文字は可愛らしくも不思議な雰囲気。 開けてみたら、とんでもない魔女のささやきだった。 10頁前後の短編が25編。 それぞれにピリリと気の効いたオチがついている上、味...
「ささみみささめ」ひそやかなささやき声があちこちから聞こえているような響きだ。 そして、平仮名で書かれたタイトルの文字は可愛らしくも不思議な雰囲気。 開けてみたら、とんでもない魔女のささやきだった。 10頁前後の短編が25編。 それぞれにピリリと気の効いたオチがついている上、味も色もさまざま。 短い話なのに、これだけの粒ぞろいは凄い。 長野さんの好きな鉱物の標本のようだ。 いや、宝石のように美しい高級チョコレートのアソートかも。 長野魔女が「好きなだけ召し上がれ」と差し出すのだ。 「いくつかには毒が入っているんですけれど」 まあ、幾つ食べたら致死量なんでしょうか…? 私は長野毒に耐性があるので大丈夫なんですけれど。 ふとした気の迷いから思わぬ災難にあう話、複雑に組まれたミステリ、BLスパイス、年を経て妖怪のような老婦人、半分アチラに行ってしまっている老人の喜悲劇、懐かしい遠い日、怖い復讐… 「きみは、もう若くない」希望のある良い話。 「ウチに来る?」少し裏悲しく、とおりゃんせなど歌いたくなる。最後の小さな陽だまりがあたたかい。
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