ルリユール の商品レビュー
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「ルリユール」 美しい響きの呪文のようなタイトルにひかれて手に取りました。 本当にあるお仕事だったとは。 謎は謎のままで解かれなくても良かったかもしれないなあ…という思いもありますが… 優しく美しい文章で、読んでいる間、少女心に戻るような気がした。 登場人物もみな、優しく、そして、何かを失っていて哀しい。 最初は、現実にもありえそうなお話、現実をあとで夢に見ただけかもしれないし、こういう事を夢の中で見たことがある気がすると感じるだけかもしれないし…という雰囲気。 だんだんと、「ふしぎ」が本当に起っている不思議なのだ、という描かれ方に変ってくる。 太郎さんと次郎さん、あの場面の書かれ方がとても好きだ。 あと、出てくるおじさんたちが、とても知的で優しい…そして、ちょっと生きる事に不器用。 キジムナーやシーサー達は、健気でかわいい。 第一章と第二章がすばらしい。 第一章 秋のアリア~宝島 どこか遠くへ行きたい、放浪癖のある人たち。 芸術家。 そういう人たちがいる。 瑠璃の叔母さんも。 第二章 星に続く道 『刊行の言葉』を引用しました。 ふと、この頃の子どもたちは、現代よりもずっと大切にされていたのではないかと思いました。 年を経た友情、ついに解ける、胸のつかえ。 第三章 黄昏のアルバム 第四章 魔神の夢~ボスポラスの人魚 レモンバターのパスタ、おいしそう。
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夢か幻かはたまたリアルか、、それは読んだ人が決めること。 本の扉を開けると、、不可思議で魅惑的な世界へいつの間にか引き込まれ、、読み終わる頃いつもの街が違って見えるかも。 本が好き、猫が好き、美しいものが好き、そんな人におすすめです(^-^)/
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ちょっと不思議な力を持っている主人公 瑠璃の出会った人達は、優しくてどこか切ない想いを抱えている。 本の装丁や修理をしてくれるルリユールの仕事が請け負う本は、とっても大切で、人の想いを伝えてくれる。 ライトなファンタジーで読みやすく、優しい気持ちになれた作品でした。
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本を修復する仕事、ルリユール。黒猫工房には、どんな本でも元通りにすることができる魔女がいる。前半はちょっと不思議な話、程度だったが、後半はがっつりファンタジーだった。レモンバターパスタが美味しそう。
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やっぱり風早の街はステキだな~(*´∇`*)不思議な事が起こっても素直に受け入れられる♪瑠璃と一緒にクラウディアからルリユールの技術を学びたい‼(^o^)そしてレモンバターのパスタを食べたい!(^q^)
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おばあちゃんの家にやってきた瑠璃が出会った、魔法使いのような造本師のいる黒猫工房。 大切な本の修理やアルバムの製本など、現実的な手法かと思いきや、徐々にファンタジー部分が増していった印象。 第二章「星に続く道」と第三章「黄昏のアルバム」が特に好き。やっぱり猫には弱い…。 やさしく...
おばあちゃんの家にやってきた瑠璃が出会った、魔法使いのような造本師のいる黒猫工房。 大切な本の修理やアルバムの製本など、現実的な手法かと思いきや、徐々にファンタジー部分が増していった印象。 第二章「星に続く道」と第三章「黄昏のアルバム」が特に好き。やっぱり猫には弱い…。 やさしくて綺麗なお話だった。
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【あらすじ】 風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。 【感想】 とにかく不思議でファンタスティックなお話だった。ドキドキワクワクさせられっぱなしで、でも愛しいほど、あたたかくて…素敵な本だなあと、しみじみ感じた。
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ブクログで見かけて。図書館で借りてみましたがおじさんの方を今度借りてみようと思いました。 登場人物にトラウマ持ち多いなあ~ とは言え主人公がいくつだったかは知りませんがいきなり親戚の叔母さんに一緒に行く?と聞かれて即答できる子供は虐待されているかよほど困難な状況に置かれている子...
ブクログで見かけて。図書館で借りてみましたがおじさんの方を今度借りてみようと思いました。 登場人物にトラウマ持ち多いなあ~ とは言え主人公がいくつだったかは知りませんがいきなり親戚の叔母さんに一緒に行く?と聞かれて即答できる子供は虐待されているかよほど困難な状況に置かれている子供だとは思う。お姉さんの罪悪感も的外れなんだろうけれども後味の悪い思いは残るのはわかる。感動ものになりそうだけれども大人があまりしっかりしていないのでなんとなく薄ぼんやりしたお話になってしまっているような。特に主人公の母がとりとめのない人なので骨が無いというかふにゃっとした話になっているような気がします。 あと、中学生でも短期間とは言え一人で生活、はちょっと保護者の監督不行き届きではなかろうかと思うのでその辺りひっかかります。そしておばあちゃんが入院してるのに近所をほっつき歩いてる時間がよくあるなあとか家事だけで時間なくなるよねえとかぼんやり思いました。お祖母ちゃん、入院しなくてもよかったのではなかろうか。大人が居た方が子供って時間持て余すし。 何となく続編がありそうな作品だな、と思いました。
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叔母の3周忌のため、家族より一足先に沖縄のおばあちゃんの家に行った瑠璃。 でも、沖縄に到着したその日、おばあちゃんは足を怪我して入院。瑠璃は一人で数日、おばあちゃんの家に泊まることになった。 その古い洋館には、ルリユールがいて、ボロボロになってしまった本を修理してくれたり、新た...
叔母の3周忌のため、家族より一足先に沖縄のおばあちゃんの家に行った瑠璃。 でも、沖縄に到着したその日、おばあちゃんは足を怪我して入院。瑠璃は一人で数日、おばあちゃんの家に泊まることになった。 その古い洋館には、ルリユールがいて、ボロボロになってしまった本を修理してくれたり、新たに自分の好みの本の装丁をつけたりできる・・・天才ルリユールのクラウディアが、魔法のように本を蘇らせてくれるのです。 たくさんの黒猫のいる工房。それを求めている人だけがたどり着ける工房。 そして、本を直すことによって、大切な人や、大切な何かを失った悲しみを癒す。 瑠璃はクラウディアさんに、ルリユールの技を学ぶ。 demoooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
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坂の上にある謎の洋館には、七匹の黒猫と、真っ赤な髪の美しい女性がいました。彼女は、製本を手作業で行う西洋の伝統工芸に携わる職人、「ルリユール」。洋館に工房を構え、ボロボロになった本の修復や、特別な手作りの本を作ったりする仕事を請け負っています。 天使のような、魔法使いのような彼女...
坂の上にある謎の洋館には、七匹の黒猫と、真っ赤な髪の美しい女性がいました。彼女は、製本を手作業で行う西洋の伝統工芸に携わる職人、「ルリユール」。洋館に工房を構え、ボロボロになった本の修復や、特別な手作りの本を作ったりする仕事を請け負っています。 天使のような、魔法使いのような彼女。その魔法のような手わざによって蘇る本と、本を愛する人たちとの物語です。
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