ルリユール の商品レビュー
「一冊の本を読むことは、一人の人生の物語を知ることだ」 どなたの言葉であったか思い出せませんが、本を自分の人生の一部として、大切に扱った方の言葉だと思います。 本が財産であった時代から、古くなった本を修復し、本に長い命を与える職業がルリユール。いせひでこさんの絵本「ルリユー...
「一冊の本を読むことは、一人の人生の物語を知ることだ」 どなたの言葉であったか思い出せませんが、本を自分の人生の一部として、大切に扱った方の言葉だと思います。 本が財産であった時代から、古くなった本を修復し、本に長い命を与える職業がルリユール。いせひでこさんの絵本「ルリユールおじさん」でも、大切な本を修理する老人と少女の素敵な姿が描かれていました。 本書はファンタジーの素材として、ルリユールを選んでいます。不思議な洋館に住む魔女(?)クラウディアの元へは、大切な本の修繕を願う人しかたどり着けない。そんなクラウディアの下でルリユールの仕事を教わることになった瑠璃。「どんな本を誰のために作るのか?」が問いでした。 クラウディアの元を訪ねる人たちの、一冊の本への想いや物語と並行して、瑠璃の心に留まる想いも本の形になっていきます。どんな本になっていくのか。 本を作る、という作業そのものを調べてみたくなりました。自分で本の装丁ができたら楽しいでしょうね。 一つ読み込めず、気になるのは太朗さんと次郎さん。「みつみねのやまいぬのすえ」。不思議な縁で、丁度三峰神社にまつわる本「オオカミの護符」を読んだばかりでした。こんな本の偶然のつながりもおもしろい! 海に面した石畳の街並みを歩く瑠璃は「魔女の宅急便」を、洋館の不思議な図書室では「アラジンと魔法のランプ」のイメージが浮かんでしまいました。 本棚にもあります 「ルリユールおじさん」 いせひでこ 「オオカミの護符」 小倉美恵子
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不思議なルリユール工房を舞台とした、 魔女の師匠と弟子の少女による、 児童文学作家の村山さんらしぃ、 大人の児童文学ちっくな作品でした…。 (ルリユール:本の製本、装丁、修復) お話やキャラクターは、よかったです。 ただ、お話の骨格からは外れるためか、 お客さんと修復する本のエ...
不思議なルリユール工房を舞台とした、 魔女の師匠と弟子の少女による、 児童文学作家の村山さんらしぃ、 大人の児童文学ちっくな作品でした…。 (ルリユール:本の製本、装丁、修復) お話やキャラクターは、よかったです。 ただ、お話の骨格からは外れるためか、 お客さんと修復する本のエピソードが、 もぅ少し、しっかりと描かれていれば、 よりグッドでした…。 最近、電子書籍が、市民権を得て、 どんどん増えてはきていますが…、 人生の大切な思い出の品となると、 やっぱり、味気なぃよね~とも…。 ボクは、これからも「紙」です…。 はいっ、本の良さを再確認できる、 全編で優しさのあふれる作品でした…。 ルリユールにも、興味を持ちましたね。
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うーん、やっぱり泣ける。いい話だったー。魔女に弟子入りした瑠璃ちゃんの話もよかったけど、クラウディアのもとを訪れるお客さんの話がまたよかった。こういうことってあるよねぇ。大切な友達を裏切ったこと、心に残った傷、とりかえせない過ち。心を込めて謝って、つながる心があるって思えると、救...
うーん、やっぱり泣ける。いい話だったー。魔女に弟子入りした瑠璃ちゃんの話もよかったけど、クラウディアのもとを訪れるお客さんの話がまたよかった。こういうことってあるよねぇ。大切な友達を裏切ったこと、心に残った傷、とりかえせない過ち。心を込めて謝って、つながる心があるって思えると、救われるなぁ。 瑠璃ちゃんも、新たな気持ちで歩き出したし、きっとお母さんは幸せだと思う。喜んでくれてると思いますよ。しかし、久々に単行本買ったわー。文庫化を待てませんでした。
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過去の後悔を忘れず生きていく強さを私も持ちたいな そして幸せだったと実感できる人生を送りたい 優しい気持にさせてもらえる物語でした
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ルリユール(本の修繕や製本)の工房が舞台のファンタジー。 変な表現ですが、「大人向けの児童文学」という感じでした。 本を持って現れるのは、家族を失ったり、過去の後悔を抱えている人たち。 その人たちの気持ちが、本の修繕を通してほぐれていきます。 コンパクトにまとまってますが、もう...
ルリユール(本の修繕や製本)の工房が舞台のファンタジー。 変な表現ですが、「大人向けの児童文学」という感じでした。 本を持って現れるのは、家族を失ったり、過去の後悔を抱えている人たち。 その人たちの気持ちが、本の修繕を通してほぐれていきます。 コンパクトにまとまってますが、もう何話か続いて広がりがあるとよかったかなとも思ったり。 語り口がちょっとドライなこともあって、物語としてはやや消化不良? 料理シーンがちょくちょく挟まれるのは、生きる営みの象徴ということでしょうか。 レモンとバターのパスタ、つくってみたいなぁ。
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タイトルを耳にしたとき、魔法のような言葉だなぁと思いました。私はルリユールを知らなかったので。 本の声が聞こえたり、不思議な存在と話せたりする女の子・瑠璃のお話。魔女クラウディアや七匹の喋る黒猫のいる洋館で、彼女はクラウディアのルリユール技術に惹かれ、自分の手で素敵な本を作りたい...
タイトルを耳にしたとき、魔法のような言葉だなぁと思いました。私はルリユールを知らなかったので。 本の声が聞こえたり、不思議な存在と話せたりする女の子・瑠璃のお話。魔女クラウディアや七匹の喋る黒猫のいる洋館で、彼女はクラウディアのルリユール技術に惹かれ、自分の手で素敵な本を作りたいと考えます。彼女はどんな本を、誰を想って作るのでしょうか。
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