つれづれ、北野坂探偵舎 の商品レビュー
「本を探す幽霊の誤謬」 見つけて欲しくない。 とても大切な友人だったからこそ、嘘に気付かれたくなくて綺麗な二人の物語のままでいたかったのかもな。 「迷子のリドル」 生写しのような存在。 一緒に逝くはずが途中で逸れてしまったからこそ、間違えた姿で成長し抱かれる日を待ち望んでたのか...
「本を探す幽霊の誤謬」 見つけて欲しくない。 とても大切な友人だったからこそ、嘘に気付かれたくなくて綺麗な二人の物語のままでいたかったのかもな。 「迷子のリドル」 生写しのような存在。 一緒に逝くはずが途中で逸れてしまったからこそ、間違えた姿で成長し抱かれる日を待ち望んでたのかもな。 「心理描写が足りてない」 一人の人物を語って。 足りないピースを集めてまわって、ようやく手に入れた情報は大きなものであるが理解できるかは別だよな。 「リリカルファイア」 解釈を間違えず進む。 全ての伏線を回収し終盤に向かう時、本来語られるべき心情を間違えて受け取るだけで話は一気に変わるな。
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ヒロインの女の子と主人公の2人の男っていう設定は、結構見る気がします。 個性が強い、けど、うざったい系ではなく、くすっと笑えてしまう2人の主人公のやり取りは、好きです。 ただ、入り込めなかったな…なんというか、著者のクセが強い?ように感じました・・
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人が死なないミステリーも、幽霊が出てくるミステリーも好きじゃないのに、これはなんだか面白い。気になるから続刊も読んでしまう。 幽霊が出てくるから、人は死んでるか。
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探偵役の2人のお互いの呼び方について、「編集者」呼びはするっと入ってきたのですが「ストーリーテラー」呼びはキザ過ぎてなんとなく笑えてしまいます。とはいえファンタジーな設定なのでこれでちょうど良いのかもしれません。 登場人物自身が物語を絶対にハッピーエンドにすると豪語しているだけあ...
探偵役の2人のお互いの呼び方について、「編集者」呼びはするっと入ってきたのですが「ストーリーテラー」呼びはキザ過ぎてなんとなく笑えてしまいます。とはいえファンタジーな設定なのでこれでちょうど良いのかもしれません。 登場人物自身が物語を絶対にハッピーエンドにすると豪語しているだけあり、ちゃんと明るく終わります。安心して読めるシリーズだと思います。
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北野坂、学生時代、友人とよく遊びに行ったことがあるために、本屋で気になり購入。推理というよりもストーリーテラーがストーリーを紡いでゆくこのスタイル。くせになる。面白かった。
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こう言う雰囲気のシリーズ物(うまく言えませんが…)にありがちなドタバタ感や イタいキャラ設定が苦手なのですが それがあまり感じられず 珍しく続きを読んでみたいなと思いました。 図書館には何故か2と3だけ蔵書が無いのでどうしようかと思っています。 どんでん返しとか、伏線回収でスッ...
こう言う雰囲気のシリーズ物(うまく言えませんが…)にありがちなドタバタ感や イタいキャラ設定が苦手なのですが それがあまり感じられず 珍しく続きを読んでみたいなと思いました。 図書館には何故か2と3だけ蔵書が無いのでどうしようかと思っています。 どんでん返しとか、伏線回収でスッキリと言うわけでは無いですが、ゆったりミステリーとして楽しめました。
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河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎を読みました。 小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーでした。 佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。 通常、ミステリーは実際に起きたことを探偵がいろいろ...
河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎を読みました。 小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーでした。 佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。 通常、ミステリーは実際に起きたことを探偵がいろいろな証拠から推理していくものですが、この物語では小説家と編集者が証拠=設定から物語を紡ぎ出していくというストーリーになっています。 なので、サブタイトルが「心理描写が足りてない」となっています。 こんなぶっ飛んだ設定ですが面白く読みました。 カフェのウェイトレスのパスティーシュさんが辛辣で、いい味を出しています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
BOOK OFFでジャケ買い。 「洒脱な会話」を目指してるんでしょうが、 いかんせん全てが理屈っぽくて(^ ^; あまり好きではありませんでした(^ ^; またメインのストーリーが「幽霊がらみ」なので、 リアリティを追求する人には向きません(^ ^; 謎解きも基本、ファンタジーです(^ ^; 「シリーズ化する気満々」らしく、 そこここに「思わせぶりなフリ」が入りますが、 引っぱりすぎで本題がさっぱり分からず、 途中から飽きてしまった(^ ^; も、いいっす...(^ ^;
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読書録「つれづれ北野坂探偵舎心理描写が足 りてない」4 著者 河野裕 出版 角川文庫 p298より引用 “「物語が作り物でも、それを読む人間は現 実にいるんだ。問題は君が、何を感じて、何 を信じるかだよ。読者の感情に僅かでも影響 を与えられるなら、フィクションにはリアル で具...
読書録「つれづれ北野坂探偵舎心理描写が足 りてない」4 著者 河野裕 出版 角川文庫 p298より引用 “「物語が作り物でも、それを読む人間は現 実にいるんだ。問題は君が、何を感じて、何 を信じるかだよ。読者の感情に僅かでも影響 を与えられるなら、フィクションにはリアル で具体的な意味がある」” 目次より抜粋引用 “本を探す幽霊の誤謬 迷子のリドル 心理描写が足りてない リリカルファイア” 小説家と元編集者でカフェオーナーの探偵 所長を主人公とした、短編連作ミステリ小説。 カフェでお茶を飲みながら、男性二人の会 話に耳を澄ます少女。二人は反対方向を向い て座ったまま、しかし決して険悪な雰囲気と いうわけでもなく話を続ける…。 上記の引用は、フィクションの意味につい てとある人物?に答える、主人公・佐々波の台 詞。 山本弘氏の「アイの物語」の解説だったでしょ うか、「作者は本気で、小説の力で世界を変 えようと思っている」というようなことが書 かれていたように記憶しています。たとえフィ クションでも、人に何かしらの影響を与える ものなのでしょうから、その影響が悪い方向 に出ないように、書き手は作り続けてほしい ものです。 穏やかな雰囲気ながら少し切ない話。会話 が多い書かれ方なので、好みの分かれるとこ ろかもしれません。 短編連作としましたが、続編への謎が残る 終わり方をしていて、長く続く作品なのかも しれません。 ーーーーー
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喫茶店で別テーブルに向かい背中合わせに座る男性二人。彼らが背中越しに会話しながら今見かけた謎に関して推理しながら作るストーリー。プロローグでこの不思議な二人の関係にガッツリつかまれ一気に物語の世界に入りました。ところが話はもっと深く、なんと特殊設定が加わります。連作短編かしら、と...
喫茶店で別テーブルに向かい背中合わせに座る男性二人。彼らが背中越しに会話しながら今見かけた謎に関して推理しながら作るストーリー。プロローグでこの不思議な二人の関係にガッツリつかまれ一気に物語の世界に入りました。ところが話はもっと深く、なんと特殊設定が加わります。連作短編かしら、と思えば今度は見事にそれらは繋がっていき…。実は作家と元編集者という彼らが紡ぐ物語。ミステリですがとにかく設定と登場人物に惹かれました。シリーズとしては物語はまだ始まったばかり、なのでしょうね。続きが楽しみです。
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