倫理の死角 の商品レビュー
他のレビューでも述べられているが、行動経済学とかなり重複する部分があると感じた。 倫理=公益に資することだとすると経済学と似る部分が多くなるのは必然かと思う。 倫理的であるとは何かは人によるので論じることはナンセンスだが、自らの倫理観に反する行動を取らないよう、人間の特性を理解す...
他のレビューでも述べられているが、行動経済学とかなり重複する部分があると感じた。 倫理=公益に資することだとすると経済学と似る部分が多くなるのは必然かと思う。 倫理的であるとは何かは人によるので論じることはナンセンスだが、自らの倫理観に反する行動を取らないよう、人間の特性を理解するという意味で良著だと思う。
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こう鈍倫理学という新しい分野の学問の紹介。 行動経済学をベースに企業や個人の倫理的な意識と行動のずれを探る。アンケートをとれば誰でも倫理>カネと答えるが、実際の行動を見ると逆である。 倫理の問題は、意識の問題である場合はむしろ少なく研修や倫理憲章の設定では行動を帰ることは難しい...
こう鈍倫理学という新しい分野の学問の紹介。 行動経済学をベースに企業や個人の倫理的な意識と行動のずれを探る。アンケートをとれば誰でも倫理>カネと答えるが、実際の行動を見ると逆である。 倫理の問題は、意識の問題である場合はむしろ少なく研修や倫理憲章の設定では行動を帰ることは難しい。倫理の問題がいつどこに発生するのか事前に意識し企業風ウド個人の意識として備えがなければ対応できない。 行動経済学的にいえば、システム1とシステム2があり、ストレスがかかる状況ではシステム1で判断してしまい、その際システム2よりの考えである倫理は押しのけられてしまいがちである。また問題のフレーミングも重要でビジネス優位で倫理的問題と考えられないケースが多い。その場合の対処としては、倫理的な行動をビジネスに優先してとった人物を評価するしかない。でも実際はしてないのが、エンロン、アンダーセンのケースでは極端に出ている。
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経済学・経営学における「限定された合理性」という概念に類似した「限定された倫理性」という概念を倫理研究の世界に持ち込んで、「人はなぜ倫理的な行動をとれないか」、「どうしたらより倫理的な行動をとれるようになるのか」を解明する。 研究題材や理論ベースは、「行動経済学」や「組織論」と...
経済学・経営学における「限定された合理性」という概念に類似した「限定された倫理性」という概念を倫理研究の世界に持ち込んで、「人はなぜ倫理的な行動をとれないか」、「どうしたらより倫理的な行動をとれるようになるのか」を解明する。 研究題材や理論ベースは、「行動経済学」や「組織論」と相当に重複している。広範な行動経済学や組織論の研究領域を「倫理」という軸で整理したものともいえる。 人は自分の持つ倫理観(あるべき行動)と現実の自分の行動の食い違いに気付かない傾向がある。同様に、他人の非倫理的行動にも気付かない傾向がある。こうした傾向がなぜ生じるのか。 従来、倫理に関しては、規範的アプローチ(我々はどのように行動すべきか)を重視する傾向があった。倫理の重要性を人々が「理解」すれば倫理的な行動がとれるようになるという考えだ。組織で言えば、不祥事が起きないように、コンプライアンスの強化を宣言し、膨大なマニュアルを作成し、社員の倫理教育に力をいれることが重要になる。 もちろんこうした取り組みも重要だが、これだけで事態は改善しない。「頭ではわかっていても、実際にはできない」という我々人間の限界(弱さ)を正面から認識すること、非倫理的な行動をとる要因を少しずつ除去していくという長期的な取り組みが必要だ。特に組織においては、明文化された規定や規則よりも、組織内部に埋めこまれた暗黙知たる「企業文化」が重要である。 【関連図書】 『ずる―嘘とごまかしの行動経済学』 ダン・アリエリー [ The (Honest) Truth About Dishonesty, Dan Ariely] 『ファスト&スロー』(上・下) ダニエル・カーネマン [ Thnking, Fast and Slow, Daniel Kahneman]
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