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人類資金(Ⅲ) の商品レビュー

3.5

39件のお客様レビュー

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2015/07/28

舞台はロシアへ。 M資金の運用は各国のファンドによって分散されていたが、巨大な損失を出して粉飾決算をしているロシア地区のファンドマネージャーがターゲットとして選ばれる。 500億円の緊急融資を申し込むように唆すが、その申請用紙にはウイスルが仕込まれており、申請用紙はM資金財団のネ...

舞台はロシアへ。 M資金の運用は各国のファンドによって分散されていたが、巨大な損失を出して粉飾決算をしているロシア地区のファンドマネージャーがターゲットとして選ばれる。 500億円の緊急融資を申し込むように唆すが、その申請用紙にはウイスルが仕込まれており、申請用紙はM資金財団のネットワークにアップロードされた瞬間に200部のコピーが作られ、10兆円が引き出される。 普通ならそろそろ終わり、となるが、これでまだ半分弱。 犯人側の正義もこのへんで明らかになってくる。 ユダヤ人によって押し付けられた資本主義のルール、金を借りたものは利子を付けて返さないといけない、という仕組みが社会に永遠の成長を強いているということに対する宣戦布告であることが語られる。

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2015/01/04

謎の男、Mの狙いは?真実とは? だだーん!って感じで4につながるらしい どんだけ焦らすんだ、というとこで終わった 話が少しずつガチリガチリとした風に組み上がっていく 詐欺師も営業も大して変わんないんじゃないか、と心のどこかで思う

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2014/10/12

ガッツリ物語が動き出してる。詐欺師の真舟の本領発揮。真舟をめぐって様々な立場の人たちが動き出して、ハラハラさせられっぱなし。そしてこの巻は良いところで終わるんだ。これは4巻も読まねばなるまい。 株だのなんだの、私には難しいことが書かれてはいるんだけど、それに関わる人間の心理がそれ...

ガッツリ物語が動き出してる。詐欺師の真舟の本領発揮。真舟をめぐって様々な立場の人たちが動き出して、ハラハラさせられっぱなし。そしてこの巻は良いところで終わるんだ。これは4巻も読まねばなるまい。 株だのなんだの、私には難しいことが書かれてはいるんだけど、それに関わる人間の心理がそれはもうとっても豊かに書かれているもんだから、とても面白く読んだ。

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2014/09/13

舞台はロシアに。莫大な赤字を抱え込み、窮地に立つファンドマネージャーを巻き込んで、M資金を盗み出す真舟の大仕掛けが動き出す。 しかし、ついに大詰めの時、真舟を追うヤクザ・酒田が乱入。このまま計画は頓挫するのか――? プの字のひとつも出てきませんが、この作品中でもロシアの大統領は...

舞台はロシアに。莫大な赤字を抱え込み、窮地に立つファンドマネージャーを巻き込んで、M資金を盗み出す真舟の大仕掛けが動き出す。 しかし、ついに大詰めの時、真舟を追うヤクザ・酒田が乱入。このまま計画は頓挫するのか――? プの字のひとつも出てきませんが、この作品中でもロシアの大統領はヴァロージャ(=プーチン)。 100年の間に2度の“革命”を経験したロシアの歴史それに伴う経済の変遷。ロシアがM資金をめぐる陰謀の舞台となったのもまた納得。

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2014/08/19

ロシアを舞台にしてのコンゲーム展開自体はまあ面白いっちゃ面白いし、邪魔が入るならまあココだわなという引き自体も悪くないんだがあいかわらず謎が謎なままなこともあっていまいちこう読んでてスッキリしないのであった。

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2014/04/06

人類資金の文庫本三冊目です。二冊目は東京の地下鉄が舞台でしたが、三冊目はロシアです。 この本で気になったのは以下の点です。 ・関が原の戦い後に、大名の離合集散で職を失った武士たちが徒党を組み、寺院に寄宿しては百章相手の賭場を開くようになった。このとき、役座に収まって博打を切り...

人類資金の文庫本三冊目です。二冊目は東京の地下鉄が舞台でしたが、三冊目はロシアです。 この本で気になったのは以下の点です。 ・関が原の戦い後に、大名の離合集散で職を失った武士たちが徒党を組み、寺院に寄宿しては百章相手の賭場を開くようになった。このとき、役座に収まって博打を切り盛りしたことがヤクザの語源である(p37) ・貨幣経済システムはもう一つの前提がある、金を借りた者は必ずそれを増やして返さなければならない。この利子という制度が、我々の社会に永遠の成長を強いている(p62) ・ロシアは1998年はデフォルトしたが、それからの成長はすさまじかった。外貨準備高は2007年までに、250→6000億ドルに急増した(p78) 2014年4月6日作成

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2014/02/09

巨大な永久凍土の国の中枢に広がる資本の海。それを支配しているのは、魚のいない海で魚を獲る権利を売買している人間か、はたまた、人智を超えた深海に潜む何かか。ありもしない金でありもしない金を買い、その負債を未来へ先送りし続けるダイナミズムを人間的と形容する、そこにシステムを維持するた...

巨大な永久凍土の国の中枢に広がる資本の海。それを支配しているのは、魚のいない海で魚を獲る権利を売買している人間か、はたまた、人智を超えた深海に潜む何かか。ありもしない金でありもしない金を買い、その負債を未来へ先送りし続けるダイナミズムを人間的と形容する、そこにシステムを維持するために食す尻尾の主の正体があるのだろうか。次巻が楽しみ。

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2014/01/21

安定しています。 福井さんの描写、いいですね。 謎とドラマティックな展開が効いています。 連続的に読みたかった感が増しました。 ちょっと個人的に時間が空いてしまったからか?? 掘り起こすまでに時間がかかった。 すみません

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2014/01/13

 福井晴敏 著「人類資金3」を読みました。  舞台はロシアに移り、真船は一世一代の計画を立て、いよいよ莫大な金「M資金」奪取に乗り出す。順調に計画は進むかと思われたが。  電子上の大金をだまし取るという計画は、普段の自分の生活からはなかなか想像できない世界でしたが、ロシアとい...

 福井晴敏 著「人類資金3」を読みました。  舞台はロシアに移り、真船は一世一代の計画を立て、いよいよ莫大な金「M資金」奪取に乗り出す。順調に計画は進むかと思われたが。  電子上の大金をだまし取るという計画は、普段の自分の生活からはなかなか想像できない世界でしたが、ロシアというあの大国でならありうるかもしれないと妙に納得しながら読み進めました。  だます方とだまされる方とのそれぞれの立場もそれぞれの人間性や背負っている世界を知ることで、自分なりに理解できるように感じられました。  計画が無事完了すると思われた所で思わぬハプニングに見舞われてしまう真船達、一体どうなってしまうのか、4巻も目が離せません。

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2014/02/09

人が増え、日本からロシアへ。 規模の大きな追っかけっ子と、だましあい。 酒田の人間くささで、読みやすくなった。

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