祈りの幕が下りる時 の商品レビュー
加賀シリーズにハズレなし
加賀の元を去った母の生前に関わった人物が、現在の事件に重なり、加賀が望んで日本橋署に異動した理由、母の生前の様子が描かれる。加賀シリーズにハズレなし。 この作品も、構成・登場人物設定・背景描写、全てに完成度が高い。
平塚泰司
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松本清張の『砂の器』では、あまりにもやりきれない、逃げられない運命が「宿命」として描かれていて、その宿命が物語の軸になっていた。『祈りの幕が下りる時』も同じ色合いを持っていると感じた。どちらもやりきれなく、切ない物語。 ただ真面目に生きたいだけなのに逃げられない運命。自分を追いかけてくる不運。その不運を取り払うため、生きるために犯してしまった罪。そして悲しい親子の結末。悲しい結末に向けて物語が進んでいくのだけど、そこに加賀恭一郎との因縁も絡んできて、先が気になりあっという間に読んでしまう。 もともと何年か前に映画は見ていたので結末はわかっていたのだけど、映像よりもさらに文章での補足があり、結末を知っていてもとても面白かった。さらに、映画のキャストがそのまま頭の中で動いている感じで、ものすごく読みやすかった。 哀しい結末だったけれど、犯人はこれでやっと自分の人生を生きることができるのかなと思う。どのくらいの罪になるかはわからないけど、きちんと償ったら、真っ当におてんとうさまの下で暮らしてほしいなと思った。
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自分を捨てた母が亡くなり遺骨を引き取ることから始まる。数年後の殺人事件をきっかけに、母を救った相手やその人の人生に迫っていく。同情の余地はあるが殺人はいけないと思いながらも、子供のために自分の人生を捨てる親の心境に脱帽。子供のために逃げ、殺人を繰り返す父が最後に残したもの…
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東野圭吾さんすごい。登場人物が多くて特徴や相関図を書きながら丁寧に読み進めた。面白い、怖い、知りたいの連続でした。
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加賀恭一郎シリーズ10作目。 複雑な人間関係が絡み合う中で、波瀾万丈ではあるけれど親子の絆と愛を感じることができる作品でした。 今まで軽くしか触れられてこなかった加賀恭一郎の母親の人生を知ることができた。 2026.2.25
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サスペンス物の面白さは絡まった糸がほどけていく様をいかに不自然さを感じさせず納得感をもって読了できるかによるかと思います。いとこ同士の二人の刑事が女性演出家による殺人事件を解決するもので、弱冠無理矢やり感はあったものの物語を複雑にさせる構成に力点が置かれストーリーよりそちらが重視...
サスペンス物の面白さは絡まった糸がほどけていく様をいかに不自然さを感じさせず納得感をもって読了できるかによるかと思います。いとこ同士の二人の刑事が女性演出家による殺人事件を解決するもので、弱冠無理矢やり感はあったものの物語を複雑にさせる構成に力点が置かれストーリーよりそちらが重視された作品に感じました。
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何かが分かりそうで分からない、謎が散らばりすぎて、警察サイドの人たちと同様、頭をかかえたこともしばしば。ピースがはまりだしてからは、真実は知りたいけど、辛い気持ちに襲われる。「Xの献身」と同じく、どうにかならんかったんかなと思う。
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久々の東野圭吾。相変わらず読みやすいな〜。いきなり加賀の過去の話が絡んできて展開としては面白かった。今回も家族がテーマだけど今回は加賀の家族の物語が事件と絡んでいて面白い。事件のトリックのこの感じは東野圭吾が好きなのかな?他の作品でもこの感じのトリックが使われていた気がする。
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加賀恭一郎のシリーズなので外さないですね。加賀刑事本人の人生に関わる話で、このシリーズらしい展開もあるのですが、ストーリーはかなり抑えめで若干の物足りなさも感じました。題材が題材だけに仕方ないですかね。
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ふたつの死体の謎をきっかけに女性演出家の人生に隠された秘密も明かされていく。 その秘密にこれまで触れられて来なかった加賀の抱える母との確執もまた巻き込まれていく。 読み終えた時にようやくタイトルの意味に辿り着いて気がする。
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