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ウォール街の物理学者 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/06/05

#トレードの理論と#物理の理論がいい感じにネットワークで繋がった感じがした本 ランダムウォーク仮説と効率的市場仮説は横ばい相場のこと ある程度正しいが、いつも正しいというわけではない。 →バシュリエ 上昇や下落は#ファットテールのこと 買いが買いを呼ぶ 売りが売りを呼ぶ ...

#トレードの理論と#物理の理論がいい感じにネットワークで繋がった感じがした本 ランダムウォーク仮説と効率的市場仮説は横ばい相場のこと ある程度正しいが、いつも正しいというわけではない。 →バシュリエ 上昇や下落は#ファットテールのこと 買いが買いを呼ぶ 売りが売りを呼ぶ 指数関数的な変化になる 正規分布にはならない 対数正規分布にならうらしい →オズボーン マンデルブロ 乖離しずぎると元に戻るのも物理の世界でよくあるみたい →「オプション価格モデル」 ソープ ブラック 時間軸をずらすと#フラクタルに見えてくるのも自然界とよく似ている。 #臨界点を超える時は、それ以前に小さなレベルで何度もひびが入り続けていて、タイミングが重なったある瞬間に起こるらしい。暴落の現象とほぼ同じと考えることができる →「ドラゴン・キングの足音」 ソネット #カオス理論は一見ランダムに見えることも、たくさんのデータを集めると一つに集約していく傾向があるようだ。 この考え方は自分のトレード戦略を作る時に使える。 要するにたくさんデモトレードで実験をして長期的に勝てる入口と出口を自分の感覚で掴めるようになればやっていけることを表している。 →「ブラックボックスモデル」 ファーマー パッカード 科学はプロセス 1仮説(モデル)を作り → 2検証し → 3修正してまた確かめる の繰り返しそのもの そもそも修正することが前提になっている=#間違う権利  誰が提示したかは関係なく、正しいことは正しい、間違っていることは間違っっている。=#科学の民主主義  ただし、世界はとても不口説に影響しあっているので、同じ前提条件は絶対に作れないため結果には違いが出る。 統計で見てみると一貫した世界が見えてくるのだと思う。  

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2024/04/10

金融の世界を物理学(金融工学?)を元に立ち向かったクオンツ達の歴史をドキュメンタリーテイストで描かれている。 具体的な計算方法等は無いが、紐解く為のワードは多く記述されているため金融工学の知識を得るには良い書籍とおもった

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2020/04/26

クオンツの発展の歴史を物理学者に焦点を当てて読み解く。理論の細かいところが丸められ書かれているからか、議論をイメージしにくいところがあった。軽く読める。

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2018/11/23

物理学者達と金融の関わり。経済・金融への物理の手法の応用の歴史について。 また現状の金融の問題を解決するための物理的思考の有用性について。 ルイ・バシュリエとランダムウォーク、正規分布 モーリー・オズボーンと対数正規分布 ブノワ・マンデルブローとフラクタル、ファットテール分布 エ...

物理学者達と金融の関わり。経済・金融への物理の手法の応用の歴史について。 また現状の金融の問題を解決するための物理的思考の有用性について。 ルイ・バシュリエとランダムウォーク、正規分布 モーリー・オズボーンと対数正規分布 ブノワ・マンデルブローとフラクタル、ファットテール分布 エドワード・ソープとデルタヘッジ フィッシャー・ブラックとオプション価格 ジェームズ・ドイン・ファーマー/ノーマン・パッカードとカオス、非線形予測、遺伝的アルゴリズム ディディエ・ソネットと対数周期的破壊現象 エリック・ワインシュタイン/ピア・マラニー/リー・スモーリンとゲージ理論的経済指数

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2018/10/20

物理学者、数学者、統計学者達が金融業界に足を踏み入れた。彼らは数理モデルを作り金融の動きを追いかける。かならずしも究極理論ではない。現時点でのモデル化である。しかし、適用範囲を注意深く監視し、モデルの修正を絶え間なくやっていったもの達は成功した。デリバティブを開発したのも物理学者...

物理学者、数学者、統計学者達が金融業界に足を踏み入れた。彼らは数理モデルを作り金融の動きを追いかける。かならずしも究極理論ではない。現時点でのモデル化である。しかし、適用範囲を注意深く監視し、モデルの修正を絶え間なくやっていったもの達は成功した。デリバティブを開発したのも物理学者であるが、その使い方を間違えると金融恐慌になってしまう。数理モデルで金融の仕組みを完全に解き明かすことは将来ともできないだろうが、その適用範囲を注意深く見極めるものには有効な武器となる。

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2017/10/30

抽象的な話多し。 個人的には具体的なアルゴリズムの話が読みたかったのでほとんど読み飛ばし。 物理学とかそういうのが金融に、いつどのように適用されて行ったか、のお話。ある意味歴史小説。

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2016/02/14

終盤はまぁまぁ表題らしい物理学と経済学のつながりが想起されて面白かった。 編集者がよければ読みやすかっただろう。

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2015/06/05

2008 年の世界金融危機の震源地「ウォール街」。リーマン・ブラザーズなど銀行や証券会社が相次いで破たんしていく中で、悠々と利益を上げているヘッジファンド があった。この会社には、金融の専門家は一人もいない。代表を含め、ここで働いている人間は理系の人間ばかりだ。金融界にとって異分...

2008 年の世界金融危機の震源地「ウォール街」。リーマン・ブラザーズなど銀行や証券会社が相次いで破たんしていく中で、悠々と利益を上げているヘッジファンド があった。この会社には、金融の専門家は一人もいない。代表を含め、ここで働いている人間は理系の人間ばかりだ。金融界にとって異分子である彼らはどう やって成功を手にしたか。理系の人間でなくてもじゅうぶん楽しめる本だ。 (W)

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2018/10/31

物理学が経済・投資の分野に利用されてきた歴史を追う。ランダムウォーク、対数正規分布、ファットテール、CAPM、ブラック・ショールズといった理論の誕生の経緯が語られている。また、これらの理論を生んだ、ある意味はぐれ者たちの生い立ちも描かれていて、読み物としてとても面白かった。 ル...

物理学が経済・投資の分野に利用されてきた歴史を追う。ランダムウォーク、対数正規分布、ファットテール、CAPM、ブラック・ショールズといった理論の誕生の経緯が語られている。また、これらの理論を生んだ、ある意味はぐれ者たちの生い立ちも描かれていて、読み物としてとても面白かった。 ルイ・パシュリエは、アインシュタインがブラウン運動を数学的に説明する5年前に、株価の動きがランダムウォークで動くことを発見した。モーリー・オズボーンは、株価が正規分布になるのではなく、収益率(変動率)が正規分布になることに気づいた。無限に長い壁に向かってランダムな方向に発射された弾の位置は、正規分布よりファットテールなコーシー分布となる。ポール・ピエール・レヴィは正規分布とコーシー分布の中間にレヴィ安定分布を発見し、その教え子だったブノワ・マンデルブロは、商品価格がレヴィ安定分布になっていることに気づいた。 エドワード・ソープは、ワラントの空売りとその元になっている株を買うデルタヘッジのやり方を使って年平均20%の利益を出すことに成功し、それを45年間続けている。ジェイ・リーガンはソープとともにヘッジファンドを立ち上げ、その成功をきっかけにして多数のクオンツ系ヘッジファンドが生まれた。 ジャック・トレイナーは、リスクと期待リターンを組み合わせたモデル(CAPM)を完成させた。トレイナーのポジションを引き継いだフィッシャー・ブラックは、株とオプションを配合したポートフォリオをCAPMを使ってリスクフリーとすることに取り組み、マイロン・ショールズとともにブラック・ショールズ方程式を作成した。しかし、ソープとブラックのモデルは、どちらも収益率が正規分布になることをベースにしていた。

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2015/01/28

やはり、読書の醍醐味は、自分の知らない世界を疑似体験できること。勘と経験ではなく、物理学や数学の知識と理論で、ウォール街を席巻したクオンツという存在をご存知だろうか。クオンツの成り立ちである金融と物理学の関係に焦点を当て、その歴史から学べる本。

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