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刑事の子 の商品レビュー

3.4

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/05/18

30年以上前の作品。大正生まれの家政婦の登場には「あれっ、何歳?」って思ったけど(笑) 内容は刑事が殺人事件を解決するだけではなく、少年法の在り方や戦争体験の話など考えさせられる場面がある。この頃は戦争体験者がまだ多くいた時代。でも、今となっては親が子に体験は語れない。読んでい...

30年以上前の作品。大正生まれの家政婦の登場には「あれっ、何歳?」って思ったけど(笑) 内容は刑事が殺人事件を解決するだけではなく、少年法の在り方や戦争体験の話など考えさせられる場面がある。この頃は戦争体験者がまだ多くいた時代。でも、今となっては親が子に体験は語れない。読んでいて推理以外にも心を動かされるものがある。 推理作家・宮部みゆきの魅力で溢れた初期の作品。この方の時代小説も物語の世界に引き込まれる魅力がある。

Posted byブクログ

2024/05/01

宮部みゆきさんの小説が読みたくなって、まだ読んでいなかったコチラを読みました。 比較的初期の作品だと全く知らずに読みましたが、やはり読みやすいし好きな感じでした。

Posted byブクログ

2024/02/17

1990年初出の「東京下町殺人暮色」の改題・新装版。初読みだった。 最近では宮部さんの現代ものは杉村三郎シリーズくらいしか 読んでいないので、初期の現代ものは新鮮。 ただ現代とは法律が変わっているので時代を感じる部分もある。 タイトル通り、主人公は刑事の息子で中学生の八木沢順。...

1990年初出の「東京下町殺人暮色」の改題・新装版。初読みだった。 最近では宮部さんの現代ものは杉村三郎シリーズくらいしか 読んでいないので、初期の現代ものは新鮮。 ただ現代とは法律が変わっているので時代を感じる部分もある。 タイトル通り、主人公は刑事の息子で中学生の八木沢順。刑事である父親はバラバラ殺人事件の捜査に携わり、息子の順の方は町内のある家で人殺しがあったという噂の調査に取り掛かる。 勿論この二つはどこかでつながることになるのだろうと楽しみにしながら読み進めた。 宮部さんの作品ではこのところ追いかけている時代物の三島屋シリーズでは恐ろしく理不尽な事件と、温かくのんびりした部分とが同居していて不思議な感覚になることがあるが、この作品ではその原点を見た感じ。 こんな残酷なことがある一方で、別のところでは誰かのために一生懸命になったりほのぼのとしたり、のんびりしていたり。 父子家庭の八木沢家が雇った家政婦・ハナさんと順とのやり取りはほのぼのしているが、ハナさんは長年様々な人たちを見てきたこともあって勘が鋭い。 順と友人の慎吾との調査は少年探偵団っぽいところもあれば、うわさの家の家主で画家の篠田とのやり取りは温かい部分とシリアスな部分とがある。 事件の方も短絡的直情的と思われる部分もあれば狡猾だったり計画的だったりというところがあって不思議な感覚に陥るのだが、その理由は真相が明かされてなるほどと分かる。 もう一つ、この作品に重要なキーとなるエピソードがある。篠田の代表作『火炎』のテーマとなった東京大空襲だ。順にとっては歴史の教科書でしか知らない出来事だが、実際に体験した者が登場しその強烈な体験が半世紀以上経ったのちにも続いているということが伝わってきた。 個人的にはもう少し掘り下げて欲しかった部分もあったが、やはり宮部さんの作品はテンポよく読める。

Posted byブクログ

2024/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

刑事の父を持った、賢く勇気ある少年がバラバラ殺人事件を推理しながら巻き込まれて行く少年少女向けのちょっと複雑なミステリー

Posted byブクログ

2023/08/08

読みやすい軽い書き方の文章。 内容としてはすごく考えさせられる。 重たい小説を読んで一休みしたいときにちょうどいいボリューム感。 事件はシリアスで描写は比較的残酷ですが、上手いことフォローされていて、気持ちが引っ張られて暗くなることもないです。

Posted byブクログ

2023/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの宮部みゆき。 1990年出版の作品を改題したとのことで、 使われている言葉にやや古さを感じた。 (アベックとか、トレンディとか) 殺人事件自体はかなり猟奇的なのに、 刑事の息子である主人公の中学生やその友人、 家政婦のおばあちゃんなど、 みんながほのぼのとしていて和やかな雰囲気。 人と人との人情、あたたかみがこの作者の持ち味だったなぁ、と思い出される。 が、めちゃくちゃ危ない状況でさえ、主人公たちの緊迫感薄めなのが少し違和感。 それから、ていねいに描かれている良い人たちに対して、悪の方はちょっとおざなりな感じだったのが残念だった。 唯一、東京大空襲の場面はその悲惨さに胸が苦しくなった。 そして事件の結末も、そのことに絡んだ人とのつながりがキーワードとなっていた。 あまりの読みやすさに一気読み。

Posted byブクログ

2023/07/23

久しぶりに宮部みゆきを読んでから、やっぱりよくできていて面白いなと思って、この本も読んでみた。 刑事の息子の中学1年生が主人公で、近所で起きた事件に興味を持って調べたりしているうちに、自分も巻き込まれてしまうという内容。 元々は30年ほど前に出版されている「東京下町殺人暮色」...

久しぶりに宮部みゆきを読んでから、やっぱりよくできていて面白いなと思って、この本も読んでみた。 刑事の息子の中学1年生が主人公で、近所で起きた事件に興味を持って調べたりしているうちに、自分も巻き込まれてしまうという内容。 元々は30年ほど前に出版されている「東京下町殺人暮色」で、詳細や結末は覚えていなかったが、所々何となく記憶のある言い回しなどがあったし、かつて宮部みゆきは相当読んでいたので、この本も当時読んだと思う。 携帯電話がない、などの時代の経過はあるが、30年経っても古さは感じない。事件自体はかなり凄惨だが、淡々と話は進んでいく。そこでそんな行動を取るか?と疑問に思うところもあったけど、ある程度予想通りの結末だった。

Posted byブクログ

2023/05/26

子どものいたずらの部分はちょっとしんどい設定かなと思ったけど、真相はありえそうな感じだったので、割と読みやすかった。

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2023/05/26

"バラバラ殺人"と帯に書かれてたので、エグかったらどうしようかと思ったけど、そこまでの残虐な描写はなくてよかったです。 犯人は誰だろうか?と考えながら読み、たぶんこの人が関わってるんだろうと思ってて当たってたんだけど、最後の最後であれ?あれ?となり、あっとい...

"バラバラ殺人"と帯に書かれてたので、エグかったらどうしようかと思ったけど、そこまでの残虐な描写はなくてよかったです。 犯人は誰だろうか?と考えながら読み、たぶんこの人が関わってるんだろうと思ってて当たってたんだけど、最後の最後であれ?あれ?となり、あっという間に解決。突然現れた人達がいて、そこはびっくり。事件解決はいいんだけど、モヤモヤは残る。悪い事をしてるのにイタズラだからいいだろう、未成年だから法律で守られるから何やってもいい、というのが出てきてすごく嫌な気持ちになりました。でも、癒しの場面もありました。主人公、八木沢順と家政婦のハナさんのやりとり、芸術家で高齢の篠田東吾と八木沢順の交流は心温かくほんわかしてて良かったです。篠田東吾が順ちゃんと呼ぶのは、歳の離れてる2人の友情を感じます。あと、気になるのは篠田東吾が描いた『火炎』。どんな絵なのだろう?中学生の順の心に響いた絵、観てみたいと思いました。 宮部みゆきさんの作品はいっぱいあって、私はほんの一部しか読んでないけど、私の読んだことのある作品は、中学生ぐらいの男の子が主人公っていうのが多いかな。たまたま手に取ったのがそうなのか?中学生の男の子が主人公っていうことで、殺人事件とかだと内容が重くなると思うんだけど、サラッと読めました。

Posted byブクログ

2023/05/22

バブル景気の1989年、バラバラ死体が発見され父が刑事の中学生、順が真相を解き明かそうとする。頭の回転も早く、家政婦のハナ、友人の慎吾も加勢。父も優秀な刑事とみられる。謎が解かれる意外性が面白い。

Posted byブクログ