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努力する人間になってはいけない の商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

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2014/11/04

数ヶ月もの間、何度も手に取り、挫折して、手に取り、挫折してを繰り返していた一冊。 今回はなぜか3日で読み終えることができました。 Twitterで出会った芦田先生は、私にとってはお父さんのような年齢で、けれどもチャーミングさも感じる不思議な方で。 その印象があったから読めなか...

数ヶ月もの間、何度も手に取り、挫折して、手に取り、挫折してを繰り返していた一冊。 今回はなぜか3日で読み終えることができました。 Twitterで出会った芦田先生は、私にとってはお父さんのような年齢で、けれどもチャーミングさも感じる不思議な方で。 その印象があったから読めなかったし、けれどもだからこそ読めた、やっぱり不思議な本でした。 今回は「教育」と「死」に引き込まれました。 「教育」については、「学歴主義」が出てきた背景、そもそもの意味について、「なるほど」の連続で印象的でした。学校教育の意味について、再考していくヒントをいくつもいただきました。 また、「死」については、「〈死〉は「コミュニケーション」としてしか存在しない」という言葉に心を撃ち抜かれました。 私の中の「死」のイメージは、誰かの「死」によってイメージされている。「死」を通してその誰かとつながっている。非常に不思議な感覚を味わっています。 まだまだ言語化できないものが心に澱り重なっています。これから先、時間の経過とともに浮かび上がってくるものと出会っていくのがとても楽しみです。

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2014/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半の学生に向けての内容は非常にためになり、学生時代に読んでいたらと思うような、とても有意義な内容だった。(引用参照) タイトルにある「努力する人間」というのは、単に時間をかけるだけで、やり方そのものを変えようとしない人のことを言っている。 後半は教育論や哲学的な難しい内容で理解するのすら難しかった。 もっとも、タイトルに惹かれただけで内容を知らずに読み始めたので、その点に関しては言える立場ではないけれど。 もう少し平易な言葉で書いてあればもっと楽しめたような気はする。

Posted byブクログ

2014/09/12

うーん、なんだろう。私にはこの本の「像」は見えなかったようだ。 聞く耳を持たないおじさんに延々と説教されている感。付き合いで宗教団体の集会に連れてかれた時のことを思い出した。特に、何かを褒めるときに別のものを落とす感じ。この手法をする人はどうも好きになれない。 ツイッター微分論を...

うーん、なんだろう。私にはこの本の「像」は見えなかったようだ。 聞く耳を持たないおじさんに延々と説教されている感。付き合いで宗教団体の集会に連れてかれた時のことを思い出した。特に、何かを褒めるときに別のものを落とす感じ。この手法をする人はどうも好きになれない。 ツイッター微分論を読むべき、とどこかで見た気がしたのだが、哲学論に目が滑る。

Posted byブクログ

2014/09/11

前半の比較的平易な文章のいたるところに、第9章の「ツイッター微分論」で述べられる機能主義批判の根本が、現れてる。 初読時は分からなかったが、読めば読むほど味が出て、この書の「全体」「心」に近づける…と信じて繰り返し読む。

Posted byブクログ

2022/06/01

【努力する人間になりたくない】 「まえがきにかえて」がいきなり我が意を得たり、である。だが痛快すぎて罠ではないかとさえ思う。全体的に方向はとても賛成できるのだけど、どうも人を馬鹿にしすぎで、それももしかして自分に似ているかな、なんて思ったり(というと、バカと言われるのであろう)...

【努力する人間になりたくない】 「まえがきにかえて」がいきなり我が意を得たり、である。だが痛快すぎて罠ではないかとさえ思う。全体的に方向はとても賛成できるのだけど、どうも人を馬鹿にしすぎで、それももしかして自分に似ているかな、なんて思ったり(というと、バカと言われるのであろう)。 冒頭は学生に向けた卒業・入学の言葉。しかしこれらは若者というバカにはおそらく通用せず、大人になって未練たらしく勉強し、いい年して本を読むような、著者に信頼されない読者には喜ばれるのではなかろうか。 さて、「努力する」の反対が「考える」であり、故に努力する人間になってはいけない、と。このタイトルに惹かれて読んだので、それがわかればまあいいのだけど、ちょっと誰向けに何を伝えたいのかなあ、とわからなくなった。ああそうだよいい年した俺がバカなんだよ、それでいいよ。

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2014/07/14

本書を読んでいる最中ずっと違和感があって、その理由を考えていたのだが、結局のところそれは「独善的になってはいけない」という内容のことを独善的な物腰で書くという著者のスタンスにあるのだと思い至った。ご本人にもそうした自覚はあるようだが、その点を差し引いても、個人的にはこういう書き手...

本書を読んでいる最中ずっと違和感があって、その理由を考えていたのだが、結局のところそれは「独善的になってはいけない」という内容のことを独善的な物腰で書くという著者のスタンスにあるのだと思い至った。ご本人にもそうした自覚はあるようだが、その点を差し引いても、個人的にはこういう書き手は得意ではない。 ただ、好き嫌いを抜きにすれば、機能主義批判と、それと対になっている高等教育のあり方についての議論には、傾聴すべき指摘が含まれていると思う。

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2015/05/23

日本の消費文化の高さは、職業人材をつくる基礎学力のようなものを形成しているにもかかわらず、この能力を受け止める高等教育が存在していない。東大(リベラルアーツ)と対等な立場で選択できる職業教育体系が存在しない。 500ページ近いハードカバーで索引付き。寄せ集め的内容とのミスマッチ...

日本の消費文化の高さは、職業人材をつくる基礎学力のようなものを形成しているにもかかわらず、この能力を受け止める高等教育が存在していない。東大(リベラルアーツ)と対等な立場で選択できる職業教育体系が存在しない。 500ページ近いハードカバーで索引付き。寄せ集め的内容とのミスマッチを感じながら読んでいましたが、あとがきにかえて、まできて、やっと理解できました。本は、最初から順に読むなとありましたが、その通りですね。

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2014/05/11

「がんばり屋で目標を達成できない人」は有害だと断言。組織の中ではプロセスはともかく目標を達成できない人は評価できないからである。「努力しない」というのは極端だが、 「努力」の反対語は「考える」。努力の質を変えることで目標を達成できるという論には納得。 ・・・全体を通して哲学論的な...

「がんばり屋で目標を達成できない人」は有害だと断言。組織の中ではプロセスはともかく目標を達成できない人は評価できないからである。「努力しない」というのは極端だが、 「努力」の反対語は「考える」。努力の質を変えることで目標を達成できるという論には納得。 ・・・全体を通して哲学論的な内容が多く、少々難解で読みこなすことができなかったので、しばらくたってからもう一度読んでみようと思います。

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2014/04/16

タイトルの通り、学校や社会の「新人」が読むにふさわしい内容。「大学はどの様な場なのか」を中心に、学問やそれを取り巻く環境について述べている。 後半は哲学的議論になっているのでやや難しく感じたが、前半は非常に明快で共感するメッセージが詰まっていた。

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2014/03/15

失敗した時は、努力するのではなくやり方を変える。 子供は顧客ではない。対象に没入する中で学ぶのこと意味を見出し主体を形成していく。(⇔ハイパーメリトクラシー教育)…消費社会の一億総営業マン化。=知識や技術ではなくコミュニケーション能力を重視。 23人の小さな共同体が肥大化=内面に...

失敗した時は、努力するのではなくやり方を変える。 子供は顧客ではない。対象に没入する中で学ぶのこと意味を見出し主体を形成していく。(⇔ハイパーメリトクラシー教育)…消費社会の一億総営業マン化。=知識や技術ではなくコミュニケーション能力を重視。 23人の小さな共同体が肥大化=内面に小さな他者を抱えてしまっている。絶えずオンライン状態→その外の他社の存在を極端に排除 …それ(内面)を解体するのがツイッター。あるのは現在のみ。時間を無化。ツイッター微分論面白いけど、途中でドゥルーズとかフッサールとか出てきてだんだんあーってなる。うん、再読しよう。なんとかたどり着いた。 あとがきで有機的な積み上げ方カリキュラムとしての学校教育を編成しましょうって言ってる。一億総評論家時代 2014/03/15読了。

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