マツリカ・マハリタ の商品レビュー

相沢沙呼(著者)

2014/06/26

マツリカ・シリーズ第２弾。
ますます柴山君のマツリカを見る目や態度がエスカレートして、ハラハラしてしまいます。
背景にある人の弱さを描いた部分が霞んでしまうくらい。
謎解きも伏線がいっぱいあって、楽しめます。
書下ろしの「おわかれソリチュード」でいろいろ謎が一気に解けていきます。こんなに大安売りしちゃって大丈夫というくらいです。終わり方はこれで良かったと思います。続編はない方がいいですが、でも高校は３年間だしな．．．あるのかな。あったら読むだろうな。

2014/03/26

みんな柴山くんのことを変えようなんて思ってないよね。
ただ、自分が繊細だから、ほかの人にも必要以上に気を使ってしまって、それで何もできなくなってしまう。
でも、そんな素朴な優しさに気づいて、惹かれている人たちもいることにも気づいて欲しいなあ、と思いました。

2014/02/15

引きこもり探偵の少女版。相沢さんの作品は、孤立になり勝ちな個性の豊かなキャラクターが主役。
本作品も思い込みの激しい柴山君が、写真部の部員とクラスメイトとの触れ合いから謎解きに係わっていく。謎解きに挑むのは不思議な引きこもり少女探偵。
心にトラウマを抱える高校生達の、心理模様を独特の表現で描いてみせています。今回はロマン溢れる物語とマツリカの正体が描かれているから相沢ファンなら必読かな。面白さも満載ですね。

2014/01/05

マツリカさん2冊目。
廃墟に暮らす魔女めいた女性が日常の謎を解決。
主人公が徐々に成長して行く姿に好感が持てます。
しかし、柴山くんのマツリカさんを見る目が男子高校生だなぁ～

2013/12/29

いつもながら主人公がこの上なく鬱陶しい。ひたすらぐちぐちと自分の不幸っぷりを嘆きつつ案外女の子に囲まれつつマツリカさんのふとももを愛でるむっつり。早い段階でそれに辟易して投げ出そうとするんだけど、この作者さんの特徴として最後まで我慢して読み進めると、なんだかんだで綺麗にまとめて悪くない読後感だったりという・・・
今回もそれを信じて最後まで読みましたが、、、うーん。今回はちょっと微妙かな。あからさまなミスリードを提示しつつ・・・これで完結とかだったらともかくまつもとりかこさんのくだりをミスリードにしちゃって終わると、結局マツリカさんも「ああ結構年齢いってるな」と神秘性も失われたというか。

2013/12/28

美少女マツリカさんと下僕の柴山の物語2弾。
安定の面白さで一気読みしてしまった。

新たな登場人物である松本さんや高梨君との
交流があり、村木さん、写真部部長の三ノ輪さん、
さらには写真屋の櫻井さんと柴山の世界が広がる様が
丁寧に描かれている。
それでも柴山は自虐的で、勝手に疎外感・孤独感を感じていて、
そこを嫌いと告げる小西さんは、もしかして柴山のことが…

マツリカさんがもしや幽霊なのか？
といった部分もいやいやないだろと思いつつも、
彼女の正体がようやく明かされてこちらもホッとできた。
彼女に触れることを許された柴山。
外の世界に関係性を築き始めた彼に対して、
自分から離れてしまうかもということで
マツリカさんも少しは淋しさを感じたのかな？
なんてことも思ったり。

しかし、柴山の理性には恐れ入る。
確かに紳士ではあるのだろうが、
健全な男子高校生といえるのだろうか？
誘惑しているマツリカさんもからかっているのだろうけど、
彼だからこそともいえるのかな。

2013/12/09

柴山くんの自己評価の低さと
マツリカさんのツンツン振りは相変わらず。
だけど前作よりも救いがあるというか、一筋の光明が見えたというか。
マツリカさんの柴山くんの扱いがちょっとデレ方向に寄ってきてる感じとか。

何よりも大きい変化は、柴山くんにたくさんの友達ができたことだと思う。
彼の自己評価の低さとその理由についてはなんとなく自分にも覚えがあるので
その分余計に痛々しい気持ちで読んでしまっていたのだが
要は受け入れてくれる人がひとりでもいるだけで全然違うんだよ、
ってことだと思ったりするのだ。
小西さん、高梨くん、松本さん、写真部の部長さん、カメラ屋の櫻井さん…
ひとりだけでも大違いなんだから、5人以上もいれば無敵でしょう。
逆にその分、マツリカさんの孤独感が際立ってしまうわけだけど。
…とはいっても全然孤独な感じしないけどね彼女（笑）。

終わっちゃうかと思いきやまだ続きそうな感じもするし、
ホントに終わっちゃう気もするし。
なんにしても、いちばん大きな謎はまだ解けていないのであった。
1作目の刺々しさが薄れた分、読みやすくてよかった。

2013/11/17

柴山くんうじうじしすぎ…！読んでる途中で殴ってやりたくなりました（笑）でも最後にはちゃんと男を見せだね、見直した。日常ミステリ系はすこし苦手だけど、相沢さんのはおもしろいから好き。

2013/11/06

さくさくと読めた作品。

前作を読んでなかったので、少しわからないところもありましたが、楽しく読めました。

2013/10/24

艶やかな美少女と暗い少年のコンビ
対極の二人が織りなす空気感がたまりません
マツリカさんからは本当に艶っぽいストロベリーの香りが
漂ってくるようです
相沢先生の描かれる文章はすごく素敵でクラクラします

シバくんの性格に若干イライラしますが
そこからちょっとずつ変わっていくシバくんが非常に微笑ましいです
お友達も増えて良かったね！って思わず姉みたいな気持ちにｗ
日常ミステリをここまで魅力的に描けるのはすごい！
もっともっと評価されて欲しいと思います
続編が出るのかわかりませんが期待してます！