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日本の起源 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2015/04/25

目次 まえがき 與那覇潤 第一章 古代篇 起源の天皇は女帝だった/ 豪族チャンピオンとしての大王/ 「聖母卑弥呼」は存在したか/ 科挙を生まなかったマルチタレント登用/ はやり歌による革命と桓武天皇の純血作戦/ 唐物グローバリズムとクールジャパン政策の起源/ 平安京荒廃が生ん...

目次 まえがき 與那覇潤 第一章 古代篇 起源の天皇は女帝だった/ 豪族チャンピオンとしての大王/ 「聖母卑弥呼」は存在したか/ 科挙を生まなかったマルチタレント登用/ はやり歌による革命と桓武天皇の純血作戦/ 唐物グローバリズムとクールジャパン政策の起源/ 平安京荒廃が生んだ「かのように」の論理/ 『芋粥』に見る官治国家の起源/ 院政がリセットした「二五年間同一内閣」/ 「空虚な中心」を囲んだ家産官僚/ 令外官の増設は温泉旅館形式/ 古文書が語る『文字禍』の世界 第二章 中世篇 バッファーの多すぎる国/ イエ制度は自然ではない/ 三国志としての源平合戦/ 東西分割統治と道州制の起源/ 戦後歴史学が求めた統治権の理想/ 貞永式目はマグナ・カルタか/ 元寇が領域国家の起源/ 南北朝は何を転換したのか/ 未完のプロジェクトとしての「江湖」の観念/ 一揆の傘連判は「空虚な中心」/ 印判状が作った近代行政の起源/ 中途半端だった義満と信長/ ポピュリスト秀吉と起源のクリアランス 第三章 近世篇 東アジアと日本の動乱はつねにリンクする/ 徳川氏がコピーした皇祖皇宗の神話/ 中世を終わらせた元禄時代/ 忠臣蔵はブラック企業の起源/ 歴史は進歩か、反復か/ 武家社会が作った「失敗の本質」/ 公共事業入札と復興予算流用の起源/ 享保の飢饉が生んだ自己責任論/ 「災害ユートピア」は現出したか/ 江戸が示したアソシエーショニズムの限界/ アウトローだけが自律する社会/ 「四民平等」幻想からこぼれ落ちるもの 第四章 近代篇 幕末は不真面目な改革の起源/ 西洋化できずに中国化した明治/ 「市民」を探した丸山眞男の苦悩/ 荻生徂徠から進歩しない論壇/ 元老制はバッファー政治への回帰/ 議会政治は二党制よりも二頭制/ 都市を食べさせることに失敗した政党政治/ さも自然を作為する社会/ 日本文化論と「古層」の永久運動 第五章 戦前篇 第一次世界大戦に起源を見る/ 大正デモクラシーは議会制不信の起源/ 天皇に独占された一般意志/ アジア主義に可能性はあったのか/ 儒教を使いこなせなかった日本人/ 江戸時代に回帰した「田舎臭いファシズム」/ 総力戦体制も律令以来の背伸び/ 古代をも下回った「無責任の体系」 第六章 戦後篇 敗戦まで続いていた権門体制/ 挫折した「天皇に代わるもの」の夢/ ウィキ版『太平記』としての歴史論争/ 日本を変えなかった高度成長と六八年/ 「大きな物語」の終わりと「津波てんでんこ」のはじまり/ 八〇年代が隠蔽した長い江戸時代/ 混乱の平成へ、そして歴史学は何をすべきか あとがき 東島誠 注 索引 http://www.ohtabooks.com/publish/2013/08/29153651.html

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2014/12/30

年末の暇つぶしに、と購入。 暇つぶしにはならず、かなり脳ミソに負担を掛けてしまった(苦笑)。一言で言うなら、「難解」の類の著である。 東島、與那覇両先生の博識に脱帽です。こういうことを語られたら…(涙) 歴史学から現在を読み解く、といったらよいだろうか、古代から現在まで語り合っ...

年末の暇つぶしに、と購入。 暇つぶしにはならず、かなり脳ミソに負担を掛けてしまった(苦笑)。一言で言うなら、「難解」の類の著である。 東島、與那覇両先生の博識に脱帽です。こういうことを語られたら…(涙) 歴史学から現在を読み解く、といったらよいだろうか、古代から現在まで語り合っているのだけれども。 東島先生のあとがきにも書いてある通り、「起源の歴史」を語り合った本。バッファー、空虚の中心…日本的なるものって何だ? ボブには未だ消化不良の所があるので、もう一度読み直そうと思います。まだまだ修業が足りません。

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2014/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小中高でのんべんだらりと習ったのは日本史の一面でしかないんだなと痛感。全体的に専門的すぎて(というより私に日本史の知識がなさ過ぎて)、とくに鎌倉~戦国時代あたりはささっと読み飛ばしましたが、始めの記紀の成り立ちのあたりと、後半の江戸~現代あたりは面白く読みました。 あと元禄赤穂事件について、なぜ筆頭家老の大石内蔵助が穏健派で、下っ端の堀部安兵衛らが急進派だったのかがちらりと書かれていたのは拾いモノだった!常々疑問に思っていたので。参勤交代の影響だったのか~(赤穂詰の内蔵助らと、江戸詰の安兵衛らと)。

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2014/04/11

教科書で習った歴史が、信じてきたことが、ミステリのように反転する感覚を味わえました。ですが歴史を作ってきた人物や読者に対して、どうにも物言いが上から目線に感じました。お前ら同じこと繰り返してるな、いっつも中途半端だな、物を知らないなって感じの。空虚な中心を奉り、安定した停滞状態を...

教科書で習った歴史が、信じてきたことが、ミステリのように反転する感覚を味わえました。ですが歴史を作ってきた人物や読者に対して、どうにも物言いが上から目線に感じました。お前ら同じこと繰り返してるな、いっつも中途半端だな、物を知らないなって感じの。空虚な中心を奉り、安定した停滞状態をまったり生きたいのが日本人であったなら、それでも構わないじゃないかとも。

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2013/12/27

古代から戦後にわたって日本の起源を探し求めて行きついた先が「日本史のなかで本当に日本人の「心のふるさと」を作れたと言える時代は、一八世紀の江戸盛期と一九七〇〜八〇年代とを合わせて、せいぜい一二〇年強だけだということになります。」です。巻末の注に記載されている文献だけでも優に300...

古代から戦後にわたって日本の起源を探し求めて行きついた先が「日本史のなかで本当に日本人の「心のふるさと」を作れたと言える時代は、一八世紀の江戸盛期と一九七〇〜八〇年代とを合わせて、せいぜい一二〇年強だけだということになります。」です。巻末の注に記載されている文献だけでも優に300冊以上あり、二者の思考の源泉の一部分となっていることが分かる。重層的な知識の中から一つの結論が浮かび上がってくる様子がうかがえる作品であった。

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2013/12/22

歴史学者同士(日本中世史と日本近代史)の対談本。知的刺激にあふれているものの、その分理解が難しいところも。もう少し丁寧な注釈がほしいね。以下、覚え。「日本社会の秩序は、『予測可能性を高める』ことで成り立っている」ってとこに思わず膝を打つ。「現代を説明する際に歴史からメタファーを持...

歴史学者同士(日本中世史と日本近代史)の対談本。知的刺激にあふれているものの、その分理解が難しいところも。もう少し丁寧な注釈がほしいね。以下、覚え。「日本社会の秩序は、『予測可能性を高める』ことで成り立っている」ってとこに思わず膝を打つ。「現代を説明する際に歴史からメタファーを持ってくるのは、安直なあてはめにも陥りがち」というくだりに、温故知新的な発言に自覚的な與那覇さんをおぼえる。「まずは自分の価値観が偏っていることを自覚できて、初めて『自分の価値から自由』な人なのです」というあとがきの言葉。マックス・ウェーバー提唱「価値自由」からの言葉を噛みしめて、思うところあり。

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2013/11/19

対話形式で書かれている。 我が国の歴史上で起こる出来事はいろいろあるものの、本質的なことはほぼ共通しているということが、本書を通底している考え方。 所々賛成できるところもあるし、えーっ?と思うところもあった。

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2013/11/12

日本の中心には常に天皇がいる(但し空虚な中心であり、その都度意味づけされ、物語化される)という論調であり、結局日本(史)とは何か?は天皇とは何か?という事になるのかと。(となると起源は文字通り、古事記・日本書紀って事になってしまうが) 総じて、権力・統治といった政治史の話がメイン...

日本の中心には常に天皇がいる(但し空虚な中心であり、その都度意味づけされ、物語化される)という論調であり、結局日本(史)とは何か?は天皇とは何か?という事になるのかと。(となると起源は文字通り、古事記・日本書紀って事になってしまうが) 総じて、権力・統治といった政治史の話がメインであり、経済史や文芸史の話は殆どなく、テーマ的にはかなり絞られて話は展開。経済史や文芸史についての意見も聞きたいところだが、あまり関心はない様子。 「起源」となると時間軸を考慮した比較論になってしまうのでは?と思ったが、「すべての歴史は現代史である」を踏まえつつ、題名は無視した対談になっており、話も程よく飛んでいて面白い。(それにしても2人とも博学だ。当たり前か) 歴史学って基本的に後講釈(流石にポストモダンまでくると、現代思想や社会学が無視できなくなってる点は面白い。サブカルまで脱線するのはどうかと思うが。)だし、価値自由なので、ちょっとズルイ感じもするのだが、だからこそ文芸批評みたいに言いたい放題で面白いというのを再認識した。

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2013/10/31

まだ中世までしか読んでないけど、東島先生のまとめはわかりやすくていい。日本史概論としても読めるように、多くの研究者の名前と著作が意図的に強調されている(今谷・新田disにも読めるけど・・・)。  江湖概念や日本史の境界線などの議論では、ウェーバーを下敷きにした東島先生が近代史のル...

まだ中世までしか読んでないけど、東島先生のまとめはわかりやすくていい。日本史概論としても読めるように、多くの研究者の名前と著作が意図的に強調されている(今谷・新田disにも読めるけど・・・)。  江湖概念や日本史の境界線などの議論では、ウェーバーを下敷きにした東島先生が近代史のルーツへ引っ張り込もうとする與那覇氏をうまくかわしているところも多く、理念型と現状分析などは、史学に限らず社会科学系の方法論としても一見の価値あり。  義満・信長と秀吉の支持基盤・行動の違いやパーソナル・インパーソナルな制度比較はおそらく現代日本史学会では常識なのだろうが、歴史学の有用性をきわめて良く伝えている。暗記科目ではない歴史を知りたいならこの本はきわめて有用だ。  王家問題におけるバカウヨの無知さを嘲ったり、エヴァ・ヤマトのリメイクから最近はやりのループ史観まで、時事的な話題を交えている点も含め、われわれトーシロを飽きさせない仕掛けにも富んでいて、とても読みやすい。

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2013/10/08

知的な刺激満載の本です。最初は、與那覇潤の名前に注目して手にしたのですが、読み進めると、東島誠の見識に目を開けさせられること多くありました。古代から現代まで、日本史をどの様な視角から見るか、考えるか論点が盛りだくさんです。 とは言え、視点はあくまでこの二人の問題意識から発している...

知的な刺激満載の本です。最初は、與那覇潤の名前に注目して手にしたのですが、読み進めると、東島誠の見識に目を開けさせられること多くありました。古代から現代まで、日本史をどの様な視角から見るか、考えるか論点が盛りだくさんです。 とは言え、視点はあくまでこの二人の問題意識から発しているものであり、楽しめるのはそれが前提です。そこが共有できない人には、意味が無いかもしれません。 これ一冊で分かった様な気分にならず、ここを手掛かりに参考文献などを渉猟することが必要でしょう。

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