1,800円以上の注文で送料無料

海賊女王(下) の商品レビュー

4.3

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/06/25

面白かった! 面白かった。 1巻で別れたかと思っていた、離れていった幾人かの人がまた戻ってきて去って行ったけど。 ゲールの人たちの、生きていること、意味?力、が力強く描かれていて、とにかく風を感じた。 んでもって、私はアランが好きだ(笑)

Posted byブクログ

2015/06/06

16世紀のアイルランドを舞台にした大河ドラマ。 皆川博子作品の女性はぱっと見は儚げでも強いタイプが多いが、本作の主人公グローニャは解りやすく『強い女』だった。欲を言えばイングランド側ももう少し深く描いて欲しかったが、そうなると更に長い話になってしまうか……w しかしこういう骨太の...

16世紀のアイルランドを舞台にした大河ドラマ。 皆川博子作品の女性はぱっと見は儚げでも強いタイプが多いが、本作の主人公グローニャは解りやすく『強い女』だった。欲を言えばイングランド側ももう少し深く描いて欲しかったが、そうなると更に長い話になってしまうか……w しかしこういう骨太の大河ドラマ、最近なかなか見かけないねぇ。それもちょっと残念。

Posted byブクログ

2015/03/11

16世紀アイルランドの海風をのせて、壮絶かつ屈強なる族骨に魅了される。"子に恨まれんとも孫の世の為"…、、読み終えれば、グローニャが愛おしくて堪らなくなる。凄まじい物語、、しばらくはこの分野の追随を許さないであろう上下巻!。

Posted byブクログ

2014/11/27

時は英エリザベス女王の治世末期。アイルランド、ゲールの民、オマリーの族長となりクランを守り率いる海賊女王、グラニュエルの物語。 少女のグローニャと、賭けに負けて彼女の従者になったアランの一生は、強大なイングランドへの抵抗という大きな流れの中で、クラン同士の非情の戦い、裏切りや権謀...

時は英エリザベス女王の治世末期。アイルランド、ゲールの民、オマリーの族長となりクランを守り率いる海賊女王、グラニュエルの物語。 少女のグローニャと、賭けに負けて彼女の従者になったアランの一生は、強大なイングランドへの抵抗という大きな流れの中で、クラン同士の非情の戦い、裏切りや権謀術策が渦巻く一つの水流でした。それは誇り高き女王とグローニャの男たちの生でした。 開放的な少女時代も、強く厳しく男に頼らず、でも守るべきものを愛し闘うグローニャはとても魅力的です。 初の皆川さん作品。久しぶりに海外が舞台のものを読んだら、カタカナがきつかった…!物語の最初は舞台が違うし、人名も地名も関係もしょっちゅう混乱して、終盤近くはもう雰囲気と勢いで理解しました。それでも、感嘆のため息がもれる作品ではありました。これが80歳を過ぎての著作というのですから恐れ入ります。

Posted byブクログ

2014/11/01

淡々とした文章が真に迫ってる。アイルランドとイングランドを海賊女王周辺から描いていて、大河ドラマみたいな壮大さで全然飽きなかった。 アランと女王の関係が、上巻を思い出したら泣けてきた。叙情的じゃないのにせつない。生き様見せつけられた。 短編だけでは知らなかった皆川さんの魅力をちら...

淡々とした文章が真に迫ってる。アイルランドとイングランドを海賊女王周辺から描いていて、大河ドラマみたいな壮大さで全然飽きなかった。 アランと女王の関係が、上巻を思い出したら泣けてきた。叙情的じゃないのにせつない。生き様見せつけられた。 短編だけでは知らなかった皆川さんの魅力をちらっと知った気がしました。

Posted byブクログ

2014/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014.09.グローニャはリチャードと再婚しマクウィリアムの力を得た.アランはネルと結婚してオスカルという子供を授かった.息子のティボットを人質に捕られた解放してもらうためグローニャはエリザベス女王の元にお願いに行く.その際にアランは,ずっと行方が分からなくなっていた弟のロイと出逢う.オマリーに戻ったグローニャとアラン達だが何度もイングランドが攻めてくる.グローニャ,アラン,マクティーリャはゲールの誇りをかけてイングランドの大群に最後の戦いに挑む.面白かったが,長過ぎて登場人物が多すぎて,すべてを把握するのは難しい.

Posted byブクログ

2014/10/02

戦闘だけでなく陰謀と裏切りとスパイ行為とが渦巻く下巻、手に汗握る!と思ったら最後の6ページは泣いた。最後までイングランドに屈しなかったゲールの女王グローニャの一生。「イングランドとの闘いは長い」その通りに、長い歴史上ではグローニャは、闘いのなかで散ったアイルランド地方氏族のうちの...

戦闘だけでなく陰謀と裏切りとスパイ行為とが渦巻く下巻、手に汗握る!と思ったら最後の6ページは泣いた。最後までイングランドに屈しなかったゲールの女王グローニャの一生。「イングランドとの闘いは長い」その通りに、長い歴史上ではグローニャは、闘いのなかで散ったアイルランド地方氏族のうちの一人でしかないのかもしれない。でもそんな一人ひとりに誇りと強い意志と、闘い迷い決めてきた日々があるんだ…。その一方でイングランドの女王エリザベスの孤独が際立ち、イングランド軸の辛さも苦しい。夢中で読んだ。文庫化したら買おう。

Posted byブクログ

2014/10/02

長くて登場人物も多かったけど、退屈しないで一気に読めた。最後まで勢いが衰えなかった。あっと驚くような真相もあったのに、そんなもの関係ないとばかりに飲み込んでしまうようなグローニャがカッコいい!反対にエリザベス女王の周りは陰謀がうごめいていて、同じ年とは思えない萎れ方で哀れになって...

長くて登場人物も多かったけど、退屈しないで一気に読めた。最後まで勢いが衰えなかった。あっと驚くような真相もあったのに、そんなもの関係ないとばかりに飲み込んでしまうようなグローニャがカッコいい!反対にエリザベス女王の周りは陰謀がうごめいていて、同じ年とは思えない萎れ方で哀れになってくる。 皆川さん、さすが! 「総統の子ら」「開かせていただき光栄です」などの少年絡みより、私は女海賊に魅了されてしまった。

Posted byブクログ

2014/06/26

 萌えない! 萌えないから!  いやそれでも面白いんだけどね。  これは海賊女王と言うけれど、彼女が主軸ではあるんだけれども、視点はエリザベス女王の側近のセシルと海賊女王グローニャの側近アランのみである。  だからこそ、彼女たちの思考は予測することしかできず(そこが萌えないポイ...

 萌えない! 萌えないから!  いやそれでも面白いんだけどね。  これは海賊女王と言うけれど、彼女が主軸ではあるんだけれども、視点はエリザベス女王の側近のセシルと海賊女王グローニャの側近アランのみである。  だからこそ、彼女たちの思考は予測することしかできず(そこが萌えないポイントだ)、それ故に上に立つものの冷徹さや苛烈さ、そしてもろさがあらわになる。  ふつうならば、乙女の弱さやかわいらしさなんかを書きたくなるんじゃなかろうか。  それを押さえ、時代として制圧するものとされるもの、略奪するものとされるもの、加害者と被害者という対立が生み出す歴史の流れを描ききっている。骨太です。男らしい。  海賊女王と聞いて「ハハン☆女子供の読むものだろ」と思った人は読むべし。  ものすごい読みごたえです。

Posted byブクログ

2014/05/15

相変わらずこの人の仕事は間違いがない。 上下1000ページを超える作品だが、全く長さを感じさせない。 文体を変えているのか、全編を通した疾走感はすばらしく、主人公たちの弾け振りが楽しい。 アイルランドとイングランドの確執、というか闘争、の歴史に比べれば、日韓関係のなんと卑小な...

相変わらずこの人の仕事は間違いがない。 上下1000ページを超える作品だが、全く長さを感じさせない。 文体を変えているのか、全編を通した疾走感はすばらしく、主人公たちの弾け振りが楽しい。 アイルランドとイングランドの確執、というか闘争、の歴史に比べれば、日韓関係のなんと卑小なことか。

Posted byブクログ