かぐや姫の罪 の商品レビュー
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理解し切れなかったところもありましたが、以前に読んだ古事記の話題もあり興味深く読み進められました。聖母マリアとの類似点は、意外です。国を隔てても昔話に似ているところが多いのはおもしろいですね。
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神道学者が竹取物語のかぐや姫の罪という謎を富士山信仰の縁起から紐解いている。 竹取物語のかぐや姫が、植物の竹の特性を表していたり、求婚者の話が後付けの話や、かぐや姫も帝に好意を抱いていて不死の薬を渡した理由の話などは、そうだったのかと思わされた。 著者によると、 かぐや姫=木...
神道学者が竹取物語のかぐや姫の罪という謎を富士山信仰の縁起から紐解いている。 竹取物語のかぐや姫が、植物の竹の特性を表していたり、求婚者の話が後付けの話や、かぐや姫も帝に好意を抱いていて不死の薬を渡した理由の話などは、そうだったのかと思わされた。 著者によると、 かぐや姫=木花之佐久夜毘売=富士淺間大菩薩であり、 前世の罪は地上世界に、さすらいの旅に出ることで罪が祓われ、月の世界に帰っていたという。 また神道において、人は無意識のうちに罪を犯している、存在しているだけで罪人であるという。 例えば美人は存在そのものが人の心を悩ませている→罪人 とすれば、地上世界で帝を含め次々と求婚者を不幸にしている時点で、かぐや姫は罪を祓いに来た地上世界でも罪を犯していることになるのでは?と感じた。 後半はキリスト教と神道との共通点について語っており、神学者ならではの視点で興味深い。 処女懐胎の話、人は存在するだけで罪という話などは、キリスト教の原罪という考えとの共通する。 神道=キリスト教なのでは?と思えてくるような・・。 世界の神話や民話などで、共通する話が多いのは、実は一つのストーリーがそれぞれの文化、地域で変化していった結果なのでは?と想像力が掻き立てられた。 結局かぐや姫自身は罪を犯していないが人の犯す罪をかぐや姫が身代わりになって贖っているという神も仏もキリスト教もブレンドした話となり、初詣は神社、葬式は寺、結婚式は教会で・・という現代日本の宗教の有様の典型といえる。 竹取物語のかぐや姫と富士淺間神社の縁起のかぐや姫は別人で、昔は美人は皆、かぐや姫と呼ばれていたとか?と思ってしまった。
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日本最古の物語、かぐや姫の秘密?です。 作者不明、原本無し、の物語なので、さかのぼっていくと口頭伝承の期間にあれやこれやが組み合わさっていつの間にか出来上がった物かもしれませんね。 ただ、出来上がった千年前の状況からすると、求婚してきた五人のボンボンを追い払うための無理難題が、当時の教養でもかなりの知識が必要とする内容のために、作者は男性じゃないかというのが定説だそうです。 で、子供向けのお話通り、なんの罪で月の世界から外界にやられてしまったのか、元々書かれて無いそうです。 となると、語り継がれる地方の伝承とか、神話とかを調べ上げて、今は無いけど当時の人達が共通で認識していた考え(発想)にたどり着くしかない、となります。 結論から言うと、かぐや姫は神話に出てくる神様で、神様は時々贖罪のために放浪のたびに出るけど、かぐや姫の外界での生活はそれにあたる、となる…らしい。 被った罪も、女性なので「誰の子身ごもった?」系ではないかとのこと。しかもマリア様よろしく「全くの潔白なのに疑われる」系 日本書紀でも「本当に俺の子か?」「間違いなくあなたの子です。潔白であれば問題なく産まれるはずなので、小屋に火をつけて出産に挑みます!」というツッコミどころ満載の神様夫婦がいますので、あながち外れていないのかなーと。 馴染みのものでも、学術的に真剣に調べるっていうのは面白そうですね。
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罪って…うーん、そうなの?さらに、そっちにも話を繋げたか~。 興味のある方は読んでみてください…と、とりあえず言ってみます。 アニメになったのと関連があるかどーか知らないし調べる気もないです。
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他のコメントにもあるように、かぐや姫の罪にたどり着くまで結構時間がかかります。でも、その過程で出てくる寄り道話が面白いので星4です☆ ぜひ久しぶりに道草をくってみてください!
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この罪が衝撃的だった。 ネタバレが過ぎるので書かないが、例えばこれをモチーフとして映画化したら、炎上するのでは?くらいの。 ただ、もちろん荒唐無稽な罪ではなく、物語の形づくられた時代背景や伝承を鑑みると納得ができる。でも納得できるが、認めたくない感じ。 なかなか得がたい読...
この罪が衝撃的だった。 ネタバレが過ぎるので書かないが、例えばこれをモチーフとして映画化したら、炎上するのでは?くらいの。 ただ、もちろん荒唐無稽な罪ではなく、物語の形づくられた時代背景や伝承を鑑みると納得ができる。でも納得できるが、認めたくない感じ。 なかなか得がたい読書体験でした。
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教養としては悪くありません。 日本古典や神学文学が数多く引用されており、幅広い観点からかぐや姫を読み解いています。 ですが、俗物な私からすれば「クドい!もう縁起物はいいから、罪について書いてよ!」でした。 作者不詳の遠い昔の物語に今更答え正解を知り得ることは不可能であっても、憶測...
教養としては悪くありません。 日本古典や神学文学が数多く引用されており、幅広い観点からかぐや姫を読み解いています。 ですが、俗物な私からすれば「クドい!もう縁起物はいいから、罪について書いてよ!」でした。 作者不詳の遠い昔の物語に今更答え正解を知り得ることは不可能であっても、憶測でもそこを追求して欲しかった。姦通罪ということわかっている。でも蛇神と?スッキリ来ない一冊でした。私的には内容がもっと俗っぽい方がよかった。
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神道学者の方が神道学の視点からかぐや姫の罪を解き明かそうとする本。 文庫の値段で竹取物語絵巻がカラーでついてくるので、それだけでも価値があるかもしれない。 すっきりするダイレクトな答えとか、どんでん返し的な裏話は書かれていません。 結論の要約は「おわりに」の部分で書かれているので、買うのを迷ったらまずはそのページだけ読むのがいいかもしれない。本文はその論拠をあの手この手で語っている、そんな感じ。 当たり前だけど「竹取物語」という物語自体は続編があるわけでもなくあれが全てなので、読者が「物語」の謎を解明したいという、一般的な小説を読むような姿勢であれを読むならば、それは各自で頑張って竹取物語を読み込んで謎をあれこれ推測するしかないわけです。 ご存知のようにかぐや姫の罪が何かは原作本文には一切書かれていないので。 それでも罪がなんだったか知りたければ、答えは物語中に求めるのではなくもう少しメタ的な視点に求めるしかない。作者の意図とか当時の社会的背景とか、そういうやつです(竹取物語は作者不詳、接ぎ木のように長い時間をかけて複数人の手で作り上げられたみたいです)。 そういう意味で、神道学の視点で彼女の罪を推測するというやり方は確かに役立ちます。こじつけづくしではありますが、決して胡散臭い三流オカルト的こじつけではないし、ソースも著者なりの理屈も記されているので全部真に受けなくとも、少なくともかぐや姫の罪を考察する際の参考にはなります。 なので、この本では古典文学のパターンや各地の神社の縁起物語、神話、昔の日本人の価値観などなどを考え併せて、「順当に考えてかぐや姫の罪とされていたのはこれだろ」と結論づけられる、という感じです。 以下、かなり乱暴なたとえですが。 戦争映画で「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」と言った若い男性キャラクターがいたとしましょう。で、物語終盤の戦争終了大団円のシーンで何故かそのキャラクターがいないとする。そのキャラクターに何があったのか? これは俗に言う死亡フラグというやつです。なのでたとえ当該キャラの死亡シーンが明確に描かれていなくても、観客は「死んだのかな」と思うでしょう。それがお決まりのパターンだからです。 さらにこの映画の監督が後のインタビューでインスパイアされた作品に別の戦争映画の作品名を挙げて、そちらには「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ→後に死亡」というシーンがはっきりと描かれていたとしたら。観客はますます「あのシーン、明らかにあの映画意識しているしやっぱり彼は死んだんだろう」と思うことでしょう。 物凄く単純化して乱暴なたとえではありますが、本書において「かぐや姫の罪」はこんな感じの考え方で推測され結論づけられています。
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この前、映画のほうを見たのでね。とりあえず。まぁ関係はないようだけど。 竹取物語なんて本当に国語以来に読んだので、物語の再確認としても。まぁもともと罪なんて意識していなかったわけだけど、そんなんかと。 納得はしていないけど、そういう考え方もあるのかというところ。
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この手の考察物は好きなので、ふぅむなるほど…となかなか面白くは読めました。さまざまな口伝口承が融合してひとつの文学作品として『竹取物語』が成立したのは確かだと思うし、その過程で日本の神話や宗教的背景がさまざまに影響を及ぼしたのも事実だと思う。だから、かぐや姫=木花之佐久夜毘売とい...
この手の考察物は好きなので、ふぅむなるほど…となかなか面白くは読めました。さまざまな口伝口承が融合してひとつの文学作品として『竹取物語』が成立したのは確かだと思うし、その過程で日本の神話や宗教的背景がさまざまに影響を及ぼしたのも事実だと思う。だから、かぐや姫=木花之佐久夜毘売といわれて違和感はあまりなかったけど…しかしその罪が姦淫の罪で、しかも冤罪とか…なんかすっきりせんなー^^; そのくだりこそ、きちんと「物語」として読んでみたいもんです。
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