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つむじ風食堂と僕 の商品レビュー

3.9

109件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/10/18

スープを読んでいたので、りつくんが出てきて嬉しかった。まだまだ半端な少年の背伸びした感じが羨ましかった。

Posted byブクログ

2024/09/09

「月舟町三部作」の番外編。 12歳の少年が食堂で町の大人たちから「仕事」の話を聞く。 「仕事」とは何か改めて考えさせられ初心に戻ることができる。 月舟町の穏やかな空気、人々の優しさを感じられ心が和む。 プリマー新書のコンセプトも素晴らしい。

Posted byブクログ

2024/08/03

 「月舟町3部作」の番外編とされてますが、出版順は、第1作→ 第2作→ 本作→ 第3作で、吉田篤弘さん自身、二次創作的なものと仰ってます。  「ちくまプリマー新書」はYAが対象で、分量的もコンパクト、プリマー(入門書)の名の通り、「身近な悩みに答える最初の新書」と紹介されています...

 「月舟町3部作」の番外編とされてますが、出版順は、第1作→ 第2作→ 本作→ 第3作で、吉田篤弘さん自身、二次創作的なものと仰ってます。  「ちくまプリマー新書」はYAが対象で、分量的もコンパクト、プリマー(入門書)の名の通り、「身近な悩みに答える最初の新書」と紹介されています。  本作は、「ちくまプリマー新書」の記念すべき200冊目なんだそうです。吉田篤弘さんは、奥様との共同名義(クラフト・エヴィング商會)で、このプリマー新書の装幀デザインを、創刊から200冊全て担当してきた‥えっ、凄い! 知りませんでした。  吉田篤弘さんが「子供たちにひとつだけ何かを伝える」をテーマに据えて、つむじ風食堂を舞台に描かれます。  月舟町の隣町に住むサンドイッチ屋の息子・リツ君(12歳)が、つむじ風食堂に通って町の人々から話を聞きます。仕事について、生き方について‥。  リツ君目線で聴く沢山の人の職業観や話し方は、どれもが平易で優しく、押し付けがましくなく入ってきます。時にハッとするくらいに含蓄ある話もあり、中・高生始め大人にも読んで欲しいです。  吉田篤弘さんがあとがきに記してます。子供に語りかけるということは、自分自身を見直すこと、大人も傾聴すべきことで、「初心」に戻ることだと‥。  いろいろな仕事・大人・世界があるのは基本ですが、子供たちへの気付きの提供や説明は、なかなか難しいなと感じます。大人にとっても、自問自答し、考えさせられることが多いのに、爽やかな余韻を残す好書でした。

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2024/06/10

しばらく積読していた本を読んで、主人公と共に色々考えることができました。 どんな仕事をしたいのか、自分にできる仕事は何か、考える機会になりました。

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2024/04/05

月舟町三部作のスピンオフ。 月舟町三部作とは『つむじ風食堂の夜』、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』、『レインコートを着た犬』。 本作は『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に登場するサンドイッチ屋「トロワ」の息子であるリツ君の目線で描かれる。 ちょっぴりお...

月舟町三部作のスピンオフ。 月舟町三部作とは『つむじ風食堂の夜』、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』、『レインコートを着た犬』。 本作は『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に登場するサンドイッチ屋「トロワ」の息子であるリツ君の目線で描かれる。 ちょっぴりおませでしっかり者のリツ君。 将来どんな仕事に就こうかと、つむじ風食堂に集まる大人たちに話を聞く。 彼はそこから何を思うのか…。 児童文学のようでもあった本作。 親子で読んでも楽しいかもしれない。 『「商店街を愛してほしいね」…………商店街に並ぶ小さな店のひとつひとつが元気にしていれば、「それだけで幸せなんだよ」』 『(これが笑顔というものか。いいものだな)と体の中に隠してある記憶装置に覚えさせた。』 『そうして消えてしまった時間やなくしてしまったものは、この先、戻ってくることがあるのだろうか。僕はそれを確かめたい。……もしかして、七十歳や八十歳になったときに、なくしたり忘れたりしたものが思い出せるかもしれない。 そう思うと、この世から完全に消えてしまうものなんてないのかもしれない。いま目の前になくても、いつか戻ってくる可能性がある。』 『考え方ひとつで、人生はつらくなったり楽しくなったりするの。だから、なんて言うのかしら。どう考えて、どう生きてゆくか、それを決めればいいのよ。』

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2024/04/01

月舟町三部作のスピンオフ。 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に登場する小学生のリツくんに、〈つむじ風食堂〉の大人たちが自分の役割(仕事)について語っていく物語。 子どもたちにひとつだけ伝えたいことを原稿用紙100枚で書くことがコンセプトのこの新書の記念すべき200...

月舟町三部作のスピンオフ。 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に登場する小学生のリツくんに、〈つむじ風食堂〉の大人たちが自分の役割(仕事)について語っていく物語。 子どもたちにひとつだけ伝えたいことを原稿用紙100枚で書くことがコンセプトのこの新書の記念すべき200冊目。 すぐに読めてしまうけれど、大人が少し立ち止まって考えたいことがたくさん書かれていて、とてもよかった。

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2024/03/02

小一時間で読める本。 今、2章まで読んだ。 吉野源三郎氏の「君たちはどう生きるか」に似てる。12歳の主人公「リツ君」がコペル君に重なる。コペル君は受動的に世の中を学ぶのに対し、リツ君の方が少し自発的。かな。 子供にとって、いろんな大人と出会い、話し、大人の世界を知っていく事も大...

小一時間で読める本。 今、2章まで読んだ。 吉野源三郎氏の「君たちはどう生きるか」に似てる。12歳の主人公「リツ君」がコペル君に重なる。コペル君は受動的に世の中を学ぶのに対し、リツ君の方が少し自発的。かな。 子供にとって、いろんな大人と出会い、話し、大人の世界を知っていく事も大切だなぁと感じる。友達との交流はもちろん大切。それと共に世代間交流。 大人にも大切。 リツ君の質問に考えさせられる大人をみると、子供の質問を真剣に考えることで見えてくる世界ってあるよなぁって思った。 読了。 やっぱりイイね。吉田篤弘さんの文章、好きだ。空気感。世界感。セリフ。etc…… あとがきで、吉田氏は路面電車の運転士になると決めて、小3から小4までは、妄想の世界でバスの運転士をしていたと書いてあった。結構な長いスパンで妄想世界に入り浸る少年だった模様。 なんか、小学校の中学年ってそういう時期なのかもなぁ。 図書館で借りてきたのだけれども、ティーンのコーナーに分類されていた。ちくまプリマー新書がそういうティーン向けの本を作ってるみたいです。 「子供たちにひとつだけ伝えるとしたら、あなたはなにを伝えますか」をテーマにしてるらしく…。 いいコンセプトだなぁ。 59ページの宅配便の仕事をしているシマオカさんのセリフ 「私ね、配達しながらよく考えるんです。ひとがひとを思うということ、それより素晴らしいものってないと思うんですよ。ありますか?一度、考えてみてください。たぶん、ないと思うんです。」 刺さりました。 宅配便は思いを届ける仕事。みたいです。いいですね〜 ここから2章の後半は、いろんな仕事のいろんな大人が、自分の仕事の良さを語ってくれます。 全ての仕事が尊いし、その仕事の楽しさ、やりがいを理解している大人は、とっても魅力的です。 静かに優しい気持ちで前向きになれる。名著です。

Posted byブクログ

2024/02/05

「月舟町三部作」の番外編。 著者、吉田篤弘さんの描く文章、世界観はなぜかほっとする。 目まぐるしく過ぎていく日々に沈んでいった、生きるのに必要ない無駄な思考、空想を拾い上げてくれるからかもしれない。 番外編である本作は、三部作とは少しテイストが違い「仕事」が1つのテーマになっ...

「月舟町三部作」の番外編。 著者、吉田篤弘さんの描く文章、世界観はなぜかほっとする。 目まぐるしく過ぎていく日々に沈んでいった、生きるのに必要ない無駄な思考、空想を拾い上げてくれるからかもしれない。 番外編である本作は、三部作とは少しテイストが違い「仕事」が1つのテーマになっていて、ティーン向けなのも頷ける。

Posted byブクログ

2024/01/23

「少しだけ大人になった僕へ」 本作は篤弘さん作品を既読の方はご存知、月舟町と桜川を舞台に起こったささやかな物語です。 少し大人になったリツ君が、つむじ風食堂にて出会う人たちと仕事や人生について話し合ったり、いろいろなことを教えてもらったりします。 ここからは少し個人的な話に...

「少しだけ大人になった僕へ」 本作は篤弘さん作品を既読の方はご存知、月舟町と桜川を舞台に起こったささやかな物語です。 少し大人になったリツ君が、つむじ風食堂にて出会う人たちと仕事や人生について話し合ったり、いろいろなことを教えてもらったりします。 ここからは少し個人的な話になります。 私は最近人生の境目にいる気がしていて、どこかぐるぐると同じところを行ったり来たりしている日々に悶々としていました。 再来月から社会人になるし、仲の良い連中ともじきに会えなくなる。 学校もないし、あるのはバイトだけ。 就職先はの人は人当たりがいい人ばかりで、同期の面々も話しやすいやつらばかり。でもどこか漠然と、このままでいいのかなと。 仕事大丈夫かなぁ、今のうちに旅行とか行ったほうがいいかな。そう言えばアパートはどうしよう。でも引っ越すお金もないし、でもバイトで残りの学生の残り時間を使うのはちょっと。もっと去年学生らしいことすればなぁ。何してたんだ今までの自分。 とかこんな下らないことなんですが、でも今の私にとっては大事なことな気がしてならないのです。 そんな時、たまたま手に取ったこの可愛らしい本。 不思議と篤弘さんの本は、自分が助けを求めるときにそっと寄り添ってくれます。 強烈なメッセージとか教訓ではないれど、心にそっと入り込む言葉たち。 きっと救われた人は少なくないはずです。 本著はこども向けのものかもしれないけれど、篤弘さん曰く、 「子供に語りかけるということは、語りかける前に自分自身を見なおすことであり、子供に語るべきことは大人もまた傾聴すべきことで、大事なのは、子供とか大人とかではなく、初心に戻ること、「最初の思い」に戻ることなのかもしれません」 おーい少し幼い自分、あの頃は何を考えてたんだい? 少し昔のことを思い出す時間を取ってみてみようと思いました。 大人も子供も、少し昔に戻る気持ちでぜひご一読を。

Posted byブクログ

2024/07/30

「月舟町三部作」のスピンオフ小説でありながら「新書」に数えられている本です。サンドイッチ店〈トロワ〉の一人息子・リツ君が、つむじ風食堂のお客さんに仕事について話してもらい、自らの将来そして好きなことを考える、というストーリーがあの温もりある文体で語られます。 美味しいものをちょっ...

「月舟町三部作」のスピンオフ小説でありながら「新書」に数えられている本です。サンドイッチ店〈トロワ〉の一人息子・リツ君が、つむじ風食堂のお客さんに仕事について話してもらい、自らの将来そして好きなことを考える、というストーリーがあの温もりある文体で語られます。 美味しいものをちょっと用意して読みましょうよ。子どもや若者は自分の未来図を描く手掛かりに、大人はちょっと立ち止まって「初心に帰る」きっかけにすることができると思います。

Posted byブクログ