つむじ風食堂と僕 の商品レビュー
月舟町シリーズ番外編 サンドウィッチ店「トロワ」の息子リツが主人公。 ひとりでつむじ風食堂へ行き、食事をする。 そこに居合わせた大人たちとの会話。 ちょっと背伸びのリツくんと、優しくまっすぐに相手をする大人たちがいとおしい。
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つむじ風食堂の夜を読む前にこっちを読んでしまった。 表紙が可愛かったから。 そもそもちくまプリマー新書というのは、『子どもたちに何か一つだけ伝えたいこと』というテーマを基本に据えて、原稿用紙100枚で書くというコンセプトで、当時編集者だった松田哲夫さんが立ち上げたものだそうで、...
つむじ風食堂の夜を読む前にこっちを読んでしまった。 表紙が可愛かったから。 そもそもちくまプリマー新書というのは、『子どもたちに何か一つだけ伝えたいこと』というテーマを基本に据えて、原稿用紙100枚で書くというコンセプトで、当時編集者だった松田哲夫さんが立ち上げたものだそうで、その話を最初に聞いた吉田篤弘さんと浩美さん(クラフトエヴィング商会)のお二人が「そういうことなら」と、『子どもたちにリボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするイメージで』新書としては大変珍しい、一冊ごとに表紙を変えるスタイルにする事を提案されたのだそうです。 そんなわけで、子どもたちに向けて書かれていているだけあって、平易で読みやすいお話でした。 話し合って決めたわけでもないのにいつの間にか役割分担ができていて、野菜を作る人、魚を獲る人、それらを売る人、荷物を配達する人、などなど、いろんな人がそれぞれの役割を誇りを持って、あるいは好きでもないけど我慢しながらこなすことによって、世の中が上手いこと回っていることに、宇宙人目線で感心するくだりが面白かったです。 小学校中学年くらいから読めると思います。
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12才の少年、リツ君は隣町の食堂に一人で通い、そこで出会う大人たちの仕事について尋ねる。 自分の将来の仕事を考えるためだが、読んでいる私たちにも改めて、どんな職業に就いている人たちも、その仕事に遣り甲斐を感じて、誰かの喜びのために一生懸命働いてるんだと思い出させてくれる。 自ら...
12才の少年、リツ君は隣町の食堂に一人で通い、そこで出会う大人たちの仕事について尋ねる。 自分の将来の仕事を考えるためだが、読んでいる私たちにも改めて、どんな職業に就いている人たちも、その仕事に遣り甲斐を感じて、誰かの喜びのために一生懸命働いてるんだと思い出させてくれる。 自らを振り返り、そんなに遣り甲斐を感じたり、誰かを喜ばせることができていいるのか、とちょっと反省。 将来の職が決められずにいる子供たちだけでなく、仕事に行き詰まりを感じている大人たちにも読んでほしい一冊。
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吉田篤弘 著「つむじ風食堂と僕」、2013.8発行、「月舟町三部作」番外編、「トロワ」というサンドイッチ屋の息子で12歳のリツ君の心を描いた秀作です。「子供たちに、ひとつだけ伝えるとしたら、あなたは何を伝えますか」、そんなテーマの話を基軸にして、十字路のつむじ風食堂で大人たちがリ...
吉田篤弘 著「つむじ風食堂と僕」、2013.8発行、「月舟町三部作」番外編、「トロワ」というサンドイッチ屋の息子で12歳のリツ君の心を描いた秀作です。「子供たちに、ひとつだけ伝えるとしたら、あなたは何を伝えますか」、そんなテーマの話を基軸にして、十字路のつむじ風食堂で大人たちがリツ君に話しかけます。構成は、路面電車、宇宙人、百円玉の3章立てです。吉田篤弘ワールド、もっともっと浸りたいと思います(^-^)
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月舟町3部作の番外編。 トロワのリツくんが、つむじ風食堂で大人たちと交流しながら仕事について考える。 様々な意見にいい歳した自分も考えさせられた。 ちくまプリマー新書の「子供たちに、ひとつだけ伝えるとしたら、あなたは何を伝えますか」というコンセプトがいいですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
吉田篤の「月舟町3部作」番外編。 最初「なんだか中途半端な番外編だなぁ」と思ってしまった。過去2作(つむじ風食堂の夜・それからはスープのことばかり考えて暮らした)の記憶が薄れていたのもあって、「なんでこの番外編?」と違和感を感じてしまったのは事実。 腑に落ちたのは、あとがきを読んだから。なるほど、ちくまプリマー文庫200冊目の節目の本で、ちくまプリマー文庫の装丁はすべでクラフトエディング協会が手掛けていて、この文庫の生い立ちが「子供たちに1つだけ伝えたい重要なことは?」というテーマだったのだから。 この本の主人公リツ君が、職業について、社会について考え、いろいろな意見や経験を踏まえて、自分で考え成長していく。その姿を描くというのはすごく理にかなったことだったのだ。
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吉田さんの心地よい空気感が好きだ。 大人がリツ君に対して自分の仕事について色々な思いを語るのが印象深かった。 スピンオフということで、本編も読みたいと思った。
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この作家さんのさらさらとした空気感が本間に好き。 リツ君と大人たちの話が意外と深かった。 あらすじまで良かった!!
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月舟町三部作の番外編。「それからはスープのことばかり考えて暮らした」に出てくる、ちょっと大人びた少年リツくんが主人公。将来の仕事について考えるリツくんは、いろんな大人たちに仕事のことを聞く。大人たちの答えは様々なんだけど、どれも一理あって、「そうだよな~」と思うことばかり。それで...
月舟町三部作の番外編。「それからはスープのことばかり考えて暮らした」に出てくる、ちょっと大人びた少年リツくんが主人公。将来の仕事について考えるリツくんは、いろんな大人たちに仕事のことを聞く。大人たちの答えは様々なんだけど、どれも一理あって、「そうだよな~」と思うことばかり。それでいて説教くさいわけでもなく、ユーモアがあって優しい雰囲気が漂う。私が自分の仕事のことをリツくんに聞かれたら、なんて答えるかなあ、なんて考えた。
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著者は、本の装丁もする方なんですね!今までにないタイプかも YAの皆さんには、仕事について考えるのにいいかな(^^) 自分は、大人だから仕事について語ってみたいな シリーズの小説も読んでみよう
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