大人のいない国 の商品レビュー
今の私にとって、救いを感じる本でした。 大人になるということは、どういうことか。 大きな声に、一方的な訴えに、ぶつけられる正論に、ただひたすら受け止めて答えなくてはと、へとへとになっていましたが、言葉を発する時にはその先にいる相手に対して敬意を抱くことも大事だし、受け取り方は...
今の私にとって、救いを感じる本でした。 大人になるということは、どういうことか。 大きな声に、一方的な訴えに、ぶつけられる正論に、ただひたすら受け止めて答えなくてはと、へとへとになっていましたが、言葉を発する時にはその先にいる相手に対して敬意を抱くことも大事だし、受け取り方は受け手が選んで良いのだという趣旨のことが書かれていて、肩の荷が下りる思いでした。
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⚫︎対談形式が多いからサクッと読めるね ⚫︎内田さんは日本辺境論は面白かったし、わかりやすくて読みやすい。ゆっくり読めば咀嚼できる丁度いい内容。あ、これ以上いくと無理だなってとこで止まる絶妙な文体。 ⚫︎成熟した大人がいないのは、まあしょうがないのかもなあとか、そもそも自分だって...
⚫︎対談形式が多いからサクッと読めるね ⚫︎内田さんは日本辺境論は面白かったし、わかりやすくて読みやすい。ゆっくり読めば咀嚼できる丁度いい内容。あ、これ以上いくと無理だなってとこで止まる絶妙な文体。 ⚫︎成熟した大人がいないのは、まあしょうがないのかもなあとか、そもそも自分だってなあとか…政治家は国民のレベルを写す鏡だから、結局日本人が成熟していないってこと?でもそれもなんだか安易な自虐論理みたいで嫌だなあ。 ⚫︎内田さん、ネットだとよく炎上しているイメージだけど、本はしっかりしているよね。大学の教授だったこともあり、話が分かりやすい。 ⚫︎なんというか、ちょっと神霊的な話も出てくるけど、それはそれで一つの考え方だし、あまり極端ではないから受け入れやすかった。
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当たりの本でした。 大人とは、幅のある人。本音と建前とか。矛盾を理解。 今は一様、幅がない。 ・学びの意味、価値は事後的に知る。消費者マインドは受入れ不可。 ・個性とは他者から与えられるもの。探すものではない。 ・対話:両義的。善し悪しを理解して変わらないと成果ではない。 ・周...
当たりの本でした。 大人とは、幅のある人。本音と建前とか。矛盾を理解。 今は一様、幅がない。 ・学びの意味、価値は事後的に知る。消費者マインドは受入れ不可。 ・個性とは他者から与えられるもの。探すものではない。 ・対話:両義的。善し悪しを理解して変わらないと成果ではない。 ・周りの大人の価値観はずれてた方がいい。両親の価値観一致は有害な条件。心のひだ(人としての幅)ができる。 ・SNS 投稿は呪い。だから匿名が有効。ネットのでのいじめ自殺は呪殺。言論の自由は呪詛を許容するわけではない。誤解。 言論の自由とは、何でも言って良いのではなく、その価値、扱いを世間に決めてもらうことに同意すること。 ・話を「ずらす」ことも大切。煮詰まる前に。 ・子供のまま、は厄災。矛盾を受入れ納得して幅が出てくる ・オノマトペ。オメオメ。日本語は特集号。舌が内臓の先端。ケアしていきましょう。外しましょう
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ゲームマスターが居るような気になってしまう つまり責任者出てこい!の思考 そうなったら全てが他人任せになっちゃうね
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対談をまとめたものだから 話は色々と飛ぶが 言論の自由とSNSで好き勝手言うことを混同するなという話には深く頷きました...
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違和感を感じる箇所もあったが、それぞれの切り口が興味深い。ほぼ対談の形なのでお気楽に読めるのも○。言葉遊びに興じる子どものような場面もあり、人の多様性を感じられる作品。単純に面白かった。
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2020/8/24 薄い冊子に厚い内容。 内田樹の「呪いの時代」でも言及されていたことなどがまとまっており、内田樹の本を読みたい人に入門編でこの一冊がお勧めしたい。
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小気味良い対談の終章はとくに面白かった。「オメオメ」とか「ノコノコ」といったオノマトペがなぜ伝わるのかだとか、定型に万感をこめて余白をのこすことだとか、「利」でなく「理」で動く政治家がいないことだとか。 知性あるお二人のやりとりは、行間たっぷりであるのにまとまっている。
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2008年出版の単行本の文庫化。たぶんポイントは、この間に「東北大震災」があったにもかかわらず、お二人が指摘し、危惧する社会の幼稚化は、むしろ進行している印象を受けることです。 どうなっているのですかね、そう感じられる方はお読みになれば、考えるヒントには、確実になると思います...
2008年出版の単行本の文庫化。たぶんポイントは、この間に「東北大震災」があったにもかかわらず、お二人が指摘し、危惧する社会の幼稚化は、むしろ進行している印象を受けることです。 どうなっているのですかね、そう感じられる方はお読みになれば、考えるヒントには、確実になると思います。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202001140000/
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
教養について、正しさを規定するもの、身体感覚の一致、言論の自由、二項対立を超えた合(アウフヘーベン)、定型句に込める万感の思い。 結論は、大人になれる気はしないが、めざしてみたい。
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